おでこのコブが印象的な熱帯魚のフロントーサは、その姿も特徴的ですがブルーと縦に何本か入ったバンド模様が美しく愛好家の間では人気があります。

残念ながら、コブがあるため万人受けする魚ではありませんが、それでも飼育する価値のある面白い熱帯魚です。

実際に飼った場合どのような感じになるか、イメージしてみることも購入前には大切です。これからフロントーサの飼育についてご紹介しますので、参考にしてみてください。

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目次

生態は?

フロントーサはアフリカのタンガニーカ湖の生息する固有種で、最大で35cmになる個体もいるようですが、飼育下においてはそこまで成長することはほとんどありません。

タンガニーカ湖はアフリカ大陸の大地溝帯に位置しており、世界で2番目に古い湖です。また、面積も32900km²と非常に広く、琵琶湖と比べると約50倍もの大きさです。

これだけ広大かつ古くから存在しているタンガニーカ湖に住む生物は、独自の進化を遂げた固有種が多く、フロントーサもそのうちの一種とされております。

フロントーサはタンガニーカ湖各地に生息していますが、住んでいる場所によって見た目に違いがあります。そのため、それぞれ地名のついた名称で呼ばれており、特に南部に生息しているザイールブルーは非常に人気のある体の青色が美しいフロントーサです。

他の地域のフロントーサもそれぞれに個性があり、飼育するうえで選ぶ楽しみにもなっております。

一般的にフロントーサのオスは、成熟すると頭の上にコブができるため、非常に迫力のある顔立ちになります。生息地によってコブが小さな種類もおりますが、ほとんどのオスのおでこは張り出しているようです。

飼育方法や必要なものは?

フロントーサの飼育に必要な水槽の大きさは飼育数によって変わってくるため一概には言えませんが、最低でも60cmのものが必要となります。

60cmの水槽ですと成魚のフロントーサが1〜2匹が限度となっておりますので、群泳などを楽しみたいのであれば90cm以上のものを用意する必要があるでしょう。

販売されている個体は4〜5cmほどのサイズがほとんどですので、初めのうちは小さな水槽でもまとめて飼育することが可能です。

しかし、成長とともに窮屈になってしまいますので、水槽を分けるか大きなサイズに替えるといったことが必要になってきますので注意してください。

また、フロントーサは飛び跳ねることもありますので、水槽から出てしまう事故を防ぐためにも蓋を設置しましょう。ただし、軽い蓋ですと簡単に跳ね飛ばしてしまいますので、重しを乗せたり、しっかりと固定できるタイプの蓋を設置してください。

適正水温は24〜26℃ですので、水槽用のヒーターやクーラーを使って温度を一定に保つようにし、アルカリ性を好むためサンゴ石などで水質を調整してください。

体の大きな魚は食べる量や排泄量も多くなり、小型の熱帯魚などに比べて水が汚れやすいですので、小まめな掃除が必要になります。

その際に、底砂があると汚れが溜まりやすく、なかなか綺麗に掃除ができないため中型以上の熱帯魚の飼育の場合はベアタンクで飼育するのが一般的です。

しかし、フロントーサの場合は砂を掘ったり、口に含んでモグモグさせて遊んだりするため、本来の性質を満たしてあげるためにも、底砂を敷いた方が良いでしょう。

もちろんベアタンクで飼育は可能ですが、砂が無いことによりストレスを感じてしまうこともあるので、なるべく底砂を使用するようにしましょう。

使用する砂は口に含んだりしたとき怪我をしないように小粒で丸いものを使用すると良いでしょう。厚く敷くと汚れが溜まりやすくなるので、目安としては1cmくらい敷けば大丈夫です。

フロントーサは水を汚しやすいので、定期的な掃除だけでなく、できれば強力なタイプのろ過装置なども併用して水質の維持に努めてください。

水質の悪化は寿命に関わりますので、特に注意を払って飼育していきましょう。

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具体的な餌や与える頻度は?

フロントーサ 種類



餌は1日に1〜2回、食べ残しがなるべく出ないように与え、基本的に何でも食べますが人工飼料をメインにして、その他にエビや小魚、冷凍アカムシなどをたまに食べさせてあげるようにすると栄養バランスも良くなります。

また、同じ餌ばかりだと飽きてしまうのか食べなくなることもあるため、複数の種類の餌を用意しておくと良いでしょう。

人工飼料はシクリット専用というものが市販されていますし、ナマズ用の餌も好んでよく食べてくれるようです。餌の形状はフレーク状のものよりも、食べやすい沈下性のタブレットタイプを与えてください。

販売価格や販売場所は?

アクアリウム専門店やインターネット通販で購入することが可能です。中にはアフリカンシクリット専門店などもあるので、そのようなお店を利用した方が確実に入手しやすいです。

一般的な大型ペットショップですと、取り扱いがあったとしても種類は豊富でない可能性も高いです。特にこだわりがないのであれば、ペットショップで購入しても問題ないでしょう。

価格は、養殖の個体であれば非常に安く500円ほどで購入できる場合もあるようです。大抵は、800〜5000円くらいで種類によって差があるため、かなり値段の幅が出ています。

安く入手したいのであれば体の小さな個体を探すと、割と安価なものも多いです。逆に成魚で販売されているフロントーサは高価な種類ですと10万円以上はします。

なかなか気軽に買える金額ではないので、幼魚からフロントーサを飼育するのがオススメです。

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飼育する際の注意点は?

体の大きくなるフロントーサをなるべく成長させない、という方法もあるようで、体が大きくならなければ60cm水槽でも広々と泳ぐことが可能です。大きな水槽を買いたくても、もの自体も高価ですし、重さや幅もあるので場所も考えなくてはなりません。

先ほどご紹介した飼育方法に反して、ヒーターなどは使用せず常温で飼育したり、餌もあえて食べづらい浮上性のフレークタイプを与えて栄養を与えすぎないようにすると、それほど大きくならないそうです。

ただし、この飼育方法では十分に栄養を摂取していないので病気になりやすく、その状態で水温は常温ですから、寿命は短くなってしまうのではないかと思われます。

小さな水槽で複数匹飼育したい方にとっては、非常に有効な手段ではありますが、フロントーサにはかなり負担がかかるので、できれば通常の飼育方法で育ててあげてほしいです。

まとめ

フロントーサ 飼育



あんなイカつい顔をしているのに、実は臆病なとこともあるフロントーサは、ビックリすると飛び跳ねたり水槽内に設置してあるオブジェなどを攻撃することもあります。

体がぶつかって傷を作ってしまうことも考えられますので、驚かせたりしないように気をつけてください。また、水質の悪化もストレスになるので、定期的なメンテナンスを行い寿命を全うできるように飼育していきましょう。

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