リスのようでリスでない!?ネズミのようなリスのような不思議な動物のリチャードソンジリスは最近ペットとして飼われ始めた動物です。
飼育している方も増えてきており、ペットショップなどで見かけたりして気になっている方も多いのではないでしょうか。
今回はリチャードソンジリスの飼育方法についてまとめてみたので、ご紹介いたします。
目次
リチャードソンジリスの生態は?
リチャードソンジリスはカナダの南部や、アメリカの北部に生息しているリスで、フリッカーテイルと呼ばれることもあるそうです。
草原地帯などで穴を掘って生活し、日が出てる時間に出歩き餌などを捕獲します。
リチャードソンジリスはリスの仲間なので、前足を上手に使って持つように餌を食べたりしますが、木には登らないのが特徴的です。
見た目はリスっぽくもありますが、全体的にずんぐりしているためプレーリードッグにも似ています。体長は30cmほどで小さく可愛らしいです。
プレーリードッグが現在は輸入禁止となったため、代替え種としてリチャードソンジリスがペットとして輸入されるようになった経緯があるため、小型のプレーリードッグと紹介されることも多いようです。
性格は活発な個体が多く、動く姿やスキンシップを取りたい方にはオススメですが、観賞用にペットを飼育したいという方にはうるさく感じてしまうかもしれません。
また、ペットとして日本で飼われるようになったのは最近なので、診察してくれる動物病院も限られています。
リチャードソンジリスは、まだまだ珍しいので情報が少なく苦労する面もありますが、SNSで写真をアップしたり、ずんぐりした体形ならではのオッサンのようなしぐさなど、飼育をしていくと色々な面で楽しませてくれるでしょう。
リチャードソンジリスの飼い方や必要なものは?
リチャードソンジリスの飼育ケージは金網タイプでも、ガラス水槽や、プラスチック製の衣装ケースのようなものでも飼うことは可能です。
ただ、どのタイプもいくつか難点があり、注意が必要です。
金網タイプは通気性も良く、飲み水用のボトルも設置しやすく便利ですが、リチャードソンジリスは金網をかじってしまうことが多く、最悪脱走してしまうことも考えられます。
かじられた金網は、オシッコなどがかかってしまうと劣化しやすくなりますし、汚れも取りにくくなります。
水槽や衣装ケースなどは、脱走の心配はありませんが通気性が非常に悪いです。夏場は、特に気温が上昇しますから、エアコンなどを使って温度を下げてあげる必要があります。
ですが、逆に冬場は保温性に優れているので、金網タイプより暖かいでしょう。
リチャードソンジリスは活発に動き回るので、広めの飼育ケージを選んであげて、さらに回し車を設置してあげると良いでしょう。喜んで回して遊んでくれますよ。
その他にトンネルなどのおもちゃも設置できるなら置いてあげるととても喜んで遊んでくれますよ。
また、かじる癖のあるリチャードソンジリスのために、かじり木などを用意してあげると良いです。
リチャードソンジリスの適正温度は15~25℃くらいです。夏場は風通しの良い場所にケージを置いたり、クーラーや小動物用のひんやりグッズを使用して快適に過ごせるように工夫してあげましょう。
冬場は15℃以下になってしまうと冬眠してしまいます。小動物用ヒーターなどを使用して温度が下がり過ぎないようにしてください。
飼育ケージの底には、木材のチップや、新聞をちぎったものなどを敷いて、寝床も設置してあげましょう。寝床は木材だとかじって壊してしまう可能性が高いので、できれば他の素材のものが良いです。
決まった場所に排泄する習性があるので、ウサギ用のトイレをいつも排泄している所に置くと、そこでするようになります。掃除が楽になるので、試してみる価値はありそうです。
リチャードソンジリスの具体的な餌は?
リチャードソンジリスは雑食なので、基本的になんでも食べてしまいますが、餌として与えるならラビットフードなどを与えると良いでしょう。
野生のリチャードソンジリスは主に牧草や、草などを食べていたので、ラビットフードでも十分代用できます。
その他に野菜や果物も副食として与えるとより良いです。こちらは生ものですので、食べ残しはいつまでも置いておかないで片付けてしまいましょう。
腐ってしまうと悪臭が発生しますし、衛生状態も良くありませんので、気を付けて下さいね。
リチャードソンジリスの平均的な寿命や販売価格は?
リチャードソンジリスは1~3万円くらいで販売されており、寿命は3~6年くらいです。
やはり小動物なので、寿命は短めです。販売価格を考えるとちょっと割高に感じてしまいますね。珍しい動物なので、価格が高めに設定されているのかもしれません。
オスよりもメスの方が長生きする個体が多いので、長く飼育したいならメスを選ぶと良いでしょう。
リチャードソンジリスを飼育する際の注意点は?
ペット用に販売されているものでも、野生の血が濃いものが多く、特にオスは攻撃的な面がある個体もいます。
ケージの隙間から指を差し込んで噛まれるなど怪我をしてしまうこともあるので、小さな子供がいる家庭では十分に注意が必要です。
特に繁殖期の冬から春にかけての時期は攻撃的になりやすいので注意してください。
リチャードソンジリスの飼育の様子
まとめ
飼育方法はまだ確立されていない部分もありますが、その見た目が非常に可愛らしいので実際のリチャードソンジリスを見かけたら、思わず飼いたくなってしまいそうですよね。
いくつか問題点もあるので、お世話がキチンとできるかよく考えてから飼い始めましょう。リチャードソンジリスは動き回る姿で、楽しませてくれたり、癒してくれる存在となってくれるでしょう。