生活している中で一番目にする人以外の生き物といえば、昆虫だと思います。
子供のころ、昆虫採集や飼育などをした記憶のある方も多いと思います。
しかし、その多くは長く生かすことができなかった経験もあるのではないでしょうか。
あれから時を得て、もしかしたらもう一度飼育してみたいと思う方も少なくないと思います。
そこで今回は、よく目にする身近な昆虫、ショウリョウバッタについてまとめていきたいと思います。
目次
ショウリョウバッタはどんな生き物?
ショウリョウバッタは日本全土に生息し、一番多い種類です。
オスとメスの体長の違いがハッキリしているのが特徴で、メスの方が大きく体つきもしっかりしています。オスが5センチほどなのに対し、メスは8センチほどまでに成長、触角を入れるとその倍近くまであります。
草原や公園などに生息し、植物を食します。
秋に産卵すると死してしまいますが、だいたい11月頃まで生息しています。
孵化は春の終わり5~6月頃、梅雨の時期に羽化します。
ショウリョウバッタの飼育に必要なものは?
プラスチック製の飼育ケース。
こちらは出入り口が小さい方が、うっかり脱走などの防止にもなると思います。
餌。
自然に近い状態での飼育を望まれるのなら、草なども用意するといいでしょう。
底になにかを敷いたり土を盛ったりなどはする必要はありません。
そのため、比較的安価に揃えることができると思います。
ショウリョウバッタの餌は具体的にどんなもの?
昆虫のほとんどは外で捕まえてくるケースが多いと思います。その昆虫を獲った場所の環境はどうだったでしょうか。
ショウリョウバッタは植物を食べて生きるバッタですので、獲った場所にあった草を入れてあげるとよいでしょう。
しかし、毎回食事の度に草を取りに行くのは大変かと思います。
その場合は、猫が食べる草というのがペットショップで売っていますので、そちらを栽培するとよいでしょう。
すでに草が生えた状態で販売しているので、手間はかかりません。
ショウリョウバッタの飼育方法は?
冬を越さずワンシーズンだけといってもいいショウリョウバッタの飼育はそれほど難しいことはありません。
少し餌を多めに与えてあげたり、うっかり逃走に気を付けたり、それくらいではないでしょうか。
しかし、飼育しているショウリョウバッタを産卵させ、翌年もとお考えになるのなら、ショウリョウバッタの産卵に適した環境を整える必要があります。
ショウリョウバッタは土の中に卵を産みますので、産卵用に土を用意します。
飼育ケースの底に直接置くのではなく、「ここに産んでね」という感じに別の容器に湿らせた土を入れて、飼育ケースの中に入れるとよいでしょう。
メスの体長にあった容器であれば尚可です。
産卵が終わり、ショウリョウバッタが死んだあとは、産卵した土の入ったケース以外のものを外し、冬を越すのに適した場所へと移動させます。
外にはおかず、温度差があまりない場所が適しています。
ショウリョウバッタの飼育シーン
ショウリョウバッタの平均的な寿命は?
冬を越さず、産卵すると死んでしまうショウリョウバッタの寿命は5が月~長くて6カ月ほどです。
成虫の期間だけでいえばひと夏といったところでしょうか。
ショウリョウバッタを飼育する際の注意点は?
ショウリョウバッタの飼育そのものはあまり難しくはありません。
注意点をあげるとすれば、野草などを餌にする際、場所によっては薬品などを巻いて雑草を生えにくくする処理をすることがあります。
ショウリョウバッタに害がある場合もありますので、注意が必要かもしれません。
また産卵後の冬、寒い場所への放置は控えた方がいいでしょう。
まとめ
ショウリョウバッタは日本のどこにでも生息し、草むらや公園などでみかけることができます。
孵化は5月頃、羽化は梅雨、産卵は秋ごろで、11月頃までの短い寿命です。
餌は猫も食べる草を活用すると手軽です。
産卵させ翌年孵化させるのであれば、冬の間の気温には気を付けましょう。
寒い場所や外に出しておくと土が凍り、孵化しなくなることもあります。
昆虫類は全体的に短命のため、その一瞬一瞬を楽しめ観察できるという利点があります。
自らの手で孵化させることに成功すれば、より愛情も強くなることでしょう。
以上、ショウリョウバッタに関することでした。