ふんわりと膨らんだ体が可愛らしい文鳥は、ペットとして昔から人気のある鳥です。
飼育を始めてみたら、なんだか臭ったりして糞などが気になる人も多いようです。そこで今回は、文鳥飼育で発生する臭いの原因や対策などをご紹介したいと思いますので、現在文鳥を飼育されている方も、これからお迎え予定のかたも是非参考にしてみて下さいね。
目次
文鳥とは?
文鳥は小型ペットの定番と位置づけられ、可愛らしい姿と鳴き声が人気です。たくさんの品種が存在し、カラフルな個体や手乗りなど多くの魅力が備わっています。
文鳥という鳥は400年前にジャワ島から初めて日本に輸入されて、その後も継続して輸入され続けてきました。江戸時代では観賞用として重用され、高い値段で取引されていたようです。
明治期になると繁殖が盛んになったため、価格や流通量が増え、身近なペットとして普及するようになったのです。
文鳥の糞の効率的な掃除の仕方は?
一般的な鳥カゴの底面は引出し状になっていて、引き出して底面を掃除するかたちになります。この際、底に専用のシートなどを敷いておくと交換しやすく臭いを抑える効果もあるので非常に便利です。
このような鳥カゴ用の専用シートはエンボス加工がされていることが多く、こぼれた餌が飛び散り辛いというメリットもあるのでオススメです。
シートを購入しなくても、新聞紙などを底面のサイズに切ったり折ったりして作り、それを敷くだけでも随分掃除が楽になるので試してみて下さい。
また、汚れを落とす際は消臭剤や除菌剤を利用するのも良いでしょう。ただし、使用する薬剤はペット用の天然成分で作られているものが好ましいです。止まり木や、餌箱も割と汚れているので、フンなどの付着があればキレイにふき取って下さい。
文鳥の糞の状態で病気がわかる?
健康な文鳥の場合は糞が臭うことはありませんが、重金属中毒になっている場合は糞尿が非常に臭います。
重金属中毒の主な症状は、糞の色が緑色やオレンジ色だったり、血便が出たり、食欲が低下し、元気がなくなる症状もあらわれます。
糞や行動が異常な場合は、動物病院で診察を受けてみて下さい。早めに気づけば、重篤にならずに済むかもしれませんので、普段から様子をよく見てあげて下さいね。
文鳥の糞の臭いを少なくする方法はある?
先ほどご説明したように、重金属中毒になると糞が臭うようになります。
この原因は食べ物の消化を促すために、小石や金属片を飲み込んでしまう文鳥の習性から発生する病気です。なので、鳥カゴのなかに食べてしまう恐れのあるものを入れないように注意しましょう。
また、手乗りの文鳥などは放鳥の際に飼い主さんが見ていないところで病気の原因になるものを食べてしまう可能ですがあるので、そういったものは片付けた状態で放してあげてくださいね。
水浴びをさせるのも体臭対策に効果的なので、体が入るサイズの容器に水を入れたものを鳥カゴ内に入れたり、外に出した状態で霧吹きなどをかけてあげても良いでしょう。
その際、注意して欲しいのが水の温度です。冷たすぎても暖かくてもあまり良くないので、常温の水を浸かって水浴びをさせてあげましょう。
文鳥が臭う場合は、意外と部屋自体も臭いが移ってしまい、臭いが強くなっていることもあります。カーテンなどに消臭スプレーをかけたり、窓を開けて空気を入れ替えるなどすると、案外臭いが落ち着くこともあるので試してみてくださいね。
文鳥を飼う際に気をつけることは?
文鳥は寒さに弱いので、冬場は温度調節をしてあげることが大切です。小動物用のヒーターや、室内自体を温めるエアコンなどを用いて温度が下がり過ぎないようにしましょう。
ただし、室内の温度が上がると臭いが発生しやすくなりますので注意です。夏場も同じで、室内の温度が30℃を超えてくると特に臭いがきつくなるので、臭いを発生させている糞の掃除をしたり、風通しを良くするなどの対策をしてください。
文鳥の日常飼育の様子〜ケージの掃除
まとめ
文鳥は南国から来た鳥なので、やはり寒さには非常に弱いようです。寒い環境で長時間過ごしていると、重金属中毒以外の病気になってしまうことも考えられますので、飼育環境は快適に過ごせる温度にしてあげましょう。
文鳥は決まった場所に糞をしないので、意外な所にも汚れが潜んでいることがありますので、掃除の際は隅々まで汚れを落として、臭いのない清潔な鳥カゴにしてあげましょう。