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ウメボシイソギンチャクはどんな生き物?
イソギンチャクと言えばコレ!という誰もがイメージするイソギンチャクの代表のような円筒状の赤い体の上部に付いた赤い触手、これがウメボシイソギンチャクです。
誰もが一度は見たことがあるこのウメボシイソギンチャクは飼育することも可能です。
イソギンチャクの中でも非常に飼いやすい、ウメボシイソギンチャクについて今回はご紹介いたします。
体の色は赤く、円筒状の体の上部に円を描くように触手が生えているウメボシイソギンチャクは、閉じた状態は名前の通り「ウメボシ」にとても似た姿をしています。
繁殖方法は無性生殖なので、自分の体ひとつで子供を作ることが可能です。体の中にある胃袋に子供を作り育て、成長すると排出し増えていきます。
自然界でのウメボシイソギンチャクは、岩陰などの暗く日光があまり当たらない場所好む傾向があるので、そういった場所に群れで生息していることが多いです。
イソギンチャクの中には砂の中に体を埋めるものもいますが、ウメボシイソギンチャクはそういったことは嫌いなようで、そのような行動はみられません。
ウメボシイソギンチャクの飼育方法や必要なものは?
ウメボシイソギンチャクが生活できるある程度の大きさがあれば、例えコップでも飼育することができます。
コップなどの狭いスペースでの飼育は、水質が悪化しやすいのと、温度変化も激しいのでその点注意が必要になります。
水温の目安は、夏場は28℃以上にならないように気を付けて下さい。高温は苦手なので、最悪死んでしまうことも考えられます。
冬場は15℃以下にしてしまうと、縮まったきり開かなくなります。せっかく飼育しているのに、ずっとウメボシ状態ではなんだか、飼育し甲斐がないので、水温が下がり過ぎないように温度管理してください。
ウメボシイソギンチャクは動物ですので、居心地が悪ければ水槽内を移動します。移動してきて欲しくない場所があるなら、侵入できないように石などで囲うなどをすると、そこに居つくこともないでしょう。
餌は、そんなに頻繁に与えなくても大丈夫です。数日に1度くらいの頻度で、シラスやイカの刺身など何でも食べます。その他にも、魚用の人工飼料なども食べますので、与えやすいものを食べさせてください。
食べ残しは水質の悪化につながるので、取り除いてくださいね。
ウメボシイソギンチャクの生息地や採取方法は?
ウメボシイソギンチャクは日本各地の磯場に生息していますが、特に南部の生息数が多いです。岩と岩の間によくいますので、注意して探してみましょう。
採取する場合は、岩ごと捕るとウメボシイソギンチャクを傷つけることもないです。傷刃物で岩から剥がす方法は最悪イソギンチャクを殺してしまう恐れもあるので避けてください。
岩は大きなものが多いので、採取できそうなものは少ないと思いますが、根気よく探してみましょう。
ウメボシイソギンチャクの採集
ウメボシイソギンチャクの購入先や販売価格は?
アクアリウムを専門店や、ペットショップなどで比較的扱うことも多く、価格も1個体600~900円ほどで購入できるのでとても安価です。
セールなどで、同じ価格で複数の個体を買えることもありますので、購入を検討されている方はよく探してみてくださいね。
また、ウメボシイソギンチャクは非常に見つけやすく日本各地の磯場に生息しているので、採取してくれば無料ですので、近所が海の方は探してみてはいかがでしょうか。
ウメボシイソギンチャクを飼育する際の注意点は?
餌についてですが、実は毎日与えたから、死んでしまうなんてことはありません。ただ、とても大きくなります。
ウメボシイソギンチャクは小さいものだと数cmほどの小さいイソギンチャクですが、このサイズだからこそコップなどで飼育が可能なのです。
大きくなったウメボシイソギンチャクは体に合わせた水槽に入れてあげる必要がありますので、あまり大きくしたくない場合は、餌を与える頻度や量を調節してください。
まとめ
多くの磯に生息しているイソギンチャクなので、試しに採取してみようと思い立つのは良いのですが、無暗に傷つけたり乱獲するのはやめてくださいね。
たくさんのウメボシイソギンチャクが欲しい場合は、お店から購入したり、水槽で繁殖させてみても面白そうですよ。
色々な飼育方法を試すなどして、自分だけのウメボシイソギンチャクを育ててみてくださいね。
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