ハツカネズミと聞けば、よく実験などに使われる白いネズミを想像してしまいますが、これは日本で実験用に改良されたもので野生のハツカネズミに比べてかなり大型であり一般的にはアルビノがほとんどだそうです。
では、改良される前のハツカネズミはどんな生き物だったのでしょうね?
気になるところです!
今回は、そんなハツカネズミの生態や餌などについて解説したいと思います。
目次
ハツカネズミの生態は?
・分布
一般には、草地や田畑、河原、土手、荒地などに生息し、家屋や商業施設、又は港湾地帯の倉庫でも見ることがあり渇きに強く荷物などに潜んで移動し世界中のありとあらゆる地域に分布しています。
単独か家族で生活しながら家屋の隙間やビル内の積荷、又は屋外の積荷、土中などに巣を作り、河原や田畑では巣穴に棲んでいます。
・大きさ
クマネズミやドブネズミよりも一回り小さいのが特徴的であり、成獣では頭胴の長さは6~9cm、尻尾の長さが4~8cmほどあり、体重は10~25gです。
毛色は背面は赤みのないこげ茶色で腹面は、灰白色となっています。
耳が大きく被毛から大きく露出しておりミッキーマウスを感じさせる風貌です。また、夜行性で一年中活動しています。
・歴史
ネズミの歴史は古く、人類と共存したのは1万5千年も前からではないかとある研究成果で報告されており、農業の草創期よりもはるか前に存在していたことが分かります。
また、江戸時代の「珍玩鼠育草」と呼ばれるネズミの飼育書が出版されている事から当時からネズミのペット化が流行していたことがうかがえます。
・名前の由来
ハツカネズミはその名の通り、妊娠期間が20日ほどである事からハツカネズミの名前が付いたとされていますが、ある一説には、噛まれても痛くない・・・つまり「甘口」のネズミである事から甘口ネズミと言われるようになり、読み間違えをしたのか「廿日ネズミ」と変ってそのままハツカネズミとなったと言う説もあります。
どちらが正しいのか今となっては確かめようもないですが、どちらも「あり」かなとも思えますよね!
ハツカネズミの餌は?
さてそんなハツカネズミですが、聞くところによると柑橘系やネギ類、又はニラ以外なら何でも食べられる雑食派だと聞いていますが、実際はどうなのでしょうね?
その中でもいくつか取り上げてみましたのでご覧ください。
・餌1
ペットとして飼育されている場合は、市販のマウス用ペレット、又はマウス用混合フードなどが良いようです。
・餌2
雑食ですが基本的には、ヒマワリの種のような種子や穀物類、又は果物などの野菜や果物を食べます。
ニンジン、サツマイモ、キャベツの葉など。
・餌3
昆虫や花、草などの植物食を食べます。
野生のハツカネズミを飼育することは可能?
野生のネズミを飼う場合は、様々な病原菌を保有している事もあり、噛まれたりすることで鼠咬症やアナフィラキシーを起こす恐れもあり、発熱や頭痛などの症状を引き起こす場合もある為、大変難しいと思います。
出来ればペットショップで購入したハツカネズミを飼う事をお薦めしますが、飼う場合は、衛生面に注意して素手で触れるような事は避けた方が安全だと思います。
飼育する場合は、飼育器はハムスター用の飼育器が良くエサも雑食である事から野菜や果物、お米やお菓子、又はチーズなども食べるようです。
しかし、寿命が1~2年と短い為、野生種は野生種のままの一生がストレスなく生きる事が出来るため、一番いいと思われます。
ペットとして飼い、食料などには不便がなくても野生の醍醐味でもある自由が奪われる事を考えると、可哀想な感じもしますが・・・皆さまはどのようにお考えでしょうか?
野生のハツカネズミの元気の良い動画↓
まとめ
多くの人がご存知のハツカネズミは日本で実験用に品種改良されたものでありほとんどはアルビノ種のようです。
野生のハツカネズミは世界中に分布しており人間と共存し始めた歴史は1万5千年も前の事になり、江戸時代には既にペットとして飼われていたと言う記述もあります。
ハツカネズミは一見可愛らしいくてペットとしても飼う事が出来そうですが、様々な病原菌を保有している可能性もある事から、簡単には考えない事が良いようです。
飼う場合は、ハムスターと同じ方法で大丈夫ですが、素手で触れる事には注意が必要です。
以上、ハツカネズミの餌や生態についてわかりやすくの解説でした。
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