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犬の肋骨にしこりや腫瘍ができてしまった
私たちの生活にペットは大事な存在です。ペットではなく、家族の一員です。
猫や犬にいたっては、その数も人口レベルで増えています。
人間が長生きできるようになったのと同様、犬や猫も寿命が長くなってきています。しかし、やはり尽きる命に逆らえません。ただ、早く病気が見つかれば治る手段もあります。
家族の一員である犬に腫瘍やしこりが見つかったら?
私たちはどう対処すればいいのでしょう?
まずはあわてないことです。
そして、病院に行きましょう。私たち、人間と一緒で血液検査やレントゲン、CTなどを受けて、しこりや腫瘍の原因を知ることが大事です。
ただし、動物には人間のような健康保険制度はありません。全額負担になるのでしっかり準備していきましょう。
20Kg未満の犬で腹部3層造影で9万円前後です。
ペット保険という民間保険もありますので心配な方は、早目に加入することもおすすめします。
では、しこりや腫瘍についてですが、食欲や体重が落ちていないか、変った様子がないかをみましょう。
動物病院で経過を話すためです。
しこりや腫瘍ができたときに考えられる原因は?
原因1・・・脂肪腫
犬を飼っていらっしゃる方なら耳にしたことがあると思いますが、脂肪の塊です。脂肪腫は、胸部や腹部、脇の下などにできやすく、原因ははっきりしていません。
ただ、加齢とともになりやすく、特徴は弾力のある楕円状のもので犬全般にできやすいものです。
筋肉の間にできたりして歩き方がおかしいことがありますので要注意です。脂肪腫は柔らかくてつまんでも痛がらないことが多いです。良性の腫瘍です。
触っただけでは、それが脂肪腫なのかはわかりにくいため、原因を知るためにも動物病院で診てもらうことをおすすめします。
原因2・・・乳腺腫瘍
人間で同様、乳腺のまわりにできるしこりや腫瘍です。人間で言うと女性の病気のイメージですが、犬の場合は、オスにも発生することがあるので、メス限定と考えないでください。
2パターンあり、コロコロしたタイプと乳腺のまわりに硬く広がるようなものがあります。この場合、細胞をとってしっかり検査してこのしこりが、良性なのか悪性なのか調べる必要があります。
原因3・・・皮膚がん、悪性がん
人も同様、犬にもあります。悪性リンパ腫や皮膚がん。生きている以上この可能性もあります。
肋骨だけでなく、内臓やリンパに転移していることもあります。
犬の多くは、多中心リンパ腫が多いです。この特徴は、痛みを伴わないものですが、触って明らかに大きく腫れあがるものです。
元気がなくなったり、下痢や嘔吐、免疫力の低下による肺炎や膀胱炎も併発します。
しかし、この場合も病院で検査しなくては判断できません。体重の変化、食欲などもみていく必要があります。
しこりがあるとがん?と考えて焦ってしまいますが、まずはしっかり検査しましょう。
しこりや腫瘍ができたときの対策は?
では、犬のしこりを見つけたときの対策は?私たちはどうすればいいのでしょう?
まずは、放置しないことです。しこりや腫瘍から、がんを想像しますが、検査なくしては何が原因かわかりません。行きつけの病院でしっかり検査をしましょう。
早期発見で治療も変わってきます。
悪性リンパ腫や脂肪腫や皮膚の炎症など考えられますので自己判断しないで受診しましょう。
犬の悪性腫瘍についての動画です
日常的に気をつけたいことは?
では、日常、私たちができることは何があるのでしょう?
それは、毎月セルフチェックです。まずは愛犬とスキンシップをとりながら、ボディチェックしましょう。脇や腹部、胸部や足、首などしこりや腫瘍がないかチェックしてあげましょう。
さらには、行きつけの病院を決めて定期検査をすることができれば、さらに安心です。
食事もなるべく人のものよりペットフード、年齢に合わせたフードをおすすめします。
年齢に関係なく、病気はいつ、どこで?なりうるかわかりません。日頃から相談できる病院があると安心です。
まとめ
犬の腫瘍、しこりと聞いていいイメージは湧きません。
しかし、早目に診てもらう、検査するは人間と一緒です。
愛犬と長く過ごすために何か体調の変化や元気がなかったりしたら病院に相談しましょう。
私たちのいつもそばにいる愛犬の健康寿命を延ばすために必要です。
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