爬虫類と一口に言っても様々な種類がいますよね。
今回は「ヤモリ」に関してご紹介していきたいのですが、ヤモリの中でも「オウカンミカドヤモリ」について皆様にお伝えしていきましょう。
その前に、日本でヤモリと言うとニホンヤモリがメジャーですが、縁起物として扱われてたりしますよね。
その理由と言うのが、ヤモリを漢字で書くと「家守」や「守宮」と書き、家に寄り付く様々な害虫等を食べてくれる事から「家を守る=ヤモリ」と言われています。
今回はオウカンミカドヤモリなので若干話が逸れましたが、下記より諸々ご紹介していきましょう!
目次
生態は?
ではオウカンミカドヤモリの生態から触れていく事にしましょう。
オウカンミカドヤモリはニューカレドニア南部に生息するトカゲであり、クレステッドゲッコーとも呼ばれています。
日本ではクレステッドゲッコーの名前で呼ばれている事の方が多いかも知れませんね。
オウカンミカドヤモリと言う呼び方は和名になりますが、ここではオウカンミカドヤモリの名称で統一して記載していきます。
全長は約20㎝程で夜行性、性格も個体差は勿論あるものの比較的大人しいと言われています。
生息地であるニューカレドニアでは森林に生息し、樹上棲のトカゲとして知られています。
あ、ちなみにオウカンミカドヤモリはニューカレドニアの固有種で野生のオウカンミカドヤモリは輸出が規制されています。
あくまでも野生の個体が規制されているだけで、国内で繁殖させた個体は流通していますよ。
オウカンミドリヤモリは先程触れた様に、性格も大人しいので樹上棲ヤモリの飼育入門種としてもオススメと言われています。
ではそんなオウカンミカドヤモリの飼育方法等に関して下記よりご紹介していきます。
飼育方法や必要なものは?
ではオウカンミカドヤモリの飼育に必要な物と飼育方法を併せて記載していきます。
①飼育用ケージ
オウカンミカドヤモリは樹上棲のヤモリであるとお伝えしたかと思います。
樹上棲なので壁をよじ登るので高さがあるケージと蓋があるタイプを選ぶようにしましょう。
②床材
床材とはケージの下に敷く物です。
爬虫類用の床材と言う物も販売されていますし、メンテナンスが容易な事からキッチンペーパー等を使っている方もいます。
③ヒーター類
ケージ内の温度は25~30℃を目安にキープしましょう。
夏場は特に問題無いかと思いますが、冬場はどうしても温度が下がってしまうのでパネルヒーター等を用いて温度管理をしていきましょう、
これに併せ、温度計及び湿度計もあった方が便利かと思います。
湿度に関してはオウカンミドリヤモリはそこまで乾燥に強くないので70%前後を目安とし湿度キープも心掛けましょう。
④水入れ/餌入れ
この2つも必需品ですね。
特に水入れはケージ内が乾燥してきた時に最後の砦として役立ってくれるので常設(清潔な状態で)しておきましょう。
オウカンミドリヤモリの飼育に必要な物に関しては以上になります。
細かく見ると他にも色々あるかも知れませんが、最低限必要な物として捉えて下さい。
具体的な餌や与える頻度は?
ここまでで、飼育に必要な物はお伝えしたので何を揃えるべきか、と言う点はご理解頂いたかと思います。
お次は餌に関してご紹介していきましょう。
野生下のオウカンミドリヤモリは雑食性が強く、昆虫や果物、花の蜜等を食べたりしています。
飼育環境下に於いてはコオロギといった昆虫や、ピンクマウス、果物、昆虫ゼリー等をバランスよくあげましょう。
他、人工飼料も販売されているのでそちらを与えるのもいいかと思います。
尚、餌を与える頻度ですが1~2日に1度を目安に餌を与えましょう。
オウカンミカドヤモリの食事の様子
販売価格や販売場所は?
次に気になるのはオウカンミドリヤモリは幾らくらいで販売されているのか?と言う所ですよね。
各販売店により価格は一律では無いのであくまでも平均的な価格としてのお伝えになりますが、概ね20,000円前後になります。
ちなみに販売場所に関しては爬虫類専門店やネット通販等で販売されていますよ。
平均寿命や病気になった時の対策は?
オウカンミドリヤモリの寿命に関しては目安として7~8年と言われています。
あくまでも平均値なのでこの数値から飼育環境や個体により多少前後するかと思いますが、目安として7~8年程度と頭に入れておいて頂ければと思います。
そして一番心配な点は病気になった場合ですよね。
ずっと飼育していれば病気になる事も出てくるかと思いますが、普段と様子が違い調子が悪そう、また歩行がおかしい、と言った症状が見られた場合は爬虫類を診察出来る動物病院で診察を受ける事をオススメ致します。
オウカンミカドヤモリの雌雄の見分け方は?
一般的にオウカンミドリヤモリの雌雄の見分け方は尻尾の付け根(裏側)を見て膨らみがあるか否かで判断します。
特に膨らみも無く平らな感じであればメス、パッと見て分かるくらいの膨らみがあればオスであると思われます。
ただここに至るまではある程度成長をしていないと判断がつきにくいと思われます。
成長を待ってから雌雄判断をした方が無難でしょう。
飼育時の注意点は?
飼育時の注意点としてはオウカンミカドヤモリの世話をする時に上から(例えばケージ上部から)触ろうとしたりするのは危険です。
頭上から世話をするのは「捕食」されると判断され余計なストレス等を与えてしまう可能性があります。
他にも、上記で少し触れていますが乾燥に弱い面があるので霧吹きでケージ内を吹きかけ、適度に潤いを与えてあげましょう。
この様な時に温度計/湿度計があると便利です。
この2つが一緒になった温湿度計もありますよ。
まとめ
ヤモリの中では見た目の可愛らしさ、バリエーションの多さ、飼育のしやすさ等の点から人気の高いオウカンミカドヤモリについてご紹介させて頂きました。
ハンドリングもしやすいと言う点も人気の1つでしょうね。
成長サイズも最大で20㎝とまずまずの大きさにはなるので見応えも中々ありそうです。
ヤモリの中ではレオパードゲッコーが一番人気が高いと言われていますが、オウカンミカドヤモリも引けを取らないくらい人気があると思います。
まあ、地上棲か樹上棲かと言う違いはありますが、どちらも甲乙付け難いですね。
今迄オウカンミカドヤモリを知らなかった人もペットショップや爬虫類専門店等に寄った際に意識して見て頂ければ、販売されていると思いますので実物の可愛さを堪能して下さい!
以上、オウカンミカドヤモリの販売価格や飼育方法、寿命について解説でした!
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