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シマリスはどんな生き物?
小さな体にフサフサしたしっぽのシマリスは、最近ではペットショップで販売されていたりするなど、身近な存在になってきています。
体も小さいので比較的飼いやすいのでは?と思う方も多いでしょう。実際にシマリスは飼いやすいのかどうか、これからご紹介いたします。
体に縞があるシマリスと一般的に呼ばれているリスは、正確にはシベリアシマリスという種類のものです。
シマリスの分布はアジアと、北アメリカのみにだけ生息しており、世界的にみると意外と珍しい動物です。
ハムスターのように頬袋があり、食べ物を口の中に詰めて巣穴まで持ち運んだりすることができます。
シマリスはドングリなどの木の実を食べている姿をイメージしがちですが、実は木の実以外にも草やキノコ、小型のカエルなど何でも食べる雑食性です。
何でも食べてしまうので、野生のシマリスが山から住宅地へと降りてきて、畑を荒らしたり、庭の植物を荒らしてしまうこともあるので害獣と指定されている地域もあります。
秋になると冬に備えて巣穴にたくさんの食料を集めだします。このシマリスの習性は苗木の定着や森の生態系において重要な役割を担っています。また、キノコなどの菌類の媒介にもシマリスは必要な存在でもあります。
シマリスの飼育方法や必要なものは?
シマリスはとてもよく動き回るので、なるべく大きな飼育ケージを用意してあげましょう。縦に長いもので、中に登るための木を入れられるものが好ましいです。
狭い飼育ケージはストレスの原因ともなりますので、動き回れるものを選んであげてくださいね。中には寝床になる木製などの巣箱と、運動用に回し車を付けてあげると良いでしょう。
巣箱は、木製だとカビが生えてしまうこともあるので注意が必要です。たまに巣箱の中をチェックしてあげて不衛生になっていないか確認してみてください。
最近ではプラスチックタイプの巣箱も市販されていますので、飼育スタイルに合わせて選んでみてください。
飲み水に関しては、ボトルタイプのものを設置してあげると良いでしょう。場所も取りませんので、シマリスに新鮮な水をいつでも飲めるように設置してあげてください。
ケージの底には、ウッドチップなどを敷いておいてください。ウッドチップがあることで、シマリスの排泄物を吸ってくれたり、寒いときはシマリスがそれを巣箱に運んで暖を取ったりします。
また、ウッドチップの下に新聞紙を敷くと、掃除の際に非常に楽になるのでオススメです。
後は餌入れを置いてあげれば飼育ケージは問題ないです。
シマリスはたくさん運動する動物なので、ケージの中だけでは運動不足になりがちですが、しかし部屋にシマリスを運動のために放してしまうと、とてもすばしっこいので捕まえるのが大変です。
特に、家具などがある人間が生活している空間では、運動のために放すのは避けた方が良いです。捕まらないという理由の他にも、コードなどをかじってしまう恐れもあり、最悪感電死させてしまうこともあり得ます。
大きな飼育小屋などがあれば、そういったところに放して運動させてあげてください。
なかなかそういった大きな小屋を用意するのも難しいと思いますので、やはりケージだけでの飼育になってしまいます。こうしたことを踏まえて、なるべく大き目のケージを用意してあげてくださいね。
シマリスの具体的な餌は?
主食としてはリス用のペレットを与えてあげると良いでしょう。穀物以外にも栄養バランスのために、動物性たんぱくであるミルワームや、ささみなどを茹でたものを少量与えてあげたり、果物や野菜などもあげた方がよいです。
主食以外のものは、あくまで副食として2、3日に一度程度で大丈夫です。逆に与えすぎると肥満になることもありますので注意しましょう。
シマリスの平均的な寿命や販売価格は?
シマリスの販売価格は5000~10000円くらいのものが多いです。特に生後間もない子リスは割高になる傾向があります。
また、寿命は大体6~10年くらいなので、ハムスターなどの小動物と比べるととても長生きです。
飼育を始めたら長い付き合いとなるでしょう。良く考えてから購入してくださいね。
シマリスを飼育する際の注意点は?
基本的に決まった場所に排せつしません。それどころか、ケージの外へ向かって排せつすることもあるので、汚れますし、臭いもするでしょう。
シマリスは小さな動物ですが、ケージは大きなものが必要ですし、排泄物のお世話も大変なので、大きな動物とあまり変わらない、もしくはそれ以上に飼育は大変となるでしょう。
シマリスの飼育の様子
まとめ
シマリスは動物園で見ることのできる動物から、お家でも飼える動物になってきていますが、まだまだ難しい点も多いです。
動物が大好きで色々飼ってきたが、シマリスにも挑戦したい!という方なら、問題ないと思いますが、初めて買うペットがシマリスとなると難しいでしょう。
ハムスターに似ていますが、行動など全く違う生き物です。同じ感覚では飼育できませんので注意してくださいね。