原産はアマゾン川広域ですが、現在はハワイやシンガポールといった温暖な地域で帰化している熱帯魚のオスカーは、繁殖も比較的簡単に狙える魚です。

そのためには複数のオスカーを同時に飼育しなければならないので、大きな水槽が必要となり、金銭面的な難易度は高めでです。

しかし、魚の飼育に慣れてきた方にとっては、いつもと違うことを行うので刺激になりますし、チャレンジし甲斐があるのではないでしょうか。

そのためには、事前にどのように行なった方がいいのか知っておく必要があります。そこで、オスカーの繁殖についてまとめてみましたので、これらご紹介したいと思いますので、興味がある方は是非参考にしてみてください。

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目次

オスカーを繁殖させたい!

オスカーの繁殖はそれほど難しくもなく、自然と繁殖していたなんてことも割と多いようです。魚の繁殖は大抵産卵したら、卵を食べないように成魚と卵を別にして育てるのが一般的ですが、オスカーは親魚に育てさせるという方法も可能です。

卵の世話をする様子は微笑ましいですし、孵化した後親子で泳ぐ姿を見ることができるのもなんだか良いですよね。

この場合、産卵したものがほぼ孵化してしまい稚魚の数がとんでもないことにもなりかねません。ちなみにオスカーのメスは一回の産卵で約1000〜2000個の卵を産みますが、自然界では卵が食べられてしまうことも多く成魚になれるのは僅かとなります。

しかし、水槽内では天敵がいないため捕食されずに多くの個体がそのまま成長してしまいます。

繁殖を行うには、稚魚の成長後どうするかなどが重要になってきますので、もし産卵したけど稚魚の飼育が難しいと感じるならば、敢えて捕食させるなどの工夫も必要となります。

魚といえども、命を預かる行為ということを頭に入れて、責任を持って繁殖を行いましょう。

オスとメスの見分け方は?

実はオスカーの性別を見分けるのは非常に困難で、特に品種改良された種類はかなり難しいです。強いて言うなら、オスの方が額から口にかけてのデコボコが激しいようですが、やはりパッと見た限りでは、ほぼ判断できません。

性別が判明している個体を購入するか、オスとメスが欲しい場合は複数匹購入するしかないようです。

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同種の混泳で気をつけることは?

オスカー同士は基本的には仲良く泳ぐことが可能ですが、もともとの性格は荒っぽいため、餌の取り合いをして体を傷付けてしまうこともあるようです。

体に傷を作りたくないのであれば混泳は避けるべきですが、そうすると繁殖が行えなくなるので、見た目を重視するか、繁殖を優先するかを選ぶことになります。また、繁殖させる個体と、観賞用の個体を別々にして飼育するというのもアリでしょう。

繁殖方法と必要な物は?

オスカー 繁殖



オスカーは40cm近くに成長する魚ですが、そこまでの大きさにならなくても繁殖は可能で
す。大体12cm以上でしたら産卵可能となりますので、そのくらいの魚を5〜10匹程度、混泳させて繁殖の確率を上げていきます。

そのため水槽は120cmの水槽で行なうのが望ましいですが、どうしても難しくようであれば中に入れる魚の数を減らして行うしかありません。減らすということは、それだけ確率が下がりますので、繁殖は長期戦になる可能性もあります。

複数匹混泳してペアができると、2匹が連れ立って他の魚を追い払うような仕草をするようになります。このような様子からペアを判別して、それ以外の魚は別の水槽に移します。

これで繁殖するための個体が確保できたので、水槽内を繁殖しやすい環境にしてあげましょう。通常のオスカーの飼育では水槽内には何も設置しないことが多いですが、繁殖のために底砂を敷いたり大きめの流木などを置き、水槽もこれで完成です。

その後産卵を待ち、卵を採取して人工的に育てるか、魚に飼育させるか選ぶこととなります。確実に育てたいのであれば卵を採取して、人間の手で孵化させて稚魚をそのまま飼育していきます。

ちなみに魚に飼育させても全滅することは少ないと思いますので、お好きな方を選んでください。

その後孵化したら稚魚にはまずはミジンコやワムシといった小さなものを餌として与え、その後はブラインシュリンプ、というように成長とともに餌の大きさを変えていきます。

ある程度大きくなったらメダカやアカヒレなどの生き餌を中心に与えていくと成長スピードが上がります。

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繁殖する際に気をつけることは?

オスカーの稚魚が問題もなく無事に成長していけば大きなオスカーになっていきますので、飼育を続けるならば水槽を増やすなどを、しなければならなくなります。

譲り先が決まっていない状況で、既に稚魚が産まれてしまっていると譲るのにちょうど良い大きさになっても引き取り手がいない、ということにもなりかねません。

繁殖を行うということは、成長した稚魚たちがどうなるのかを考えるのが1番先にやるべきことです。増え過ぎて飼いきれない、なんて状況に陥らないように、計画的に行いましょう。

他の種類の魚と混泳可能?

小型の魚ですと、漏れなく全て食べてしまうので混泳は不可能ですが、同じくらいのサイズ、またはそれ以上で温厚な魚であれば混泳は可能です。

しかし、混泳に絶対はなく、その個体の性格から喧嘩をしてしまう場合もありますので、混泳させるならば失敗したときも想定して、水槽などを別に用意しておくと安心です。

まとめ

オスカー 繁殖



繁殖の楽しみはやはり、日に日に大きくなる稚魚の様子を確認しながら飼育できることだと思います。変化が著しくというのは、面白いですしやり甲斐もあるでしょう。

しかし、当然そのまま成長していけば、目に見えて成長しなくなっていきますので、その先を想像できないようなら、繁殖は控えるべきだと思います。

育てきれない稚魚は敢えて捕食させるように、親魚ではない成魚たちと混泳させるなどして淘汰させることも必要になってきます。必要な数だけ育てていき、増え過ぎて困ってしまうという状況を回避するように育てていきましょう。

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