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チョウチョウウオはどんな生き物?
鮮やかなイエローがとても美しいチョウチョウウオは、熱帯魚の定番であり、海水のアクアリウムをされている方には非常に人気のある魚です。
実際にチョウチョウウオを飼育するにはどのようにすればよいのか、詳しく調べてみました。
チョウチョウウオは、サンゴ礁の周りを泳ぐ姿から「お花畑を飛んでいる蝶」に例えられ「チョウチョウウオ」という名前になったそうです。
世界中の海にはたくさんの種類のチョウチョウウオがそれぞれ分布しており、その種類の数は120種ほどいます。
大抵は黄色味がかった種類が多いですが、その他にも白と黒の縞模様のものやオレンジのような色をしたチョウチョウウオもいます。
生息場所は、手が届くような浅いところにいるものから、水深が深く簡単には潜れないような場所で生息している種類のものもいます。
ショップなどで売られている幼魚のチョウチョウウオは数cmほどですが、成長すると最大20cmほどまで大きくなる個体もいますので、飼育の際は大き目の水槽を用意した方が良いでしょう。
チョウチョウウオはサンゴを食べる種類が多く、中には貝を食べるものもいます。
この主食がサンゴという点は、チョウチョウウオの飼育を難しくしている特徴でもあります。
チョウチョウウオの飼育に必要なものは?
チョウチョウウオの飼育に使う水槽のサイズは60cm規格以上のものが良いでしょう。
購入時は小さな幼魚でも、チョウチョウウオは大きく成長しますので、その分を見越して大きなものを用意してあげてください。
その他に水槽内に入れるものも考慮して、大き目のサイズを選ぶようにしてください。
基本的な海水水槽用の装置は必要となりますが、夏場はどうしても水温が上昇してしまうので、水槽用のクーラーが必要となるでしょう。
チョウチョウウオの餌は具体的にどんなもの?
チョウチョウウオの飼育するうえで一番難しいのが餌です。
チョウチョウウオは非常に偏食で、野生化のものはサンゴのポリプだけを食べるものなどもおり、同じように餌として与えるのは、ほぼ不可能です。
魚の飼育のプロである水族館でも、チョウチョウウオの餌にサンゴを与えているところはほとんどありません。
チョウチョウウオ用に人工の餌も販売されていますが、アサリなども食べます。
アサリを与える際は殺菌するために、冷凍してから与えると安心です。また、アサリのヒモは硬いため食べにくいのか残してしまいがちなので、与えるまえに取り除いてから水槽に入れると良いです。
食べ残しは水質の悪化に繋がりますので、除去してあげたり、徐々に水質へのダメージが少ない人工の餌に移行してもよいですね。
人工の餌はアサリに比べて栄養バランスが良いですし、水が汚れにくいので飼育がしやすいというメリットがあります。
その他にはシュリンプ系の生の餌も食べることがあるそうです。
なかなか餌付けが難しいチョウチョウウオですが根気よく頑張りましょう。
チョウチョウウオの飼育方法は?
チョウチョウウオが過ごしやすいとされる温度は25℃です。そのためにも、水槽用のクーラーを付けてあげてください。
また、水質の違いに敏感なので、体長を崩したりなどストレスを受けてしまいますので、水槽に入れるときは水合わせをしっかりしてから入れてあげてください。
あまりにも水質が悪くなってしまうと、白点病という病気になってしまう可能性があるので、注意してください。
チョウチョウウオは、お腹がすいているとサンゴやイソギンチャクを餌と間違えてしまい、つついて食べてしまうことがありますので、同じ水槽には入れない方が良いでしょう。
チョウチョウウオの飼育の様子
チョウチョウウオの平均的な寿命は?
種類によって寿命のさがあるチョウチョウウオは、短いもので2~3年、長いものだと1年くらい生きるとされています。
例えばトゲチョウチョウウオやセグロチョウチョウウオ、スダレチョウチョウウオなどは約10年ほど生きるのですが、アケボノチョウチョウウオやカガミチョウチョウウオなどは、3~4年位とされています。
チョウチョウウオを飼育する際の注意点は?
チョウチョウウオは餌付け以外にも、飼育を難しくしているのが病弱であることです。
チョウチョウウを飼育していると必ずといっていいほど、白点病にかかってしまいます。水質にも原因があるとされていますが、厳密にいうとその理由は分かっていないそうです。
とにかくデリケートな魚なので、色々と注意して飼育しましょう。
チョウチョウウオの飼育には銅イオンが良いとされており、この銅イオンはサンゴには不向きです。銅イオンを投入すると、白点病になりにくいそうなので、チョウチョウウオを飼育の際は、使用してあげると良いでしょう。
まとめ
美しいものは儚い、なんていいますが、チョウチョウウオは美しいだけあって飼育も繊細で気を使わなければなりません。
海水のアクアリウムの初心者にはオススメできませんが、経験者の方で難しいものにチャレンジしたいという方にはチョウチョウウオを飼育してみるのも面白そうですよ!
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