魚系の飼育を最初にはじめるきっかけは、身近なところで金魚だったり熱帯魚だったりすると思います。
飼育を長く続けていくと、それらの種類を極めていく方もいれば、別の種類に移行したいと思われる方もいるでしょう。
どうせなら、あまり耳にしない魚を……とお考えになることもあるでしょう。
しかし、そうはいってもどんな種類の魚がいて、どのようにお迎えし、飼育をしていけばいいのかわからず二の足を踏むこともあると思います。
そんな方々のために少しでもお役にたてればと思い、今回は川魚のカワムツについてまとめていきたいと思います。
目次
カワムツとは?
カワムツはコイ科の淡水魚で、体長は10から15センチほどになります。
日本では本州、四国、九州に生息、綺麗な水を好みます。日本以外では朝鮮・台湾・中国に生息しています。
繁殖期は5月から8月、その時期になるとオスの腹部の赤が婚姻色に変わり広がっていきます。
食用としてはあまり流通はなく、またあえて好んで食することもないが、甘露煮やから揚げなどで食用となることもあります。
カワムツの飼育方法や必要なものは?
水槽
カワムツはオスとメスで成長した時の体長が違いますので、オスとメスを一緒に飼育する時は、体調が大きくなる方に合わせてください。
水槽用クーラー
淡水魚は飼育しやすい魚ですが、カワムツは暑さに弱い魚です。
水温が一定以上を超える場合は、冷却するためにクーラーが必要になります。
カワムツを飼育する際、超えてはいけない水温は30度です。
ほかにはろ過装置、底砂、水草、エアポンプ、水温系などもあるとよいでしょう。
飼育の仕方は、まずなるべく自然で生息しているカワムツの環境に似せることからはじめましょう。
底砂や水草などを使い、似せることができます。
カワムツは酸素がないと弱ってしまいますので、エアポンプを付けてあげるとよいでしょう。
あとは水温に気を付けながら毎日の餌やりと数日おきの水槽の掃除をしていけば大丈夫です。
カワムツの具体的な餌や平均寿命は?
自然で生息しているカワムツの寿命は、人の手によって飼育されているカワムツより短いです。
せいぜい3年4年程度と言われています。
逆に、人の手によって飼育されたカワムツはその倍は生きるようです。
カワムツは雑食のため、なんでも食べるようです。金魚の餌で代用できます。
もし市販で川魚用の餌があるようでしたら、こちらをあげてみるのもいいでしょう。
赤ムシも食べるようです。手に入れられるようでしたら試してみてください。
カワムツのな販売価格や販売場所は?
ネット通販、オークション、アクアマリンショップなどで購入することができます。
自然に生息しているカワムツを捕獲して飼育することも可能かと思いますが、人に対し警戒心を持つ性質らしいので、失敗する可能性があります。
できるだけペット用のカワムツをお迎えしましょう。
取引価格はカワムツの大きさにもよりますが、120円くらいから入手可能です。
カワムツを飼育する際の注意点は?
カワムツは飛び跳ねる魚です。
水槽の高さに合わせて水を入れてしまうと、飛び跳ねた勢いで水槽の外に出てしまうことがあります。水位を下げる、飛び跳ね防止の蓋をするなどで対処しましょう。
カワムツは綺麗な水のある場所で生息している川魚です。水槽の水も常に綺麗にしておく必要があります。
また水温が上がりすぎると弱ってしまいますので、水温には十分気を付けましょう。
まとめ
カワムツは食用としてはメジャーではありませんが、ペット飼育としてはとても安価に手に入れられ、飼育のしやすさから人気の淡水魚のようです。
稀に20センチほどにまで成長するカワムツもいるようなので、どれくらいまで育つのかを確かめたくなりますね。
きっとこまめに水槽の手入れをして水温管理をして、カワムツにストレスを与えない工夫などをしているのでしょう。
飼育しやすいペットの場合は飼い主さんも多く、いろんな意見を聞くこともできますし、心強いですね。
慣れたらオスとメスを揃えて繁殖させてみるのも、飼育上級者になれば飼育の醍醐味なのかもしれません。
まずはできることからはじめ、カワムツの生態を間近で観察してみたい、そんな気持ちになってきます。
以上、カワムツの飼育方法などについてでした。