マシジミは水槽内の水をキレイにしてくれる便利な生き物ですが、具体的にどのような効果があるのか知らないという方もいると思います。

そこで、マシジミを水槽へ入れるとどのような作用があるのか、また繁殖などは可能なのかということを中心にご紹介していきますので、マシジミ導入を検討している方や、水槽内の水の汚れが気になる方は、参考にしてみてください。

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目次

どんな生き物?

日本の固有種であるマシジミは、河川などの淡水に住む生き物で水中の有機物を漉し取るように食べるため、ろ過の役割を果たし水質の浄化作用が非常に高いです。

一般的にスーパーなどで食用として見かけるシジミはヤマトシジミといい、こちらも水の浄化作用はありますが汽水域に生息する生き物ですので、マシジミよりも寿命が短く死骸となった場合、水質を余計に悪化させてしまいます。

そのようなことから、水を浄化させるにはマシジミの方が使い勝手が良いですが、食べるならヤマトシジミの方が美味です。マシジミも以前は身近なところでたくさん採れたため、食用として一般的でしたので、食べることは可能です。

しかし、ヤマトシジミと比べると特に出汁も出ず、味が薄いようです。調理法によっては美味しく食べることも可能です。

水槽内での働きは?

植物性プランクトンが大量に発生すると、水が緑色に染まってグリーンウォーターとなってしまい、水槽の透明度が全くなくなってしまいます。池などでも水が緑色に見えることが多いですが、これも植物性プランクトンが大量に発生しているためなのです。

このような緑に染まった水を透明にろ過のしてくれるのが、マシジミの働きです。ある程度形を成している藻類や、張り付くように発生した苔類などを食べるわけではないので注意してください。

数匹ではろ過スピードが非常に遅いため、導入するのであれば20匹以上は必要になるでしょう。


マシジミの働きがすごい!

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マシジミの繁殖は難しい?

マシジミ 繁殖



マシジミの繁殖自体はそれほど難しくはないようですが、繁殖可能な大きさまで成長させることが難しく、水槽内での繁殖報告はほとんど無いようです。

繁殖方法は雌雄同体ですので、成熟した2匹がいればどちらかから精子を受け渡して受精させて繁殖していきます。

卵胎生ですので、卵は産まずに稚貝を直接産みますが、稀に体内に卵を保有するスペースが足りなくなり、卵の状態のまま体外へ放出することもあるようです。

ちなみに見た目が非常に似ているタイワンシジミは水槽内で繁殖は可能で、水温を20〜30℃くらいに調整してあげていれば一年中、繁殖します。

寿命はどのくらい?

マシジミの寿命は水槽で飼育するのであれば1年くらいと短く、繁殖可能な状態に整えることができないため増えることはなく、浄化を続けるのであれば新しく購入などしてマシジミを追加しなくてはなりません。

中には1年未満で死んでしまう個体もいますので、数十匹単位で購入した方が良いでしょう。

死んでしまった個体は取り出していき、数が少なくなったら新しい個体を追加するような形で問題ないでしょう。

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他の種類の魚と混泳する際の注意点は?

基本的にはどの魚とも混泳が可能ですが、大型の肉食性の魚の場合は食べられてしまうこともありますので注意してください。

砂に潜っている状態なら、より安全に飼育ができますので、捕食されたりいじめられるのが心配なようなら、潜れるように砂を4cmくらいの厚みにしてあげると良いでしょう。

まとめ

マシジミ 繁殖



マシジミの繁殖は難しく増やすことはできないため、1年経つ前に新しい個体を購入しておいた方が良いかもしれませんね。繁殖はできなくても価格は割と安価ですので、続けて飼育するものそれほど負担にもなりません。

ろ過の作用は確かにありますが、藻類を食べてくれるわけでは無いので頻度は減らすことは可能ですが水槽内の掃除は行わなくてはなりません。

大切な魚などの生き物を長生きさせるためにも水槽のメンテナンスが重要となります。キレイな水槽をキープしておけば、魚の変化に気付きやすく、死んでしまう前に対処することも可能です。

面倒に感じてしまう水槽の清掃は、お掃除のパートナーとして優秀なマシジミを導入して少し楽をしてしまいましょう。そして、透明度の高い美しい水槽を維持してくださいね。

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