今回は大型のトカゲである、「ミズオオトカゲ」について色々とご紹介をしていきたいと思います。
「トカゲ」と言えば私なんかは比較的小さなトカゲをイメージするのですが、今回ご紹介するミズオオトカゲはかなりの大きさです。
野生下に於ける最大サイズは約2.5ⅿにもなるそうで、恐竜チックな見た目も相まって迫力満点です。
飼育環境下ではそこまで大きくはならないみたいで、それでも1.5ⅿ前後くらいには成長するみたいですが・・・。
目次
生態は?
ミズオオトカゲは東南アジアを中心に広く分布し、分類上は有隣目オオトカゲ科オオトカゲ属に分類されています。
分布域が広い為、地域のより若干の個体差があり本種を含め8亜種程存在しています。
このミズオオトカゲですが、別名を「サルバトールモニター」と言います。原生林が生い茂るような森林に生息していますが、その名が表す様に水辺でも生息しており、泳ぎが得意なので魚類などを捕獲し餌として食しています。
またミズオオトカゲは爬虫類としては珍しく複数のミズオオトカゲで連携しワニの卵を狩る頭脳プレーも行ったりします。
オオトカゲ類は比較的気が荒い種が多いのですが、このミズオオトカゲは比較的人に慣れやすい為、ペットとしての需要が高いんですよね。
まあ、人に慣れると言ってもベビー期から飼育して慣れさせたうえでの事にはなりますが。成長個体から慣れさすには相応の時間が必要でしょう。
ペット需要以外での需要としては皮が皮革用として使われたり、他にも食用とされたりもしています。
食用の際は一部の地域では高級食材として扱われ美味だそうです。流石に食べた事が無いので「美味」と言われても若干眉唾な気がしなくもないですが・・・。
飼育方法や必要なものは?
そんなミズオオトカゲをペットとして飼育する際に必要な物等は何があるのかを見ていきましょう。
①飼育用ケージ
ベビー期は60~90㎝くらいのサイズのケージで問題無いですが問題は成長してからです。
上記で少し触れましたが最大サイズは約2.5ⅿです。
まあ、飼育環境下では約1.5ⅿくらいが最大サイズみたいですが、それでもかなりの大きさです。
特大ケージを自作するか、室内丸々飼育部屋にしなくてはいけないかも知れません。
②床材
床材として適しているのは吸水性が高く保湿力がある物になるのでヤシガラ等を用いればいいでしょう。
爬虫類用のヤシガラが販売されており、脱臭能力が高い物も販売されていまよ。
使わなくなれば可燃ごみとして捨てる事も可能です。
③照明類
爬虫類を飼育するにあたり照明器具は必須になります。
必要になる照明器具は下記の2つです。
・紫外線ライト
・バスキングライト
これらを用意しましょう。
室内の適温帯以外に「ホットスポット」と言う場所を作らなくてはいけません。
その為にバスキングライトを使用するのですが、この時の温度が45℃前後が理想的になります。
④ヒーター類
ミズオオトカゲを飼育する上で適温は26~28℃程度が適温帯になってきます。
ケージ内で飼育する際にはこの温度をキープ出来る様にパネルヒーター等を用いで温度管理をしましょう。
ケージから出し、室内飼育(部屋丸々と言う意味です)をされる場合も室内温度は上記の温度を保てる様に暖房等をつけましょう。ミズオオトカゲを飼育するなら電気代云々は言ってられません。
⑤水浴び用容器
ミズオオトカゲは水浴びを好みますので浅くて広い容器を用意しましょう。
ベビー期は問題無いでしょうが成長していくと大きくなるので、それ相応の容器を置く場所等も考えなくてはいけませんね。
ざっくりとではありますが、飼育に関して必要な物及び飼育方法に関してまとめました。
先程から何度か触れていますがミズオオトカゲは非常に大きいトカゲです。飼育場所をどうするのかと言う点はキチンと考えておきましょう。
具体的な餌や与える頻度は?
野生化のミズオオトカゲは肉食性で魚類や両生類、げっ歯類等々を食べています。
飼育環境下に於いては下記の様な物を与えます。
①冷凍ピンクマウス
②ウズラ/ヒヨコ
これらをバランスよく与えましょう。
野生下では魚も捕まえて食べているの魚を与えるのもいいでしょう。また餌を与える頻度ですが、成体であれば毎日与える必要は無く3~4日に一度で大丈夫です。
販売価格や販売場所は?
販売価格に関しては個体サイズ及びショップにより異なってきますので一概に言えませんが平均値としての価格は1~2万前後が平均的な価格になります。
販売場所に関しては爬虫類専門の販売店等で取り扱っています。
平均寿命や病気になった場合の対策は?
平均的な寿命は約20年と言われていますが、長生きする個体は30年近く生きる事もあるそうです。
キチンと世話をした上での年数になりますし、あくまでも平均値なので参考として見て下さいね。
尚、病気になった場合が一番難しい問題で、何かあった場合は動物病院に駆け込もうと考えるかも知れませんが、多くの動物病院は犬や猫が対象になります。
所謂「エキゾチックアニマル」に対応している動物病院で無くては診察が出来ません。
従いまして、事前に最寄りのエキゾチックアニマル対応の動物病院を探しておく事が一番の対策かと思われます。
飼育する際の注意点は?
飼育する際の注意点ですが、成体ともなれば鋭い牙をもっていますので噛まれる事には注意を払わなくてはいけません。
他にも、巨体が示す様に中々パワフルなので仮に自作ケージを作っていた場合等は壊されない様に強度を強くしておかなくてはいけません。
水浴び用の水を交換する時も注意が必要になります。
ミズオオトカゲはトイレをする場所を覚える傾向にあるのですが、その水浴び容器の中で糞尿をする事があり雑菌等が多く潜んでいる可能性があります。この水を台所等には捨てない様に気を付けましょう。
まとめ
ミズオオトカゲに関して記載していきましたが、正直な所飼育するには経済力は必須になります。
生半可な気持ちでは絶対に飼育出来る生物ではありません。イニシャルコスト及びランニングコストが非常に掛かります。
比較的長生きするのでランニングコストの方が遥かに掛かってきます。また、成体サイズは非常に大きいので飼育スペースもそれなりの場所が必要になります。
長く飼育出来るだけの経済的余裕がなければ飼育は難しいでしょう。初心者の方には正直オススメは出来ません。
飼育する場合はそれらを踏まえ、じっくりと検討しましょうね。
以上、ミズオオトカゲの飼育方法や販売価格、寿命について解説 でした!
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