パロットファイヤーは品種改良によって作られた魚で、色鮮やかで可愛らしい姿が人気の淡水魚です。
飼育をする上で、混泳や繁殖に興味が出ると思いますが、それらに対してどのように行うべきか、また注意点などについてご紹介していきます。
繁殖に関しては成功させるのは非常に難しく、不可能とも言われていますが、その理由についても説明していますので、繁殖させたいと考えているのであれば知っておくべき内容ですので是非最後まで読んでみてください。
目次
オスとメスの見分け方は?
パロットファイヤーの性別を判断することは非常に難しく、不可能とさえ言われております。
そのためペアを作りたいのであれば、複数匹まとめて購入して確率を上げるしかありません。
オスよりもメスが若干大きいとの説もあるようですが、はっきりした違いは無いため、ほとんど判別することはできないでしょう。
同種の混泳で気をつけることは?
単独だと本来の性格が出せず臆病になってしまうため、できれば同種を複数匹混泳させて飼育するのが望ましいです。
混泳水槽で小競り合いは起こるようですが、そこまで激しいケンカはしないので問題ないです。
飼育数が多い場合は、水槽内に隠れ家となるオブジェを入れてあげると、より快適にパロットファイヤーは安心して過ごすことができるでしょう。
繁殖方法と必要な物は?
パロットファイヤーの飼育方法を説明していきますが、これを実行することは多分無いかと思われます。その理由は後述しておりますので、詳しい理由はそちらを読んでみてください。
では、飼育方法ですが、元になった魚がシクリット系ですので、それらと同じような繁殖形態となっており、卵は水草や隠れ家として設置しているパイプや流木などに産み付けていきます。
ペアになっている魚がいれば自然と産卵しますので、特に繁殖のために特別なことをしなくても産卵までは自然と行ってくれるはずです。
ペアをつくるためにオスとメスを同じ水槽に入れなくてはなりませんが、先ほど説明した通り性別の判断がつきにくいため、複数匹同時に飼育して確率を上げるしかありません。
通常の飼育であれば、泳ぐのは得意でないため小さめの水槽でも問題ありませんが、繁殖させようとするならばまとまった数を水槽にいれることになるので、大き目の水槽が必要になります。
そして、個体数が増えれば当然水質も悪化しやすくなるのでろ過装置は強力なものに変えたり、水替えをより小まめに行う必要があります。繁殖を行う際に、これが一番大変かもしれませんね。
産卵場所はそれほどこだわりがないのか、水草が無いとダメというようなことはなく、その環境に合わせて産卵場所を決めていくので、本当に何もする必要がありません。
繁殖する際に気をつけることは?
繁殖方法をご説明しましたが、実はパロットファイヤー卵は基本的に孵化することはありません。
パロットファイヤーは交雑種によって作られたため、繁殖能力を基本的には持っておらず、メスは産卵をしますが、オスには生殖機能が備わっていないため受精しないため卵は孵化しないのです。
中には孵化した!という事例もあるようですが、かなりのレアケースですので、孵化しないと考えて良いでしょう。
孵化しない卵がいつまでも水槽にあると白く濁り水を汚してしまうので、撤去してください。もしかしたら孵化するかも、と期待したくなる気持ちは分かりますが、そのままにしておいて水槽にいるパロットファイヤーの体調が悪くなっては元も子もありません。
意外と産卵率は高いので、メスを飼育していると何度も卵を捨てることになりますので、ペアで飼育するのも善し悪しですね。
他の種類の魚と混泳可能?
パロットファイヤーの体を見れば分かると思いますが、どう見ても強そうな印象は受けないとおもいますが、実際強くはありません。
野生下の魚でしたら、強そうな外敵が来ると身を守るために逃げたり隠れたりしますが、パロットファイヤーは弱いのに向かっていくという、なんとも世間知らずな魚です。
交配された原種のフラミンゴシクリッドが荒い気性をしているため、そのまま受け継いでしまいましたが、体つきはずんぐりしているのでうまく泳げず、攻撃されると逃げることも反撃することもうまくいかないのです。
このようなことから混泳は科あり注意が必要で、特に気性の荒い魚との混泳は厳禁です。小さい魚だと捕食してしまうこともあるので、パロットファイヤーよりも大きくて、気にすることもなく相手にしないアロワナやポリプテルスなどの魚でしたら混泳は成功しやすいです。
かなり混泳できる魚は限られてしまうため、同種混泳だけの方が無難かもしれませんね。
まとめ
パロットファイヤーは弱いくせに強い魚に向かっていく、ちょっとおバカな所も含めて可愛らしい魚ですよね。繁殖できないのは非常に残念ですが寿命は割と長めですので、じっくり飼育を楽しんでください。
飼育の楽しさは繁殖だけではありませんので、通常の飼育でも同じ色の個体だけの水槽も良いですが、色とりどりのパロットファイヤーを同時飼育したり、同系色でまとめるなど個体選びの段階でかなり選択肢がありますので、素敵な水槽を作り上げてみてくださいね。
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