エンゼルフィッシュの人気は高く、最もポピュラーな熱帯魚と言っても過言ではありません。
泳ぐ姿や、長く飛び出た背ビレや腹ビレが美しく、魅了される方も多いです。そんなエンゼルフィッシュを飼育するにはどのようにしたら良いのでしょうか?
いくつかエンゼルフィッシュについて調べてみたので、ご紹介します。
目次
エンゼルフィッシュはどんな生き物?
エンゼルフィッシュという名前の認知度が非常に高いですが、実は和名もありテンニンイシダイ(天人石鯛)と呼ばれています。
南アメリカのアマゾン川水系に生息しており、水の流れが激しくない穏やかな水域を好み、水中では水草や樹木の陰に隠れていることが多いです。
体の大きさは12 ~15cmくらいですが種類によってはさらに大きなものもおり、平たい体に背ビレと腹ビレがとても長いのが特徴的です。
基本的には肉食性であり、野生のエンゼルフィッシュは、昆虫や貝類、イトミミズなどを捕食しています。
エンゼルフィッシュの飼育に必要なものは?
エンゼルフィッシュは成長すると背ビレと腹ビレが長くなり30cm以上になる種類もいます。水槽の大きさは、深さも考慮して選ぶと良いでしょう。
目安としての大きさは、60cm水槽で飼育する場合は4~5cmの個体で7~8匹、10cmほどの個体なら4匹程度と考えてください。
エンゼルフィッシュはたくさん食べる魚なので、その分排せつの量も多く、水質も汚れやすいですので、ろ過装置は必須となるでしょう。
なるべくなら、ろ過能力が高いフィルターで、さらに強い水流が発生しないものの方が望ましいです。
というのも、エンゼルフィッシュはあまり俊敏に泳ぐことのできない魚なので、強い水流はストレスになってしまうことも考えられます。
強い水流が発生しない装置や、設置方法を工夫して水流の調節をしてあげてください。
また、混泳させる場合は隠れる場所として水草などを必ず植えてあげて欲しいのですが、水草は意外と育てるのが難しく、枯らしてしまうことも多いです。
慣れていないようなら、一般的なアマゾンソードなどを植えたり、流木などを入れてもよいでしょう。
エンゼルフィッシュの飼育方法は?
エンゼルフィッシュは熱帯魚の中では中型となり、成長すると10cm以上になりますので、小さな水槽では複数の飼育は難しいでしょう。
飼育する水質は弱酸性から中性程度が望ましく、水温は26~30℃くらいが適温となります。
実は、30℃以上の水温でも生存が可能で、そうすることにより寿命に影響してしまうのですが、新陳代謝が上がり大きく成長する効果が得られます。
また、26℃以下の低い水温で飼育した場合は、あまり大きく成長することはありませんが寿命は長くなる傾向があります。
どのように飼育したいかで温度を変えるのも飼い主さん次第なので、選べるというのも面白いですね。
水質が悪くなりやすいので、1/3ほどの水替えは1月ごと、大掛かりな掃除は3~6ヶ月に1度くらいの頻度で行うようにしましょう。
エンゼルフィッシュの飼育の様子
エンゼルフィッシュの平均的な寿命や販売価格は?
エンゼルフィッシュは約5年くらい生きるとされていますが、飼育環境によりその長さは前後します。
当たり前ですが、汚れた水質で飼育していれば寿命は短くなり3年ほどで死んでしまうこともあります。長生きしてもらうためにも、飼育環境は整えてあげてくださいね。
そして大きさや模様などにより値段に差が出るエンゼルフィッシュですが、一般的には小さな個体で千円程度の安価なものからあり、普通の大きさになると数千円するものや、大きさで模様のキレイなものは1万円前後で販売されていることが多いです。
また、国産か外国産によっても価格に違いがあり、外国産のものが安価になる傾向にあります。
エンゼルフィッシュを飼育する際の注意点は?
エンゼルフィッシュは優雅な姿をしていますが、性格は温和な性格ではありません。
他の熱帯魚には攻撃的になり、自分より小さな生き物は食べてしまいます。なので、混泳させる際は水草を置くなどの配慮が必要となりますが、一番良いのは混泳させないことでしょう。
もしくは混泳させる場合は、同じくらいのサイズのものや同じエンゼルフィッシュにすると良いでしょう。
まとめ
エンゼルフィッシュの飼育は些細な変化で寿命や見た目がかわるので、飼育が楽しい熱帯魚です。人気が衰えないのはそういったところもあるのではないでしょうか。
手間はかかりますが、他の熱帯魚に比べると育てやすいエンゼルフィッシュは初心者向けでもあります。
アクアリウムを始めるなら、エンゼルフィッシュから育ててみてはいかがでしょうか?
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