鮮やかな見た目が美しいクラウンローチは、観賞用の熱帯魚として人気で、飼育しているうちに繁殖したくなる方も少なくないのではないでしょうか。
実はクラウンローチの繁殖は非常に難しく、水槽内での繁殖例は無いとさえ言われているようです。
ここでは、繁殖に関する情報をまとめてみましたが、繁殖成功例ではないので実践しても必ずしも産卵させることができるとは限りません。なので、繁殖するための参考や目安として活用してみてください。
目次
どういう心持ちで繁殖に臨む?
クラウンローチの繁殖は難しいとされているため、繁殖を行うのであれば成功率をあげるために複数の成熟した個体を同じ水槽で飼育する必要があります。
使用する個体の大きさは30cmのものの方が繁殖しやすいとされているようですが、通常の飼育で30cmまで大きくするのはなかなか難しいため、繁殖は難しいとされているようです。
ですが、逆に繁殖に成功できたらとても凄いこととなるでしょう。クラウンローチは寿命がとても長いので、もしかしたら卵を産むかもしれない、くらいの気持ちで気長に待つのが1番なのかもしれません。
オスとメスの見分け方は?
クラウンローチの性別の判断は尾ビレを見て行います。深いV字で長い尾ビレがオスで、浅く短いスリットのものはメスと言われていますが、身分けがつかないことが多いようです。
飼育されている個体は小さいため判別がしづらいのであって、30cmほどに成長した個体であれば、もしかしたら分かりやすいのかも知れません。
同種の混泳で気をつけることは?
クラウンローチは単独でいる場合は臆病な性格から、水槽内の物陰などに隠れて出てくることはほとんどありませんが、同じ種類の個体を水槽に入れてあげると、安心するのか、元気に泳ぎ回るようになります。
なので、クラウンローチが同種混泳は問題なく行うことができますし、むしろ鑑賞を楽しむのであれは積極的に行った方が良いでしょう。
繁殖方法と必要な物は?
クラウンローチの飼育個体の性別の判断がとても難しいため、複数匹を同じ水槽に入れて様子を見ます。とても長い時間がかかると思われますのでペアができるのを気長に待ちましょう。
ただ、クラウンローチはお腹に卵を抱えるようになっても外見から判断しづらく、食べてしまったり、お腹に卵を詰まらせて死んでしまうということもあるようです。そういったこともあり、繁殖を成功させづらく難しいと言われています。
ちなみに海外では産卵された卵を発見することができたため、それを集めて隔離したところ孵化に成功したという話もあるようです。
なので、水槽内に卵があったらすぐに拾って隔離し、うまくいけば孵化してくれるかも知れませんよ。
クラウンローチの飼育の様子
繁殖する際に気をつけることは?
同じ水槽に複数匹飼育することになるので、水槽も個体数に合わせて大きなものにする必要があります。また30cmほどの個体を用意することができたのなら、水槽もかなり大きなものが必要となるでしょう。
狭い水槽ですと 、泳ぎ回れる範囲が狭まりストレスとなってしまいます。そうなっては繁殖の確率も下がってしまうため。クラウンリーチがゆったりと泳げる、大きめの水槽内を用意してあげましょう。
他の種類の魚と混泳可能?
クラウンローチの多種との混泳はあまり向きません。というのも、クラウンローチは生餌をとても好むため、口に入るような小さな個体は捕食してしまいます。また、臆病な性格なため大きな個体からは攻撃されやすく、標的となってしまいます。
こういった理由からは混泳は避けた方が良いですが、隠れ家となる場所を多く設けたり、水槽を広くすることで飼育が可能になる場合もあるようです。
まとめ
クラウンローチの繁殖は非常に難しいため、情報がとても少ないです。そして、孵化した後の稚魚の飼育の仕方も情報が少ないため手探りとなってしまうでしょう。
同じ種類の魚や、似ている種類のものの飼育方法を参考にするしかないと思いますが、是非とも頑張って成功させてくださいね。
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