うさぎの種類は何種類あるかご存知でしょうか?
ペットとして飼われているうさぎだけでも150種類以上あるといわれています。
様々な種類があり、姿や性格もそれぞれのようです。
ウサギ目を分類すると、ナキウサギ科とウサギ科に分かれます。ナキウサギは寒冷地に棲み、耳がとても小さくハムスターの様な姿です。日本に生息するものは北海道のエゾナキウサギだけです。またウサギ科というのはそれ以外のものすべてがウサギ科に属します。
私たちが最初に触れ合ううさぎといえば、小学校や幼稚園の飼育小屋でお世話をしていた白毛で赤い目をしたアルビノ品種のカイウサギ(イエウサギ)や茶色のダッチ種のパンダウサギでしたね。1990年代にうさぎ専門店が誕生してからは、色々な種類のうさぎを見かける機会も増え、うさぎの飼育用品も揃えることができますので、家庭でも手軽に飼えるようになりました。
今回は、ロップイヤーの性格・種類・販売価格について解説したいと思います。
目次
ロップイヤーはどんなうさぎ?
うさぎの中でも、ネザーランドドワーフとロップイヤーが、穏やかな性格でとても人気の品種です。
オランダ原産のネザーランドドワーフは、その描かれている姿は、きっと誰もが知っているでしょう。ビアトリクス・ポターの作品で有名な児童書‘ピーターラビット’のモデルとなった品種です。ネザーランド=オランダ、ドワーフ=姿形がちいさいもの、を意味しているように、とても小さい穴うさぎです。
小さい立ち耳で丸い体が特徴です。体重は0.8kg~1kg程しかありません。
一方、ロップイヤーはスペイン原産です。
耳が垂れているうさぎ品種を総称してロップイヤーといいます。
野生の穴うさぎを食肉用に家畜として飼ったことが始まりで、その後小型化されてペットとして大人気になりました。
耳が地面につくほど長く垂れ下がり、丸くつぶれたような鼻が特徴です。ペットショップで出会う子の中には、耳が垂れていない子がいますが、成長するにつれて耳が垂れてくるので心配はないようです。
体重は種類によっても異なりますが平均1.5kg~2kg位です。
ロップイヤーは種類によって性格が違う?
ロップイヤーはうさぎの中でもとても知能が高いようです。穏やかな性格です。人に懐きやすいので、しつけもしやすいようです。遊ぶことが大好きです。
ロップイヤーは5種類あるといわれています。それぞれ色や大きさ、性格も違うようですので、紹介しましょう。
① ホーランドロップ
ロップイヤーの中でも最小なので、ミニロップともいわれています。(大型の物はミニロップとして独立した品種としているところもあるようです)
オランダのブリーダーによって、フレンチロップ(大型で垂れ耳)とネザーランドドワーフ(小型で一番人気)を掛け合わせて作られた品種です。
体長は30cm~35cm。体重は1.2g~1.8g。
とても小さく丸みのある姿が魅力的ですが、小さいながらも頑丈で筋肉質な体格です。
外見では、クラウンという耳の根元から頭にかけて生えているフワフワの毛の部分があるのが特徴です。
また毛色のバリエーションが30種類以上と豊富ですので、毛色によってそれぞれ違う印象ですね。
性格:とても温厚で、あまり自己主張なく、スキンシップを好むので、アメリカではセラピーうさぎとして活躍しているようです。
② イングリッシュロップ
ロップ種の中で一番耳が長く、大型です。耳を広げると70cmを超えます。
性格:大型ですが、とても穏やかで頭も良いので、しつけはしやすいようです。名前を呼ぶと喜んでついて来て、スキンシップを好みます。
③ ライオンロップ
ライオンラビットとも呼ばれています。体重は1kg~1.3kgです。
小型の種類は‘ドワーフライオン’としてペットショップにいることもあるようです。
顔の周りにライオンのタテガミのような飾り毛が特徴です。
性格:とても賢く、おとなしい性格です。
④ フレンチロップ
体長は30cm~50cm。体重が1.5kg~5kg。
イングリッシュロップとバタフライラビットを掛け合わせて作られました。
体が大きいのでパワーがあります。
性格:ストレスがたまらないような広い環境が必要でしょう。
⑤ アメリカンファジーロップ
通称はアメファジです。体重は1.2kg~1.8kg。
小型でホーランドロップと同じくらいの大きさです。
ふっくらとした柔らかな毛が特徴ですが、ブラッシングにも気を使いましょう。
性格:人を怖がらないので誰にでも良く懐きます。好奇心が旺盛で活発です。
ロップイヤーの販売価格は?
種類や毛色などで違いがありますが、平均すると4万円~8万円位です。
日本では明るい毛色の子が人気のようです。
ペットショップやうさぎ専門店で販売されていますが、最近では犬のようにブリーダーさんから購入することもできるようです。
ロップイヤーを飼う際の注意点は?
うさぎは予防接種は必要ありませんが、病気にならないように注意が必要です。
☆外耳炎
耳が長く垂れ下がっているので、耳のケアーが必要です。湿気がこもって細菌が繁殖すると外耳炎になります。常に注意して柔らかなガーゼなどで優しく拭いてあげましょう。
☆毛球症
毛繕いの時に、塊を自分で飲み込んでしまいます。猫などは自分で吐き出すことができますが、うさぎは出来ません。胃に溜まってしまうことがあるので、常にブラッシングをしてあげましょう。
☆不正咬合
前歯が伸びて、咬み合わせが悪くなります。ケージに前歯をけずるための木のおもちゃを入れてあげましょう。(ペットショップで購入できます)
☆骨折
遊び好きなので、高所からの落下には気を付けましょう。
縄張り意識の強いうさぎは、広すぎるスペースはかえってストレスになります。その子の体にあったケージを用意しましょう。ケージには木製のすのこを敷いて、足を痛めないようにすることも良いでしょう。
その他ケージ内には、餌箱、給水器、トイレをなるべく固定して入れます。常に水替えやトイレの掃除など清潔を保ちましょう。
うさぎは食べることが大好きです。
餌については、主食としてはマメ科のアルファルファやイネ科のチモシーなどの牧草を常に与えます。他に補助食としてウサギ用のペレットもあげてください。おやつには野菜や果物も喜びます。
自分で体温調節ができないので、室温の変化に敏感です。特に夏は気温が28℃を超えると熱中症になる危険があります。エアコンなどで室温を24℃~26℃、湿度を50%~60%に保ちましょう。ケージも風通しの良い場所に置いてあげましょう。
飼育用品とケージのセッティング動画
まとめ
とても可愛いうさぎと一緒にいると、眺めているだけでも私たちを癒してくれます。
うさぎの平均寿命は5年~7年ですが、ロップイヤーの寿命は少し長く10年位までといわれています。環境や飼い方によって随分違いがあるようです。それぞれの子の性格や行動パターンなど良く観察して、体調の変化に敏感に対応できるようにしてあげましょう。
瀬戸内海にある大久野島を知っていますか?島の小学校の8羽のうさぎを放したところ、現在では700羽にまで増えたそうです。‘うさぎ島’と呼ばれ、海外の旅行客にも人気を集めています。うさぎ好きの方は一度‘ウサギの楽園’に遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
以上、ロップイヤーの性格・種類・販売価格についての解説でした。
関連記事①:ロップイヤーの飼い方についてわかりやすく解説
関連記事②:ロップイヤーの寿命について解説