フロントーサはアフリカにある推定2000万年前から存在しているタンガニーカ湖に生息している固有種の熱帯魚です。これだけ古い湖に生息していると聞くだけで、なんだかロマンを感じてしまいますよね。

このような特別な魅力のあるフロントーサの繁殖は可能なのか、と言いますと残念ながら簡単ではないようです。

それでも繁殖させてみたい!という方のためにいくつかヒントをこれからご紹介したいと思いますので参考にして、繁殖を成功させてくださいね。

目次

オスとメスの見分け方は?

オスのフロントーサは頭にコブができるため性別判断がしやすいですが、他にもヒレが長かったり、色がメスと比べて割と濃いなどの特徴があります。特に、複数匹飼育していると比べやすくなるため、よりその違いを判別しやすいです。

ただし未成熟な場合は、おでこのコブもなく体の色の違いもほとんどないため見分けがつきにくいので、幼魚から繁殖するために育てるという方は、購入する際は運まかせとなってしまいます。

複数匹購入すれば確率はグッとあがるので、水槽に余裕があるのでしたらなるべくたくさん購入してみてください。

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同種の混泳で気をつけることは?

フロントーサはまとまった数を水槽に入れると群泳する習性がありますが、中にはケンカをしてしまう個体もいます。これは、特に性別は関係無く体のサイズが10cmを超えてくると激しくなる傾向があるようです。

ケンカで負った傷は治るものも多いですが、中には元に戻らないこともあるので、あまりケンカがひどいようなら、水槽を別にするなどの対処が必要になります。

2匹よりは3匹以上の方がケンカしにくい傾向があるため、複数飼育したい場合は3匹以上を水槽に入れて飼育してみてください。しかし、それでも相性が悪くケンカをしてしまうこともあるので、成熟手前〜成熟したての若い個体には特に注意を払って様子を見てあげましょう。

適切な水温はどのくらい?

フロントーサ 繁殖



フロントーサを飼育する際の適正水温は24〜26℃となっているため、基本的にこの水温であれば問題ないです。

繁殖は春〜夏が多いらしいので、あくまでも予想ではありますが、若干水温は高めで飼育する方が良いのかもしれません。ただし、フロントーサは1年中繁殖を行うことができるので、水温が繁殖の条件でない可能性も考えられます。

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繁殖方法と必要な物は?

フロントーサの繁殖は非常に難しく、ほとんど水槽での成功例はないようです。ただ、繁殖に成功した場合は、メスの口の中で孵化させるマウスブルーダーという習性があるため、産み落とした卵を食べられてしまうことはありません。

それにより稚魚を確実に採取することが可能で、水質管理と栄養豊富な餌を与えてあげれば問題なく成長していくでしょう。

問題は繁殖するまでですが、相性の良いペアができると産卵するので、できれば複数匹飼育してペアを作る確率を上げたいところです。しかし、そうなると当然水槽は大きなものが必要になり費用や手間がかなりかかります。

中にはワンペアのみの飼育で成功した例もあるようなので、不可能ではありませんが、かなり長期戦になってしまうと思われます。かといって、複数匹飼育してもペアができないという可能性はゼロではないので、よく考えて選んでください。

繁殖可能になるのは生後2年以上経過したフロントーサで、エビを与えると産卵しやすいようです。普段の給餌の際に、エビを多めに与えるのは問題ありませんが、エビをメインに与えてしまうと人工飼料を食べなくなったり、栄養が偏るので気をつけましょう。

繁殖する際に気をつけることは?

繁殖させた個体を全て飼育するのはあまりに多く不可能ですので、稚魚の段階で数匹を残してあとは成魚に食べさせて淘汰させるなどの処置が必要になります。

また、ショップによっては生体を引き取ってくれるところもあるので、事前に調べてから繁殖を行うようにしましょう。

小さなうちはとても可愛いらしいですが、必ず成長し、水槽が窮屈になってしまいます。そうならないように、計画的に繁殖を行ってください。

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他の種類の魚と混泳可能?

臆病な性格のため何にでも攻撃をしてしまうので、できれば混泳は避けた方が良いでしょう。しかし、全く不可能なわけではなく、生活域の違う魚や、同じサイズかそれ以上の温和な魚であれば、平気な場合もあるようです。

相手が攻撃してこない限りは、手を出すことはあまりないようなので、混泳させる場合は相手の魚の生態をよくみてから行うようにしましょう。

まとめ

フロントーサ 繁殖



フロントーサの繁殖は難しいので、あわよくば繁殖したらいいな、くらいの気持ちで飼育しているのが1番かもしれません。毎日、繁殖していないかピリピリしていたら、ストレスで自分が参ってしまいます。

幸いにもフロントーサの寿命は割と長いので、そのうち繁殖するだろうという気持ちでどっしり構えて飼育していきましょう。

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