近年、小動物をペットとして飼う人が増えていますが、皆さんはその中でもデグーと言う生き物をご存じですか?
デグーは小動物の中でも知能が高く、多種多様な鳴き声で仲間とコミュニケーションをとる事が出来るようです。
その鳴き声に由来してアンデスの歌うネズミとも言われており、人に懐く事からヨーロッパではペットとして人気のある種類です。
また、一人暮らしでも飼いやすい事から近年では日本でも人気が集まっています。
今回は、そんな人気急上昇中と言われるデグーの飼い方についてわかりやすく解説したいと思います。
目次
デグーはどんな生き物?
デグーはデグー科に属する齧歯類であり、デグー属、又はその一種を指します。
原産はチリの山岳地帯であり完全な草食動物になります。
山脈の過酷な場所で過ごす為、粗食である事からチモシールなどの牧草と水だけで一生を過ごすとされています。
そんなデグーの体長は、尻尾を含めなければ12cm~20cmほどで、体重は170g~350g以下と小さく、寿命は5年~8年とゲッパ類にしては少し長めです。
歯の色は黄色かオレンジ色をしているのが普通で白い色をしている場合は病気の可能性があります。
知能が高く社会的行動をとり気の合う仲間とは寄り添って離れないなどの感情表現も現し、何種類かの鳴き声を使い分けてコミュニケーションをとる事から、その鳴き声に由来してアンデスの歌うネズミとも言われています。
デグーを飼うのに必要な物は?
近年小型ペットとして人気が急上昇してきたデグーは、人によく懐くことから飼う人も増えていますが、他の小動物と同じ入れ物でも良いのだろうかと迷ったりすることもあります。
そこで必要な物をまとめると以下のようなものになります。
・背の高いケージ
デグーは高さのある空間を好むため、ケージは高さのあるものを用意します。
・新聞やウッドチップ
ケージの中にタップリの新聞紙やウッドチップなどを敷材として入れてあげます。
・かじる為の棒
デグーの前歯は放っておくと伸びすぎてしまうため、前歯の調整のためにもかじる事が出来る棒を用意すると良いでしょう。
・給水器や回し車(直径30cmほどの大きめのもの)
水は良く飲む事から毎日新鮮な水を用意します。
また、運動不足にならない為にも回し車は必要です。
・砂
デグーは綺麗好きである為、砂で身体を洗う習慣がある為、大きめの入れ物にいれて置いておきましょう。砂はチンチラ用のもので大丈夫です。
・餌
草食である為、チモシーやアルファルファなどの牧草と水だけで飼育します。
・ヒーターやクーラー
小動物であるため、10度以下になるとヒーターが必要になります。
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8度以上になる場合はクーラーが必要になります。
尚、デグーは発汗能力がない為、扇風機は効果がないようです。
デグーの飼い方は?
準備が整ったところで、次は飼い方になりますが、デグーは争いが少ない動物でありむしろ仲間とのコミュニケーションをとりながら生活をする事から、1匹だけよりも多頭飼いの方が合うようです。
しかし、オスは発情期に気が荒くなるため喧嘩の少ないメス同士が多頭飼いには向いているようです。
又は、オス同士、メス同士と同性で2匹~4匹程度を一緒に買う方法が一番良いとされています。
1匹で飼う場合は、デグーが寂しがりストレスになる為、マメにコミュニケーションをとる事が大切になります。
デグーの販売価格は?
気になるのがデグーの価格ですよね!
人気が高いだけに値段の方もかなり高めではと考えてしましますが、デグーの値段は種類や毛の色などでも価格が違ってきますが1匹、2000円~20000円とその幅は広く、
その価格差は、正式なブリーダー業者や輸入代理店を通した物は高く、飼い主が自家繁殖で産ませたものを販売するものは安くなると言われています。
その種類によっての価格は以下の通りです。
・アグーチ(ノーマル)
野生種でもある毛色で一般にはノーマルと呼ばれています。
4,000円~10、000円
・ブルー
全身がグレーの毛色でノーマルよりも毛が柔らかくペットとして品種改良された為、野生性が少ない為、穏やかな子が多く人気が高いです。
7,000円~20,000円
・パッチドアグーチ
ノーマルに白いまだら模様(パイド)が入っており、白よりもノーマルカラーの割合が多くアグーチパイドとも呼ばれています。
白の割合が多く模様の入り方が綺麗なほど高額になります。
10,000円~15,000円
・ホワイトパッチドアグーチ
ノーマルパイドのうち白い割合が多い種類です。
パッチドアグーチ、又はアグーチパイドとも呼ばれています。
20,000円~30,000円
・パッチドブルー
ブルーに白まだら模様が入った種類になります。
白よりもブルーの割合が多い。
ブルーパイドとも呼ばれています。
15,000円~20,000円
・ホワイトパッチドブルー
ブルーパイドのうち白の割合が多い種類になります。
パッチドブルー、又はブルーパイドとも呼ばれています。
25,000円~35,000円
また、ヨーロッパではデグーの飼育が盛んに行われていますが、日本にはまだ入っていない珍しい種類もあります。
ホワイトなどは、日本でほとんど見られない種類だとされています。
デグーを飼う際の注意点は?
穏やかな性格のデグーもオスの場合は時々喧嘩もみられることから毎日注意して観察することも大切です。2匹で飼う場合は相性が合わない事もある為、どうしても喧嘩になる場合は離す事も必要です。
デグーは、基本的にデグーは草食の生き物である為、牧草と水だけで一生を過ごす生き物です。
その為、糖分の代謝をしにくい体質である事から栄養のある餌を与えた場合は糖尿病の原因になる為注意が必要です。
また、山岳地帯に生息する生き物である為、飼育する際の温度は20度くらいが好ましく、寒さよりも暑さに弱い為、28度以上になるとクーラーが必要になります。
デグーは、35度以上になると熱死する場合もある為、注意が必要です。
デグーの良いところ・悪いところ↓
まとめ
知能が高く社会的行動をとり数種類の鳴き声でコミュ二ケーションをとるデグーは近年ペットとして人気が急上昇しているようです。
購入価格も種類や毛色などによって幅が広く、安い物では2000円からと求めやすくなっている為、いろいろなペットショップを回り、自分にとって一番合うデグーを選ぶようにしましょう。
以上、デグーの飼い方についてわかりやすくについての解説でした。
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