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オグロプレーリードッグはどんな生き物?
愛くるしいルックスとキュートな仕種が可愛らしくて人気のあるオグロプレーリードッグ。
今回はオグロプレーリードッグに関する情報を皆様にお伝えしていきたいと思います。
オグロプレーリードッグは北米原産で齧歯類リス科プレーリードッグ属に分類されています。
ここで少しだけ疑問が浮かぶかも知れませんね、プレーリードッグと言う名前なのにリス科?
そうなんですよ、プレーリードッグはリスの仲間なんですが、名前には「ドッグ=犬」とついています。
その由来は、草原地帯に巣穴を掘り群れで生活をしているのですが、この草原を「プレーリー」と言います。
そしてプレーリードッグには天敵が多数いる為、巣穴付近で見張りをしているのですが、危機発生時に鳴き声で仲間に危機を知らせるのですが、この鳴き声が犬の鳴き声に似ているんですね。
この「プレーリー(草原)」の「犬(ドッグ)」と言う事でプレーリードッグ、と言う訳なんですよ。
今回はオグロプレーリードッグに関してご紹介しますが、日本に於いて所謂「プレーリードッグ」と呼ばれている種はオグロプレーリードッグの事を指します。
プレーリードッグは今回のオグロプレーリードッグを含め5種類存在しています。
残りの種も名前だけ紹介しておきましょう。
・オジロプレーリードッグ
・メキシコプレーリードッグ
・ガニソンプレーリードッグ
・ユタプレーリードッグ
上記4種類にオグロプレーリードッグを併せ、合計5種類になっています。
オグロプレーリードッグの体長は30㎝~40㎝くらいで尾長が約10㎝程度となっています。
毛色は茶褐色系の色をベースに部分的に灰色が混ざっており、尾の先が黒っぽくなっている事から「オグロプレーリードッグ」と呼ばれています。
野生下に於けるオグロプレーリードッグは一夫多妻制として家族形成されており、複数の家族で大きなグループを作り、このグループを「コテリー」と呼びます。
上記で少し触れましたが、地面を掘って巣を作って生活しているのですが、トンネルの様な巣穴の構造は複雑に出来ており、出口も複数存在しています。
また家族同士ではハグやキスをする事によってコミュニケーションを取っているとも言われています。
なんか微笑ましいですね。
オグロプレーリードッグの飼育方法や必要なものは?
そんな可愛らしさ溢れるオグロプレーリードッグをペットとして飼育していく場合に必要な物は何があるのかをご紹介しましょう。
①飼育ケージ
オグロプレーリードッグは大きい個体で40㎝程に成長しますので、あまり小さなケージだと窮屈になってしまいます。
他にも単独飼育か複数飼育なのかにもよりますが、概ね80㎝前後のケージを見て頂ければいいでしょう。
小動物用としてケージが、だいたい10,000円~20,000円の価格帯で販売されていますのでそちらを使いましょう。
この際にケージの床部分が網目状の物であれば、足を怪我してしまう可能性があるのでスノコ等を敷いてあげましょう。
②餌入れ
あまり軽い物を選んでしまうとひっくり返す恐れがあります。
陶器製なら重量的にも問題ないでしょう。
③水入れ
床面に直置きするタイプの物よりかは、ケージに取付できるホルダータイプの物がありますのでそちらの方が衛生的に使えます。
④木製巣箱
巣箱として用いて頂く物に関してはそんなに大きさは無くても大丈夫です。
⑤トイレ
ほとんどの個体でトイレの場所を覚えてくれる訳でもないのですが、ケージの隅にでも置きましょう。
オグロプレーリードッグを飼育する上で必要になる主だった物は以上になります。
他、もう少し細かく見るとおもちゃ類とかもあってもいいかも知れないですね。
オグロプレーリードッグの具体的な餌は?
オグロプレーリードッグは草食性の動物です。
飼育下に於いては草食動物用のペレットや干し草を与えると良いでしょう。
他、キャベツやニンジン等の野菜類や、リンゴやバナナの果物類を与えても大丈夫です。
ただ、果物類は糖分が高いので与え過ぎには注意が必要です。
オグロプレーリードッグの平均的な寿命や販売価格は?
野生下での寿命は約3年前後と言われていますが、飼育環境下での寿命は概ね7~8年と言われています。
また販売価格に関してですが、平均して20~30万円の間くらいで販売されています。
価格が高額ですがこれには訳がありまして、以前までは北米から輸入されていたのでその当時は今の価格の1/10程度で販売されていたのですが、感染症問題により輸入が禁止になってしまったのです。
いま日本で流通しているのは規制前に飼育/繁殖されていた個体でそれらをブリードしているので数が少なくなっているので希少性が高くなり価格が跳ね上がってしまった、と言う訳です。
オグロプレーリードッグを飼育する際の注意点は?
飼育時での注意点は適度にスキンシップを図ってあげる事が大切です。
あまりスキンシップをせずにいると寂しさから自咬症になってしまう恐れがあります。
とても寂しがり屋なのでどんどん遊んであげましょう。
プレーリードッグの甘える様子
他には、オグロプレーリードッグは太りやすい種類でもあります。
餌の与え過ぎによる肥満は注意し、餌/おやつの量はコントロールしてあげましょう。
また、何でも噛んでしまうのでコード類等を齧られてしまうと大変なので注意が必要です。
暑さ寒さにも弱いので温度管理も重要になりますが、15℃以下になると仮死状態になってしまいます。
まとめ
オグロプレーリードッグは最初こそ警戒心が強いものの、慣れると凄くベッタリで愛嬌に溢れ可愛らしい一面が見られます。
販売価格が高い点が少しネックかも知れませんが、かまってちゃんな面があるので親バカになりそうですね。
もし何かの縁で飼育出来る機会に恵まれれば存分に愛情を与えてあげて下さい。
以上、オグロプレーリードッグの飼育方法・販売価格・餌 について解説でした!
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