カラシンは熱帯魚の種類をあらわすグループの1つです。熱帯魚の代表格であるネオンテトラもカラシンですし、ピラニアも同じくカラシンのグループに属する熱帯魚です。
このカラシンのグループの属するポピュラーで飼育しやすい魚である、カージナルテトラについて重点的に繁殖方法や混泳についてご紹介したいと思います。
小型のカラシンの繁殖方法は、同じ場合が多いので、カージナルテトラのような小型カラシンの繁殖を考えている方は、参考にしてみてください。
目次
どのカラシンが飼いやすい?
カラシンで有名なのはネオンテトラで、安価で飼育しやすいとされています。しかし、ネオンテトラと似たような体の色を持つカージナルテトラは、より飼育しやすく初心者向けの熱帯魚として、たくさんの方が飼育しています。
カージナルテトラは体も比較的丈夫で、性格も温厚ですので、初心者向けといわれているのも頷けます。
オスとメスの見分け方は?
あまりオスとメスは見分けがつきづらいといわれておりまうすが、カージナルテトラのメスはお腹が降らんでいるような体つきをしています。
一方オスは全体的にほっそりしており、見比べるなどしないと見極めるのが非常に困難です。
他の種類の魚と混泳可能?
カージナルテトラ自体の性格は温厚ですので、混泳させる魚も温厚なタイプでしたら問題ありません。例えば、同じくテトラの仲間であったり、コリドラス、ラスボラといった種類でも混泳は可能です。
飼育水槽を広めにして、魚ごとのテリトリーをしっかり確保してあげれば、より多くの魚と混泳させることも可能です。
カージナルテトラは群泳を楽しむ方が多いですが、その場合は同じような場所で泳ぐ魚を混泳させてしまうと、せっかくの美しい群泳がバラバラに散らばってしまい、少し残念な水槽となってしまいます。
また、15cm以上の大型の魚は、カージナルテトラを捕食してしまう可能性もあるため、混泳の際は生態をよく確認してから同じ水槽に入れるようにしましょう。
同種の混泳で気をつけることは?
カージナルテトラは群泳を楽しむには20〜30匹を同時に飼育するのがオススメです。しかし、それだけの数を飼育するにもかかわらず小さな水槽では見栄えも悪く、ストレスもかかってしまいます。
また、大きな水槽であっても水草などが多かったりすれば、狭い水槽と同じこととなってしまいますし、水草が手前にあり奥側が広くなっているレイアウトですと、カージナルテトラが奥に入ったきり出てこなくなりますので、気をつけてください。
繁殖方法と必要な物は?
カージナルテトラをはじめ、その他のカラシンは繁殖は難しいとされているので、長期的に繁殖はどっしり構えた方が良いでしょう。
では具体的な繁殖方法ですが、オスメスの判断がつきにくくマッチングも困難なため、30匹の以上を集団繁殖という形で繁殖させていきます。販売されている個体でMサイズというものでしたら、2ヶ月ほど飼育すれば繁殖は可能となります。
ちなみにこれだけの量のカージナルテトラを飼育するのですから、水槽は60cm以上のものを使用してください。繁殖に適した水温は25℃となっているので、この温度を一定に保つようにしましょう。
水槽の底に産卵床としてウイローモスなどの水草を敷くように設置して下さい。水草以外ではアーチ状に曲げたネットを底に置いても良いでしょう。そしてエアーレーションを行なってあげれば、後は産卵するのを待つだけです。
繁殖時に気をつけることは?
カージナルテトラなどの繁殖が難しいとされている理由として、ばら撒きと呼ばれる産卵方法を行うため卵が食べられやすく、見つけにくい点があげられます。
水槽内に卵を見つけたら、速やかに卵を別の水槽に移すか、成魚のカージナルテトラを移動させて、食べられないように確保しましょう。
カラシンの飼育の様子
まとめ
小型カラシンの繁殖は、確率を上げるために一度に複数の魚を必要とするため、大きな水槽が必要です。気軽に行うのは難しいですし、すぐに卵を確率するのが難しいため、苦戦してしまうかと思います。
しかし、不可能ではないので、繁殖させたい、という強い意志があるならば、是非頑張って卵を確保して、稚魚を育てていってくださいね。
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