ハリネズミはペットとしてとても人気がありますが、臭いがキツイ生き物でもあります。
飼育において、ハリネズミ飼育は臭い対策との戦いともいえるでしょう。
ハリネズミ自体は体臭も無いので臭い動物ではありません。
臭いの原因を理解し、的確に対処しましょう。
目次
ハリネズミが臭い!
ヨーロッパなどでは、ハリネズミがナメクジやカタツムリを食べてくれることからガーデニングを楽しむ人々の間では「庭の番人」なんて呼ばれることもあるそうです。
ずんぐりとした体型と、最大でも20cmほどで小さいため、非常に可愛らしい姿をしています。そのため、ペットとして人気も高くペットショップで取り扱っている所も多いです。
しかし、ハリネズミは非常に臭いという欠点があります。ハリネズミのゲージのある付近が異常に臭いなんてことになりかねません。
また、異常なほど臭い状態が続くと飼育している飼い主さんの体調も心配です。
ハリネズミの臭いは対処すれば臭わなくすることも可能ですので、臭いからと言って飼うことを諦めたらもったいないです。
ハリネズミカフェなどもありますので、飼育以外でも触れ合う機会はありますが、やはり手元で飼育すると可愛さが断然違います。
これからご紹介する臭い対策を参考にしていただければ、臭いでストレスを感じることもあまりないかと思いますので、是非実践してみてくださいね。
ハリネズミの匂いがきつくなるのは病気?
ハリネズミは病気で体臭がきつくなることがあります。一番かかりやすい病気が「ダニ症」と呼ばれる、皮膚病の一種です。
ダニ症を発症すると、目の周りなどにカサブタができたり、フケが出たり、体毛(針も含めて)が抜けてしまう病気です。そして、このカサブタやフケから悪臭が出てしまいます。
他にもカビが体に発生して臭いを放つ皮膚病もあるので、空調管理をキチンと行い、温度はもちろん湿度にも気を使うようにしましょう。
その他には「歯周病」で臭うことがあります。ハリネズミは雑食なので何でも食べてしまいますが、食べ物のカスがいつまでもお口の中にあると歯石化してしまい歯周病を誘発してしまいます。
歯みがきをするなどして、お口の中を清潔に保つようにしましょう。
病気以外で匂いがきつくなる原因は?
ハリネズミの一番の臭い原因は糞尿の臭いでしょう。どの生き物も排泄物は臭うものですがハリネズミの排泄物の臭いは若干きつめです。そのため、排泄後はすぐに片付けてあげることが重要です。
また、飲み水に混ぜて排泄物の臭いを緩和することができる消臭液なども販売されているので、こういった商品を利用しても良いですね。
その他には、ハリネズミがゴハンを食べた後、口のまわりに食べカスなどが付いたまま何っていることが多いです。
ハリネズミの餌自体も、鼻に付く臭いなので苦手な飼い主さんが多ですし、それが長時間口の周りにあれば臭いを振りまいているようなことになってしまいます。
先ほどの歯周病の予防のためにも、食事の後はお口をふいてあげると臭いが全然違いますよ。
ハリネズミの匂いを緩和するための対策は?
糞尿に関しては、随時片付けるしかありません。トイレは基本的に覚えないので、ハリネズミが行ける場所は全て汚れてしまう可能性がありますので、粗相をしていないか小まめに確認しましょう。
また、ゲージの近くに消臭剤を置くのも効果的です。動物用の消臭剤は値段が高いものが多いので、キッチンまわり用などの置き型消臭剤で、無香のものなどがオススメです。
フードの臭い対策としてはゴハンは置いたままにせずに、食べる分だけ与えた方が良いです。
置いてあるだけで、空気の流れで各部屋へ臭いが流れてしまいますので気を付けてくださいね。
日常的に気をつけることは?
飼育ケージ内はいつも清潔にして、排泄物や食べ残しなどが無い状態にしておきましょう。不潔ですと、臭いもキツイですし何より不衛生になるので病気になりやすくなります。
病気になった場合、ハリネズミを診察してもらえない動物病院もあります。飼育時に調べておくのも大切ですが、病気にならないのが一番です。
そのためにも、空調の管理などをキチンと行い体調を崩さないよう気を付けましょう。
ハリネズミ飼育の様子
まとめ
ハムスターだと小さすぎて物足りないけど、ウサギだとちょっと大きい…そんな人にはちょうどいいハリネズミですが、一般的なネズミとは生態が全く違うので注意が必要です。
狭いお部屋での飼育だと臭いは気になりますし、ご紹介した方法を実践していただけば臭いは格段に無くなるでしょう。
しかし、動物はそもそも臭いがつきものです。あまりに臭いに敏感で辛い方は動物の飼育は難しいかもしれませんね。
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