小学生の頃、理科の授業で昆虫採集の一環で「蝶」を捕まえた事がある方は多いと思います。
夏休みの自由研究(懐かしいです。。。)で飼育した事がある方もいらっしゃるかも知れませんね。
勿論、授業だけでなく公園等に遊びに行った時に捕まえたりした事もありますよね。
一口に「蝶」といっても種類がいっぱいあり、日本でよく見かける「蝶」は「アゲハ蝶」ではないでしょうか?
アゲハ蝶の中にも数種類存在し、一般的にアゲハ蝶と呼ばれているのは「ナミアゲハ」の事を指します。
他にも「ナミアゲハ」に似た「キアゲハ」と言う種類が日本全国的によく見かける事が出来ますね。
今回はアゲハ蝶の飼育方法を各項目に分けてご説明していきたいと思います。
目次
アゲハ蝶の幼虫の育て方は?
まず、上記にてアゲハ蝶にも種類が多種ある点については触れましたが、アゲハ蝶の幼虫はその種類によって食べる葉が異なります。
当欄では一般的に「アゲハ蝶」と呼ばれている「ナミアゲハ」の幼虫に関してご説明をしていきます。
まず幼虫を育てる為に用意する物は、
①飼育用ケース(昆虫飼育用のプラスチック製の物等、タッパーでも穴を空ければ代用可)
②幼虫が食べる柑橘系(みかん等)の葉
この2つを用意する事が必要になります。
幼虫にも5段階あり、1~5齢幼虫と分けられます。1~5になるまでに脱皮を繰り返し、5齢幼虫が最終段階です。この5齢幼虫が所謂アゲハ蝶の幼虫のイメージとして強い、緑色をした幼虫の状態です。
幼虫飼育の注意点は?
まず大事な点は幼虫が食べる葉をたくさん用意する事です。
そしてその葉を用意したはいいが、枯らしてしまえば意味が無いので水を入れたペットボトルなりに保管/保持しましょう。
自宅の庭等に柑橘系の木があればそこから調達出来ますが、無い場合は幼虫を採取した所から調達し上記の様に管理しましょう。
5齢幼虫になると葉をたくさん食べますのでたくさん用意してあげて下さい。後、飼育ケース等ではなく上部が空いたケースなりで飼育している場合は幼虫が逃げ出さない様に気を付けて下さい。
5齢幼虫にもなると蛹になる場所を探す為、結構動き回るので気付いたら全然違うところにいる場合もありますのでご注意を。
蛹時期の育て方は?
そんなこんなで幼虫から蛹までになりここからは蛹が蝶に変化するまでの最終段階になります。
蛹の時期の育て方に関しては時期/個体により差はあるものの、概ね1週間~10日程で蝶になります。
この間、綺麗なアゲハ蝶となり大空を羽ばたいてくれる事を願いながら成長を待ちましょう。定期的に観察をしてあげて下さい。
蛹期間の飼育の注意点は?
主な注意点としては蛹が枝などから落下し、地面に転がってしまった場合ですね。
この場合は新たな木の枝や割りばし等を用意し、蛹の腹部側下の方に木工用ボンドを塗って貼り付けてあげましょう。
ここでの注意点は、
①蛹の腹部側面の「気門」と言う部分を塞がない。(呼吸不可になってしまう為)
②木工用ボンドを用いる事(接着剤不可)
になります。
蛹まできたら蝶に成長させてあげたいですよね。
アゲハ蝶の寿命は?
アゲハ蝶は成虫になってからの寿命は約2週間程と言われています。
勿論個体差はあるので「約」と言う言い方をさせて頂きます。
卵の期間からカウントすると時期により異なりますが、約2ヶ月程ですかね?
成虫期間は2週間と短くも感じますが、その間に次の生命にバトンを繋ぐ為に羽ばたいている訳ですね。
昔、おばあちゃんに「蝶々は寿命が短いから捕まえちゃダメ」と言われた記憶が甦ります。
アゲハ蝶の飼育記録↓
まとめ
アゲハ蝶に関してご説明していきましたが如何でしたでしょうか?
今回はアゲハ蝶でしたが、世界には凄く色鮮やかな蝶もいて標本等で見たことがある方も多いかも知れませんね。
以前テレビでジャングル奥地(結構前なので記憶が曖昧ですが)に幻の蝶を探し行く番組を見たのですが、その時に見つけた蝶は凄く色鮮やかでサファイアブルー系の色をしていて神秘的な色の蝶でした。
蝶自体が色んな物の題材にされていたりしますが、昔歌手のチャラさんが出した(厳密にいえばYEN TOWN BAND)「Swallowtail Butterfly」という歌がありますが、これを和訳すると「アゲハ蝶」だそうです。
「スワロウテイル」と言う映画の主題歌で丁度このドンピシャの世代だったので語りたいですが、話が逸れすぎるので割愛します。
では切り替えて、夏休みの自由研究にピッタリのテーマでもある「アゲハ蝶」でしたが、蛹から蝶に変わる瞬間を見る事が出来れば、いい思い出にもなりそうですよね。
神秘の瞬間とでも言いますか、正直蛹の状態からあんな綺麗な蝶が出てくるとは想像出来ないですよね。
そう考えると蝶のみならず、幼虫から成虫になっていく時のギャップが激しい昆虫って探せば結構いるかも知れないですね。
そういうのを探してみるのも違った角度から色んな物を見て楽しいかも知れないですね。
以上、 アゲハ蝶の寿命や幼虫・蛹の時期の飼育方法について解説でした。