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シマテンレックはどんな生き物?
最近少し珍しい動物をペットとして飼われる方が増えつつありますが、爬虫類系等その傾向が強いですよね。
まあ、私の思い込みも存分に入ってはいますが、人とは違い動物を飼いたい、って気持ちと何かの拍子でその珍しい動物にはまり込んでしまったのでしょうね。
さて今回ご紹介した動物は「珍獣」と言っても過言では無いと思われる「シマテンレック」に関してご紹介したいと思います。
このシマテンレックなのですが、謎多き動物としても有名で未だによく分からない部分が多いのも特徴の1つです。
そんな謎多き部分を表すエピソードが以前までは「食虫目」と言うグループに属していると思われていたようですが、最近は「アフリカトガリネズミ目」と言う独立したグループで分類されています。
必然的に現時点で分かっている範囲をお伝えする、と言う形になりますので今後新たな発見があり従来と違う部分が発見される可能性もあるのでご了承下さい。
生息地域ですが、マダガスカル島にしかいない固有種で、他に「テンレック」と言う仲間が32種類存在します。
体長は15~20センチ程で、体重はおおよそ200~280g程度。
シマテンレックと特徴の1つとして挙げられる点はハリネズミの様なトゲトゲした外見をしています。黄色と黒の縞模様で大阪の商店街を練り歩くおばちゃんと瓜二つなイメージです。
背中の後ろ部分に15本の密集した特殊なトゲ(針)を持ち、この部分を擦り合わせ音を出している模様です。
一説によると、シマテンレックは喉が極端に小さく周りの仲間に聞こえる程の声量が無い為、この部分を擦り合わせてコミュニケーションを図っている模様です。
尚、哺乳類でこの様な行為をするのはシマテンレックのみだそうです。何か色々と珍獣具合が垣間見えてきましたよね。
シマテンレックの飼育に必要な物は?
そんな謎しかないようなシマテンレックですが、飼育しようと思えば何が必要なのでしょうか?
現時点で判明している部分を記載致します。
・水槽
ケージでもいいかと思うのですが、理由は後程記載します。
体長が15~20センチ前後なのであまり小さい水槽よりかは60センチクラスの水槽があればベターかと思います。
・土
上記でケージより水槽が良いと言ったのは土を入れるからです。
そもそも野生下のシマテンレックは夜行性で日中は掘った穴の中でじっとしています。
1~2ⅿ程掘った先で休む、と言われていますが飼育下ではそこまで大きな水槽等の飼育環境は整えられないと思うのでせめて体が入るくらいの土量は入れられる様にしましょう。
・エサ
シマテンレックはミミズや昆虫を主に食べています。
飼育下でもミミズやミルワーム、コオロギ等を与えると良いでしょう。
フェレットフード等で代用も可能みたいです。
・水入れ容器
水を飲んだり水浴びしたりする様なのでそれなりのサイズの容器を用意しましょう。
以上がシマテンレックを飼育していく上で必要最低限な物になります。
補足させて頂くと、土は無くても大丈夫だと思います。あれば尚良し、といった感じですね。
シマテンレックの飼育方法は?
飼育方法ですが、先程少し記載しましたがシマテンレックは夜行性です。活動時間帯は18~21時、1~5時の間が活発に活動する時間帯と言われています。
飼育する際には日中はずっと寝ている事が多いかも知れません。
温度調整もシマテンレックの体温は平均28℃前後と他の哺乳類に比べて低めです。
他の哺乳類は体温を一定に保てるのですが、シマテンレックは体温は非常に変温です。
野生下では気温に左右される部分が多く、その時々により体温が変わります。うーん、謎に満ち溢れていますね。
室内で飼育される際は極端に暑くなったり寒くなったりしなければ問題無いでしょう。
シマテンレックの平均的な販売価格は?
主な販売価格は50,000円~100,000円の範囲内が平均的な販売価格だと思われます。
生きてく上では問題無いけど鼻が曲がってたりする個体になると幾分お安くなるみたいです。
ただ、あまりペットショップ等に出回っていません。
勿論、流通はしているので0では無いのですが絶対数は少ないです。
ペットショップもそうですが、爬虫類を取り扱っているショップで販売されている事もあるので、本当に飼育されたい方はそれらショップにコンタクトを取り、入荷したら連絡を貰う様にした方が間違いないと思います。
野生のシマテンレック
シマテンレックの平均寿命は?
平均寿命は2~3年と言われています。
例外的に5年以上生きる個体もいるそうですが、稀だと思います。
動物園で飼育されているでもだいたい平均寿命はそれくらいです。
シマテンレックを飼育する際の注意点は?
注意点ですが、この様な記事を書いていて言うべき事なのか悩みましたが、包まず言うと情報の少なさです。
情報が少ないと言うのとそもそもの個体に謎が多いので正解とすべき部分、判明している部分が他の種類の動物と比べて圧倒的に少ないです。
なんせ、「超原始的な哺乳類」と言われているくらいの珍獣ですからね。
生息地域のマダガスカル島が誕生した8,800万年前に生きていた時代の哺乳類と同じ体の構造、習性を持ちながら今も生き続けている非常に稀有な存在です。
他、注意点はシマテンレックは危険を察知するとトゲ(針)を刺してくるので注意が必要です。
刺さるとなかなか取れずに痛いみたいです。
まとめ
謎しかない様なシマテンレックに関して記載しましたが如何でしたでしょうか?
逆に自分で飼育して生態を観察する、と考えればそれはそれで楽しいかも知れませんね!
先程「超原始的」とお伝えしましたが、少し補足してお伝えすると「尿」「糞」「出産」をする為の管が1つになっているそうです。全部同じ所から出てくる訳ですね。
ちなみに野生下のシマテンレックは徐々に数が減少傾向にあるようです。
以前は天敵が少ない上、繁殖能力が高かったのですが、ヨーロッパから持ち込まれた犬がハンティングする事によって減りつつあるそうです。
謎多きシマテンレックですが、そこが最大の魅力なのかも知れませんね。
以上、シマテンレック の飼育方法・寿命・販売価格について解説でした!
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