プリステラは落ち着いた色合いの小型のカラシンで、飼育だけでなく繁殖も容易な魚です。
飼育は混泳させたり、同種のみで群泳させることもできるため、幅広く楽しむことができます。
そんなプリステラの繁殖はどのように行うのかをご紹介していきますので、個体数を増やしたい方や、長期的にプリステラを飼育したいと考えている方などは是非、参考にしてみてください。
目次
生態は?
プリステラは大きさが4~5cmほどの南米に生息する小型のカラシンで、ネオンテトラもこの種類に属しています。
性格は温和な個体が多く、水槽内の他の魚に攻撃することはほとんどありませんが、繁殖期に入るとヒレを大きく広げてフィンスプレッドをすることもありますが異常に追い掛け回したり、怪我をさせることはないようです。
全体的には派手ではないが、背ビレや尻ビレに黄、黒、白色が入り、さりげなく個性を主張しています。また、ヒレに黄色が入るためゴールドフィンテトラと呼ばれることもあるようです。
東南アジアで繁殖や品種改良が盛んに行われており、ノーマル種とともに、アルビノやパンダプリステラという鱗が透明な種類も輸入されています。
オスとメスの見分け方は?
プリステラの性別の見分け方は、メスがオスよりも体か大きくなるのが特徴的です。お腹まわりがふっくらとしており、背中も盛り上がってきます。一方、オスは全体的にスマートでほっそりとした印象です。
複数匹を同種混泳させているのであれば、どちらか片方だけの性別しかいないという状態にはならないでしょう。見た目の違いが顕著なので、比較的見分けやすいです。
同種の混泳で気をつけることは?
臆病な面もあるため、水槽内に同種が少数しかいないという場合は。オブジェや水草の陰に隠れて全く出てこないこともあります。プリステラはもともと遊泳性の高い魚ですので、10匹以上同じ水槽に入れてあげれば元気に群泳してくれるでしょう。
また、群泳の様子を目立たせたい場合は、奥行きがあまりない水槽を使用すると、まとまって泳ぐ様子が良く映え、観賞性が上がるのでオススメです。
繁殖方法と必要な物は?
プリステラの繁殖自体は容易で特に難しいこともなく、水槽内に成熟したオスとメスがいればペアを作り、産卵までスムースに繋げていくことができます。
産卵前の兆候としては、オスがメスに寄り添うように泳ぐようになったり、メスのお腹が膨らんで来たら産卵はすぐでしょう。
産卵方法は「ばら撒き型」と呼ばれる、一か所にまとめて産み付けるのではなく、名前の通りばら撒くように産むため卵の採取が困難なため、混泳している別の成魚に食べられてしまう危険性が高いです。
そのため卵がむき出しにならないように工夫する必要があります。いくつか方法がありますが、水槽底面にウィローモスを敷き詰めたり、粒が大きめの底材を敷き段差を作ってあげると間に卵が落ちるので、他の魚に見つかりにくいです。
また、園芸用のネットを使用し、水槽の底を二重にして卵が落ちるようにするのも効果的です。
一度の産卵で産む量は数十個ほどなので、割と少なめではありますが、孵化までの期間が非常に短く2~3日で稚魚が誕生します。稚魚も食べられてしまう危険があるので隔離させるなどして、なるべく稚魚だけで飼育するのが良いでしょう。
繁殖する際に気をつけることは?
稚魚の飼育は餌の頻度が多いことと、そのため排泄物が多くなり、水替えも多く行う必要があります。成魚よりもデリケートなので気を使う面も増えるので、余り手間をかけられないという人は繁殖には向いていませんので控えるべきです。
また、プリステラは小型とはいえ、数が増えてくれば当然大きな水槽へ移し替えたり、水槽を分ける必要が出てきます。
そういったことも考えたうえで、必要な数の稚魚のみを確保して、その他は成魚に食べられるようにそのままにしておくなどして、対処していってください。
他の種類の魚と混泳可能?
プリステラとの混泳は、体格差がそれほどなく気性が荒くない魚であれば問題ありません。
落ち着いた体の色のプリステラは、カラフルな魚と組み合わせてとメリハリを付けても良いですし、群泳させることをメインにするのであれば、警戒させるよう少し大きめの魚を混泳させると、バラバラで泳ぐことを抑えて、群泳を維持できるでしょう。
まとめ
小型の熱帯魚は寿命が短かく、長期的に飼育するのであれば繁殖させるのもひとつの手段です。繁殖の最大の魅力は稚魚から育て上げることで、個体により愛着が湧き飼育が楽しくなることですよね。
ただし、かなりの手間がかかるため、時間に余裕がないなど稚魚の面倒がみられない人は残念ですが、新しい個体を購入するなどして引き続きプリステラの飼育を楽む方法が無難です。
繁殖自体は難しくないので、手間をかけられるのであれば初心者でも難なく行えますので、是非挑戦してみてくださいね。
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