目次
アブラハヤとは?
「アブラハヤ」って名前を聞いた事や見た事、ありますか?
渓流釣りをする方ならご存知であると思いますが、アブラハヤとは日本の清流に棲む魚の事です。
ヤマメ等を狙って釣っている方からしたら敬遠されがちな可哀そうな魚です。
今回はそんなアブラハヤを飼育する事に主眼を置いて、飼育方法等に関してご紹介していきましょう。
ではまず、アブラハヤとは何なのか、と言う説明から始めていきましょう。
アブラハヤとは青森県から福井県の日本海側及び青森県から岡山県までの太平洋/瀬戸内海側に生息している淡水魚の事です。分類としてはコイ目コイ科ウグイ亜科に分類され、体長は大きいもので15㎝程度まで成長しますがオスよりメスの方が大きい傾向があります。
主な生息場所としては河川の中~上流に生息しています。アブラハヤの大きな特徴としては体の表面がヌルヌルしている事が挙げられます。
この点が「アブラハヤ」と言う名前の由来にもなっており、ヌルヌルしているのは鱗が小さいのでヌルヌルしていると言われています。アブラハヤは3月頃から産卵のシーズンに入りメスは平瀬の砂地や泥地に卵を産み付けます。
そして産み付けられた卵は約1週間程で孵化します。孵化したてのアブラハヤは川の流れの弱い所で群れて生息し、稚魚~成魚前になると川の流れの速い所で生息します。
アブラハヤに関してのご紹介は以上になるので、次の項よりアブラハヤを飼育する場合に必要になる物等をご紹介していきましょう。
アブラハヤの飼育方法や必要なものは?
ざっとではありますがアブラハヤに関してご紹介をさせて頂きましたので、生態等は上記を見れば何となく掴んで頂けたかと思います。
ではそのアブラハヤを飼育するにあたって、必要な物と飼育方法をまとめて何があるのか見ていきましょう。
①水槽
アブラハヤは川魚なので動きが結構あるので水槽のサイズは出来れば90㎝クラス程のゆとりをみてもらった方がいいかと思います。
勿論、何匹飼育されるかにもよって水槽サイズは変わってきますので一概には言えませんが、1匹なら60㎝クラスの水槽でも問題無いでしょう。
②底砂
繁殖させる場合は底砂が必要になります。
繁殖目的で無くとも、川底の再現にもなりますので敷いておいて良いかと思います。
③濾過装置
アブラハヤは川の流れがある所に生息していますので、上部フィルターを使ってあげると水流を作る事が出来るのでオススメです。
水流を作る事により、アブラハヤのストレス軽減にもなるそうです。
④流木や岩場
アブラハヤの隠れ家となるので流木ないしは岩を入れてあげましょう。
アブラハヤを飼育する際に必要な物及び飼育方法は以上になります。
また水質悪化に関しては強く無いので濾過装置は濾過能力が高い物が良いです。
アブラハヤの具体的な餌や平均寿命は?
お次はアブラハヤの餌に関してです。
アブラハヤは基本的には雑食性の川魚です。
普段は底生生物や藻類、水生昆虫等を食しています。
飼育環境下に於いては川魚用の餌が販売されていますので、そちらを与えて頂ければ問題ありません。
市販されているアカムシ等を与えてもいいでしょう。
そしてアブラハヤの平均寿命ですが、約5年前後と言われています。
アブラハヤの販売価格や販売場所は?
アブラハヤの販売価格に関してはサイズにより若干異なってきますが、それらをまとめて平均的な販売価格は概ね300円前後が平均的な販売価格になります。
また、複数匹まとめて販売しているショップ等もありますのでその際は少し価格が変わってきますのでご注意下さい。
上記の価格は1匹辺りの平均販売価格になります。
また販売場所に関しては、淡水魚専門店や熱帯魚/観賞魚を販売している業者さんがネット上にありますので、そちらでお買い求め頂けます。
アブラハヤを飼育する際の注意点は?
では最後にアブラハヤを飼育する際に気を付けなくてはいけないポイントをご紹介しましょう。
①脱走注意
アブラハヤは動きも機敏で速く、ジャンプ力に長けています。
従いまして水面付近でジャンプすると水槽外に出てしまう恐れがあります。
万が一、水槽外に出てしまった場合、すぐに気付くことが出来れば戻せますが、気付かなかったら最悪の場合死んでしまいます。
なので、水槽には蓋をするようにしましょう。
②水温注意
特に夏場ですが、水温が上がってしまうのでこの時は一番注意が必要になります。と言いますのも、アブラハヤは比較的水温が低いのを好みます。
概ね20℃前後が適温と言われており、夏場に水温が上昇してしまうと衰弱し、そのままだと死に至ってしまいます。
なので夏場は特に水温管理が必要になるのと、水槽の設置場所も考えて置かなくてはいけません。直射日光が当たる場所は避けましょう。
アブラハヤの飼育の様子
まとめ
アブラハヤに関してまとめましたが如何でしたか?
冒頭で少し触れましたが、ヤマメ等を狙って釣りをしている方からすると「外道」扱いされ、敬遠されてしまっているので少し可哀そうです。
まあ私は釣りをしないのでそう思うだけで釣りをする人達からしたらそれ相応の理由があるので敬遠されているとは思うのですが。。。
そして、釣って食べても余り美味しく無い、と言う嬉しくも無い評判まで頂いている模様です。
あまりネガティブな事を言うのも何なんで、ポジティブに考えると比較的飼育自体は容易なのでご自宅で清流再現をしてみたい、と思う方は是非一度飼育されては如何でしょうか!?
以上、アブラハヤの飼育方法・販売価格・餌 について解説でした!