皆さまは蛇について御興味はございますか?

私は長くてニョロニョロした物は苦手ですが、中には幼体も成体も美しいとされる蛇もいるようです。

その名もエメラルドツリーボア!ご存知の方はおりますでしょうか?

アマゾンを代表とする大型蛇の一種ですが、美しいエメラルドグリーンの体色やワイルド感などが愛好家たちのハートを虜にしているとか・・・!

今回は、そんなエメラルドツリーボアの飼育方法や販売価格、寿命などについて解説したいと思います。

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目次

毒はある?

エメラルドツリーボアは、ボア科、ツリーボア属に分類される蛇であり、無毒蛇になります。

美しい緑色の体色からグリーンボア、又はエメラルドボアとも呼ばれており、樹上性の蛇では最大の部類に入ります。

体長は約180cm~200cm程で最大では300cm近い物まで確認されています。

特に背中にある三角や横縞の白いまだら模様が魅力的であり、体長全体はエメラルドグリーン色ですが口から腹にかけてはクリーム色になっています。

そんな美しいと言われるボアに毒はないですが、大きい個体だと5cmにも達する長い牙を持つ為、噛まれると大変な傷を負う事になる為、注意が必要です。

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飼育方法や必要なものは?

エメラルドツリーボアは気質的には気難しく決して扱いやすいとは言えず飼育環境も難しい為、上級者向けの蛇になりますが、ペットとして飼育は可能であり飼育許可もいらないと言う事です。

目の冴えるような美しいエメラルドグリーンの体色をしている事から日本でも海外でも人気が高く、一度は飼育してみたいと思う愛好家が多いと言います。

そんなへエメラルドツリーボアは、アマゾンに生息する大型の蛇である為、高温多湿の環境を好み、一生のほとんどを樹上でとぐろを巻いて生活する事が多く、飼育下においても登り木から降りてくることはほとんどないとされています。

その為、飼育する際は広さよりも高さが必要になります。

飼育する際に必要な物は以下のようなものです。

・ゲージ

樹上性のレイアウトを必要とする為、広さよりも高さのある物を重視します。
120cm×90cm、高さ120cmの物が適しています。

・樹の枝

樹上でとぐろを巻いて過ごす為、太めの樹の枝などを平行に設置してあげます。

また、全く動かないわけではない為、枝分かれなどもつけて移動できるように作ると良いでしょう。

・温度・湿度

熱帯雨林原産の蛇でも樹上性のボアは比較的涼しい場所を好みます。

その為、日中の温度は23℃~25℃位で、ホットスポットを30℃前後に設定します。また夜間は22℃まで下げ温度勾配をつけます。

その為、ヒーターが必要になりますが備え付ける場合は、とぐろを巻いている止まり木の高さの背面に貼り付けるのが良いでしょう。

また、湿度は60%~90%を目安にします。

エメラルドツリーボアは体についた水滴をなめて水分補給をする野生種が多い為、時々、スプレイなどを使って吹きかけるだけでも良いとされています。

・床材

床材は成体の場合は特に必要がありませんが、自然な環境を作る場合はミズゴケやヤシ土などを敷き詰めるだけでもリアル感が増しますよね。

しかし、湿気が籠もるとカビなどが発生しやすくなる為、通気性の良い環境を作る為にもファンなどを使って湿気を飛ばす事も必要になります。

・水入れ

脱皮不全を防ぐためにも、大きめの水入れは必要になります。

・ピンセットかトング

餌などを与えるときに必要になります。

飼育下では餌を与えるときに寄って来たりする為、人に慣れていると勘違いをしてしまうと大変な事になります。

エメラルドツリーボアをはじめ樹上性ボアは上からの攻撃に敏感である為、うっかり頭上に腕を伸ばすと噛みつかれるので取り扱いには注意が必要です。
また、ハンドリングなども簡単に行わない事です。



ペットとして触れ合いを楽しむための物ではなく、あくまでも鮮やかで美しいエメラルドグリーンを楽しむための観賞用として心しておきましょう。

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具体的な餌や与える頻度は?

エメラルドツリーボアの食性は動物食になり、野生種では主に小型哺乳類、鳥類、トカゲ、かえるなどを樹上で捕食します。

細長い体で絞殺してから丸のみする食餌方法になりますが、樹上でとぐろを巻いた姿勢でいる為、他の蛇よりは食餌量は少なめです。

その為、サイズの大きい餌や頻繁に与えすぎると吐き戻してしまう事も多く、与える目安としては、サイズを小さめにして幼体で10日に一度、成体で3週間に一度で十分です。


エメラルドツリーボアの食事シーン

販売価格や販売場所は?

エメラルドツリーボア 飼育



エメラルドツリーボアは、希少種であり流通量も多くない事から販売価格は高値になり、96000円~150000円位になります。

爬虫類専門店で展示されている事があるので興味のある方は探してみてはいかがでしょうか。

平均寿命や病気になった時の対策は?

蛇の平均寿命は長く、野生種では最長で30年以上も生きる種類もいるようですが、エメラルドツリーボアの平均寿命は10年以上と言われています。

飼育環境が最適であればもっと長く生きられるものと思われますが、性質的に神経質な事から飼育始めからなかなか餌付かない事もありそのまま死亡するケースも多いようです。

また、樹上性ボア系は温度や湿度管理が難しく、飼育環境が最適でないと寿命にも影響する為、注意しなければなりません。

更にエメラルドツリーボアは寄生虫が多い為、飼育を始める前に駆虫を行うか餌に駆虫薬を混ぜて駆除することが必要です。

その他、ヘビの代表的な病気は、以下のようなものです。

・脱皮不全

湿度不足や寄生虫などが原因で正常に脱皮が行われなくなり様々な症状を引き起こしてしまう病気です。
その為、寄生虫の駆除や湿度管理はしっかり行う事が大切です。

・マウスロット

「傷口感染」や「ビタミンCの欠乏」、又は「ストレス」などが原因となり細菌の感染によっておこる病気です。
その為、餌にビタミンCを混ぜて与えたり、ケージに布を被せて出来るだけ興奮させないように配慮します。

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繁殖は簡単?

エメラルドツリーボアの繁殖は、卵胎生であり交尾後、130~150日後位に30cm程の幼蛇を最大で20匹近く出産すると言われています。

その為、他の蛇と同じように温度や湿度管理に注意すればそれほど難しい物ではなく、幼体も、餌に問題がなければ順調に成長します。

繁殖のコツは、メス・オス共に健康体である事を確認する必要があります。

早い個体だと2歳前後で性成熟期を迎えますが、メスの場合は3~4歳になるまで繁殖させない方が良いと言われており、年齢よりも体長が120cm以上になるまで待った方が健康的な仔蛇を産むようです。

また、エメラルドツリーボアは寄生虫が多い蛇とされており、子供に受け継がれると幼蛇が早く死んでしまう事にも繋がる為、寄生虫駆除は初めに行っておきます。

オスは低温状態になると交尾に積極的になると言われている事から繁殖の1ヵ月辺りからケージ内の温度を通常より2~3℃低く、湿度は90%前後を維持すると良いようです。

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飼育する際の注意点は?

エメラルドツリーボアを飼育する際は、性質的に神経質である為、なかなか食餌を摂らない事が多く偏食もあるようです。

その為、落ち着くまで餌は与えず興奮が静まるまでケージに布をかけるなどして落ち着くのを待つ事が大切です。

落ち着いてきたところでマウスかひよこなどを与えて見ましょう。

また、毒性はないですが5cmの長い牙を持つ為、お世話をしているときにうっかりすると噛まれる恐れがある為、注意が必要です。

餌付けをするときはスネーク用トングを使い、長めの皮手袋は必須です。

まとめ

エメラルドツリーボア 飼育



エメラルドツリーボアは、樹上性の蛇としては最大の部類にはいり、アマゾンに生息する無毒性のヘビです。

ほとんど樹上でとぐろを巻いている事が多く動きが少ない為、食餌も他のヘビに比べると少ないとされています。

性質的には神経質でなかなか人に慣れない事から、飼育は難しいと言われていますが、ペットとして飼育することは可能です。

しかし5cmもある長い牙を持つ為、取り扱いには十分注意が必要です。

そんなエメラルドツリーボアの容姿は美しいエメラルドグリーンの体色をしている事から海外でも日本でも人気がありますが、希少種である為に流通量が少ない事から価格も9万6千円~15万円と決して安くはないようです。

また、平均寿命は10年以上とされていますが、飼育環境が最適であれば更に延びるものと思われ、繁殖も管理次第では簡単だとされています。

ペットとの触れ合いよりも観賞性を求めると言う方は是非飼育してみてはいかがでしょうか!

以上、エメラルドツリーボアの飼育方法や販売価格、寿命についての解説でした。

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