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ドラドの生態は?
ドラドは金色の大型の魚で、釣りをする方からは一度は釣ってみたいといわれていますが、一般的には認知度は低く知らない方も多いです。
そんなドラドはフィッシング以外でも、ペットとして飼育して楽しむことも可能です。色々と難しい点もありますが、ドラドの飼育について今回はご紹介いたします。
ドラドは南米のアマゾン川やラプラタ川などに生息している淡水魚です。ドラードと呼ばれたりもします。
基本的には単独で生活していますが、水温などの変化から群れで移動することもあり、春から夏にかけては400kmも上流移動するそうです。
ポルトガル語ではドラードは金色という意味で、ドラドも体が金色のようなことから、名前はこのドラードから由来していると思われます。
アルゼンチンでは「パラナ川の虎」と呼ばれたり、ブラジルでは「川の虎」と呼ばれたりもするようです。
鮮やかな金色になるには強い太陽光が必要になるため、飼育下だと色が薄くなってしまう傾向があります。
野生下と同じような環境にしてあげるのは、水槽での飼育では難しいでしょう。
体は全体的に細長く楕円形で、頭部は大きく、サケに似た姿をしていますが、全く別物です。ドラドはカラシン目に属しているのでピラニアやテトラといった淡水魚の仲間になります。
ちなみに幼魚のドラドはテトラに似ています。成魚は大きく迫力がありますが、幼魚はかわいらしい印象です。
成魚は1mくらいに成長し、頭部も大きく、歯も鋭く、さらに顎の力も強力です。そして、その大きな口で、魚はもちろんカエルや鳥なども食べてしまうのです。
この貪欲な肉食性が強い引きとなるため、釣り人にとても好まれています。
ドラドの飼育方法や必要なものは?
飼育に必用な水槽は180cm以上を用意してあげた方がよいです。遊泳力もかなりありますので、大きければ大きいほど良いです。また、体に柔軟性もないので幅だけでなく奥行きも必要になります。
小さい水槽ではストレスとなりますので、小さいうちはサイズが小さい水槽でも大丈夫ですが、成長とともに大きなものに変えてあげましょう。
以上のことから、かなり大きな水槽が必要になるので設置場所も面積を取りますし、なかなか気軽に飼育は難しいですね。
水温は26℃くらいが適温なので、その温度を保つようにしましょう。
そのためにも最低限の水槽用のろ過フィルターやクーラー、ヒーターは必要となりますので用意しましょう。
ドラドの具体的な餌は?
また、食性に関しては完全肉食なので、体の大きさに合わせたサイズの魚を食べさせたりする必要があります。もちろん生きたものがベストです。
小さいうちはメダカなどの小魚や冷凍赤虫などを与えたり、人工飼料も比較的食いつきが良いので、そういったものを与えてください。
サイズが大きくなってきたら餌のサイズも大きくしてあげて、金魚やピンクマウスなどに変えてあげるのも良いでしょう。
ドラドの平均的な寿命や販売価格は?
販売されているドラドは、いくつかの種類があるので一定の価格ではありませんが平均して12000~13000円ほどです。中には10000円くらいで購入できる個体もあるようなので探してみてください。
寿命に関しては大体9年ほど生きるようです。長生きするものは15年以上も生きることもあるので、長い付き合いとなるでしょう。
ドラドを飼育する際の注意点は?
ドラドはとても気性が荒いので飼育の際は気を付けて下さい。
水槽内も鋭利な歯などでホースなどをかじってしまうことも考えられますので、補強などかじられない工夫をしましょう。
獰猛な性格なので、なるべく混泳は避け、単独で飼育が望ましいです。
ドラドの幼魚について
まとめ
気軽に飼育できる魚ではありませんが、金色の体は非常に美しいです。
水族館などでも飼育されている所もあるので、金色に輝く生きた姿を観察してみてはいかがでしょうか?飼育を検討している方には良い勉強にもなるでしょう。
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