不思議の国のアリスで「眠りネズミ」と言うキャラクターがいるのをご存知でしょうか?
常に眠たそうで、何をされても眠っているネズミなのですが、このキャラクターのモチーフになったのが「ヤマネ」と言われています。
ヤマネと言うのは世界中に生息しており冬眠期間が長い事で有名なネズミですが、日本にも「ニホンヤマネ」と言う日本固有のヤマネが存在しますが国の天然記念物として国に保護されています。
では「ヤマネ」をペットとして飼育するのは不可能なのでしょうか?
否、そうではありません。
現在国内で流通している「アフリカヤマネ」と言う種類が存在します。
こちらはペットとして飼う事が可能です。
ここに至るまでの前フリが若干長かったですが、この「アフリカヤマネ」に関して少しご紹介していきましょう。
まずアフリカヤマネはアフリカ方面に広く分布して生息しており、体長は平均して7~8センチで体重は15~25g程度と言われています。サイズからもわかる様に、非常に小さくて可愛らしい丸い目をしており尻尾がフサフサなのが特徴的です。
野生下では樹上生活をしているので爪が鋭くて夜行性なので夜になると活動が活発になります。非常に臆病な性格なのでペットとして飼う場合は注意が必要になります。
気温が15℃以下になると冬眠準備を始め、5℃以下になると冬眠状態になります。アフリカヤマネ自体は体が丈夫な方なので比較的飼育はしやすいと言われています。
目次
飼育に必要な物は?
アフリカヤマネ飼育時に必要な物としては飼育する為のケージが必要になります。
ケージはアフリカヤマネ用のケージと言うのは存在はしていないので他の動物の物で代用しましょう。
その際に、アフリカヤマネは樹上性なので少し高さがあるケージで尚且つ、動き回れるだけのスペースがあるケージが良いでしょう。
止まり木や隠れ家としての巣箱なども併せて用意しましょう。
巣箱はアフリカヤマネは臆病な為、日中の寝床として必要です。
他に注意が必要な点として、アフリカヤマネは先程もお伝えしたように非常に小さいのでケージの網目から逃げ出さない様に気を付けて下さい。
ベビー期であればより小さいので尚の事注意が必要です。
他にはネズミ/ハムスターから絶大な人気を誇る「回し車」を入れてあげましょう。
運動不足解消に一役買ってくれる事間違い無しです。
飼育方法は?
飼育は比較的簡単と言われています。(簡単と言う言葉が適しているかどうかは難しいですが)
上記点で挙げたケージと他必要な物があれば飼育は出来ます。
他注意点として、アフリカヤマネは臆病である点は触れましたが、それ故に手で触ったり等のスキンシップをすると却ってストレスになりかねません。ただ、ベビー期から飼育をすると人間に慣れ、人の手から餌を食べたりするので一概には言えませんが・・・
餌は基本的には雑食性なのでハムスター用の飼料をメインにコオロギ/ミルワーム等を少々、おやつにリンゴ等の果物類を与えるといいでしょう。後、オスメスペアで飼育する際に繁殖を望まないのであれば離して飼育する等の対策をした方が良いです。比較的繁殖力に優れているのでポンポン数が増えてしまう事は否定出来ません。
そして最後に1点、尻尾がフサフサだからと言って触る事は控えましょう。このフサフサの尻尾は触ると切れてしまいます。一度切れると二度と生えてこないのでその点を踏まえ、極力触らないようにしてあげて下さい。
例え触って切れてしまったからと言って衰弱するとかは無いのでご安心を。
アフリカヤマネの掴み方を動画で解説↓
平均的な販売価格は?
概ね平均的な価格として10,000円~15,000円くらいが相場ではないでしょうか?
ただ、入手は容易では無くどこのペットショップにでも居るという訳では無いので事前リサーチが必要かと思います。
ネットで検索して最寄りで見つかるといいのですが、飼育するよりも入手する事の方が難しいかも知れません。(ちょっと大げさな言い方かも知れませんが)
平均寿命は?
飼育環境下での平均寿命は概ね8年前後と言われています。
他の小動物と比較すると比較的長生きですね。体も丈夫な部類なのであまり病気等もしません。
勿論、全ての個体がそうであるとは言い切りませんが、病気をしないに越した事は無いですよね。
ただ、飼育時の温度には気を付けて頂いた方がいいかと思います。
先程も冬眠に関して少し記載しましたが、追記事項として冬眠してしまうと飼育環境下ではコントロールが難しく失敗する恐れもあります。適温(25℃前後)をキープする為にペットヒーターを用いた方がいいでしょう。
まとめ
小さいな体に愛らしい目をしているアフリカヤマネ。
見た目に反して人に懐きにくい点が玉に瑕ですが、観賞する分にはずっと見ていられる愛嬌を持っているのでは無いでしょうか?
ペットショップで入手し難い点も難点ですが、それらを補うだけのキュートさがアフリカヤマネには備わっているでしょう。
平均寿命も比較的長いので一緒にいられる時間は他の齧歯目の動物と比べると長いですね。
その間たっぷりと愛情を注いで飼育してあげて下さい。
以上、 アフリカヤマネの飼育・寿命・販売価格についてわかりやすく解説でした!
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