近年では小動物をペットとして飼う方が増えており、小さな体と円らな瞳、また可愛らしい仕草が堪らないと人気を呼んでいます。
そんな小動物の中でも、皆さんはパンダマウスをご存じですか?
名前の通りパンダのような模様が愛らしく、かの有名なミッキーマウスのモデルにもなったネズミであり、本来の祖先は他のマウスと同じハツカネズミだとされています。
体長6cm~7cmとかなり小さめであり、まるで猫の玩具のような大きさを思わせますが、祖先がハツカネズミと言うだけに・・・繁殖率は想像を絶するほどの勢いだとされています。
今回は、そんなパンダマウスの繁殖方法や注意点などについて解説したいと思います。
目次
パンダマウスを繁殖させたい!
鳴き声や散歩なども必要がなく場所も選ばない事から、小動物をペットとして飼う人は増えています。
中でもパンダマウスは、ミッキーマウスのモデルとしても知名度があり、小さく愛くるしい表情に人気が集まっており、この人気には古い歴史もあります!
パンダマウスはネズミですが、歴史を辿るとなんと・・・江戸時代から既にペットとして飼育されていた事実があり、1700年代に出版された珍玩鼠育草と言う本にも掲載され、葛飾北斎の絵にも描かれていたと言うほど古い歴史があります。
しかもこのパンダマウスはハツカネズミを品種改良してペットとして生み出された為、野生種は現存しておらずペットとして販売・飼育されている個体のみと言う事になります。
その為、パンダマウスの繁殖を試みる飼い主は多いようです。
パンダマウスを繁殖させるために必要な環境は?
パンダマウスは日本古来から生息しているハツカネズミである為、日本の季節や環境には強いと言う特徴がありますが、丈夫で繁殖率も高いわりには体が小さいと言うことで温度が10度を下回る場合は保温が必要になります。
その為、パンダマウスにとって快適な環境温度は15度~26度前後だと言われています。
また、身体が小さいため容器はハムスター用のケージが良く、ケージ内には新聞紙や床材などを入れておくと良いようです。
パンダマウスはトイレをおぼえない為、掃除はこまめに行い出来るだけ清潔な環境を維持することが大切です。基本的にはハムスターと同じと考えても良いようです。
環境が整った後は、繁殖可能になったオスとメスを一緒にします。
パンダマウスの繁殖は何か月までにさせた方が良い?
パンダマウスはハツカネズミでもあり、ハツカネズミは名前の通りわずか20日で成熟してしまい出産できるようになると言われる事から、パンダマウスも同じように成長が早く成熟した2か月位のオスとメスをケースに入れると驚くほどの繁殖率で増えていきます。
因みにパンダマウスの寿命は1年半から長くても3年と大変短い事に驚いてしまいますが、動物の生態系から考えると自分たちの子孫を出来る限り多く残すと言う事が最終目的とすると、成熟の早さや繁殖率の高さは理にかなっているとも言えますよね。
パンダマウスを繁殖させる方法は?
繁殖方法は、オス1匹、メス1匹でも十分ですが、オス1匹にメス2~6匹に同意させるハーレム様式があり、所謂一夫多妻制の方法が繁殖しやすいようです。
生後2か月を過ぎたオス1匹を生後2か月を過ぎたメス2匹~6匹のケージに1週間ほど入れます。
これはパンダマウスの性周期が4日に1回である為、1週間一緒にする事で種付けは確実である事を考えたものです。
1週間経ったらオスは元のケージに戻し、メスは1匹ごとに別けてケージに入れます。
妊娠期間は約18日間とされている為、その間様子をみましょう。
マウスを繁殖させた後の注意点は?
パンダマウスなどの鼠は繁殖率が高い為、一度にたくさんの子供を生みます。
また、厳しい自然界の掟でもあるように弱い子供は他の動物に狙われる事も多い為、他の子供を守る意味から弱い子供を親が食べると言う・・・所謂、子食いなどがみられ、一度共食い又は子食いをしたメスはその後も繰り返す為、繁殖には使えないと言われる事から、繁殖に成功し1ヵ月から1ヵ月半経ったら親と離す事が良いかもしれません。
更に飼い主が何度も巣を見たりすることでメスは危険を感じてしまい安心して育児ができないことから子食いをする場合もある為、繁殖に成功したらむやみに巣を覗くことは控える事が大切であり、勿論むやみに触れてもいけないとされています。
パンダマウスの出産から手乗りまでの動画↓
まとめ
パンダマウスとはハツカネズミと同じであり、江戸時代頃からペットとして生息していました。
マウスの中でも特に小さく胴体が6cm、尻尾の長さが6cmと全長でも12cmぐらいしかなく、体重はわずか30g~50gしかない為ハツカネズミよりも小さいとされています。
そんな小さな体ですが、成長は早く生まれて2か月も経てば出産が可能であり、一度の出産で12匹ほど子供を産むと言われています。
また性周期が4日に1回である為、繁殖率の高い事に驚かされます。
しかし、小動物の宿命なのか動物の本能なのか・・・寿命が短い分成長が早く繁殖率が高いと言う事は、その短い間に自分達の子孫を出来るだけ多く残すと言う事で自然界をたくましく生きているのだと言う事を感じてなりません。生き残るため、子孫を残す為、皆一生懸命なのですね。
以上、パンダマウスの繁殖方法・注意点についての解説でした。