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サザナミヤッコはどんな生き物?
とても大きく成長するサザナミヤッコは水槽の中でも存在感があり、成長過程の変化もあるので、飼育するうえで楽しみを多くしてくれる魚です。
比較的入手しやすいので、飼育していたいと考えている方も多いのではないでしょうか?
サザナミヤッコは幼魚と成魚の体の模様に違いが出るのが特徴的です。
幼魚の時は波のような縞模様があり、この模様から「サザナミ(さざ波)ヤッコ」と名前が付けられたといわれています。体の至る所には青い蛍光色で縁どりがされていて、とても美しいです。
体長が10cmを超えてくると、体の模様は徐々に変化してきて、縞模様はなくなってしまいます。
青い蛍光色の縁取りは少し残っていますが全体的にグレーのような色合いになり、白っぽい部分には黒色、暗褐色の部分には水色の斑点があるのが特徴です。
サザナミヤッコは最大で40cm以上にもなる大型の魚ですが、観賞用として販売されているものは大抵幼魚か、10cmほどの中成魚がほとんどです。
ここまで大きなものを手に入れたい場合は、小さいものから飼育して大きく成長させた方が愛着も湧きますので、頑張ってお世話してあげましょう。
サザナミヤッコは雑食で、主に海藻や、ホヤ、カイメンなどを食べており、群れでは行動せず、単独行動をしています。
主な生息域は、熱帯の比較的浅いサンゴ礁や岩礁の海などに主に生息しており、太平洋中西部やインド洋などや、黒潮に乗って本州沿岸でも見ることができます。
今回は、海水魚のサザナミヤッコの飼育について解説します。
サザナミヤッコの飼育に必要なものは?
幼魚の時はとても小さく、数cmほどしかありませんが、40cmほどまで大きくなるので、水槽は大き目なものが良いです。
急激に成長するわけではないので、最初は小さなものでも問題ありませんが、最終的には90cm以上の水槽にした方が望ましいです。その際、奥行きは60cmあったほうが良いでしょう。
あまり狭い環境だと一緒に飼育している魚とケンカしてしまったり、ストレスで病気になることも考えられます。余裕のある水槽で飼育しましょう。
サザナミヤッコの餌は具体的にどんなもの?
サザナミヤッコは市販されている人工飼料での飼育が可能で、餌付けもしやすいです。人工飼料は特に植物が多く含まれているものの方がより良いです。
さらに、人工飼料にプラスしてあげるものとして、タスやホウレンソウも食べます。魚なのに野菜なんて意外な感じですが、こういった野菜を与えてあげることで緑ががかった柔らかい表情になるそうです。
サザナミヤッコの飼育方法は?
水温は24℃前後が適温となりますので、この水温を保つようにしましょう。
基本的にサザナミヤッコは、他の海水魚と混泳させても適応させやすいのですが、同じくらいのサイズの魚とはケンカになりやすい傾向があります。
小さい魚や、大きい魚など、体格差があるとケンカはしないそうなので、なんだかヤンキーの抗争のようにも感じてしまいますね。
また、幼魚のうちから一緒にいる魚とはケンカになりずらいので、見た目の変化も楽しめますし小さいうちから飼育する方がデメリットが少なくなりますね。
病気になる恐れもあるので、水質の悪化には気を付けて下さい。食べ残しなどは、なるべく除去をするようにしましょう。
サザナミヤッコの飼育の様子
サザナミヤッコの平均的な寿命は?
サザナミヤッコの寿命は10年前後とされておりますが、水槽での飼育は病気やストレスがかかることが多いですので、こういったことに注意してあげて、寿命を全うさせてあげてくださいね。
ちなみに20年近く生きる個体もいるそうなので、長い期間しっかりお世話をしてあげましょう。
サザナミヤッコを飼育する際の注意点は?
海水魚のかかりやすい病気として白点病があげられますが、サザナミヤッコはそういった病気にかかりにくい魚とされています。
ですが、白点病にかかることもありますので、そうした場合は水質の悪さも原因のひとつと考えられますので、ろ過装置などの見直しや、お掃除などをしてあげてください。
また、サンゴと混泳はできませんのでご注意ください。
まとめ
専門のショップで購入されることが多いサザナミヤッコですが、伊豆などで採集することも可能です。
自分で採集したサザナミヤッコの幼魚を、成魚へと育てるのはまた違った楽しみがあるのではないでしょうか。
自分なりの楽しみ方でサザナミヤッコを育ててみてください。