イモリとヤモリ・・・この違いわかりますか?
似ていますよね、イモリ?ヤモリ?でもまったく違う生き物です。
イモリは「井守」で井戸の守り神のイメージです。しかも、手足がなくなっても再生能力があります。両生類です。
ヤモリは、トカゲの一種で「家守」と言われています。名前の通り、家の周りの害虫を食べてくれる生き物です。ヤモリは、家にとってありがたい存在という意味でしょうか?
では、ヤモリはヤモリでもエダハヘラオヤモリをご存知ですか?
目次
エダハヘラオヤモリの生態は?
ヤモリもさまざまな種類があります。
このエダハヘラオヤモリは、体長は10センチくらいと小柄です。マダガスカル東部に生息しており、何がすごいって、隠れる、変身することが得意です。
生き物が身を守るためにまわりの環境に色や形を変えて隠れるのは聞いたことがあると思いますが、まさにエダハヘラオヤモリは、枯葉や木の枝に変身できる特技があります。
さすがトカゲの仲間のなせる業ですね。
ヤモリは日本にもいますが、このエダハヘラオヤモリは外来種です。
飼育方法や必要なものは?
ヤモリは、近年、外国産のヤモリをペットとして飼う方が増えています。エダハヘラオヤモリもその一種です。
まず必要なのは、ケージですが、プラスチックケースで充分です。大きさも30センチ前後で大丈夫です。
ただ、高さは大事です。岩や木を取り入れて登る場所を作ってあげましょう。
気をつけることはケージなどの入り口をしっかり閉めたりできることです。木に登ることができるので気がつかないうちに脱走したりします。
蓋はしっかり閉められるものにしましょう。
紫外線ライトも必要です。日光の変わりになります。さらに冬は温度管理のためにペット用ヒーターの準備もしてあげましょう。もしくは部屋の温度を20度から25度くらいに管理してあげましょう。
家や隠れみのにシェルターを準備しましょう。
給水に霧吹きをケージにかけますので霧吹きも準備しましょう。
具体的な餌や与える頻度は?
餌は、基本、生きた虫を好みます。
手に入りやすいのは、コオロギです。ゴキブリも大丈夫です。
えさは、エダハヘラオヤモリを飼う上で一番大変な管理かもしれません。なざなら食べたり食べなかったりが起こるからです。ピンセットで朝を与えますが慣れるまで、なかなか食べてくれないこともあります。
さらにヤモリの大きさにあった虫をあげる必要があります。大きすぎると食べられません。目安はエダハヘラオヤモリの顔の半分くらいの大きさです。
大体2から3日に1回、二匹から三匹の虫をえさとして与えましょう。
販売価格や販売場所は?
エダハヘラオヤモリは、実に入手困難です。専門店でもめったにみることはできません。
それはほかの外国産のヤモリにもいえます。
もしエダハヘラオヤモリに出会えたらラッキーです。
販売価格は1万円以上10万円など簡単に手に入るお値段ではありません。
それだけ価値のあるのがエダハヘラオヤモリです。
平均寿命や病気になった時の対策は?
ではエダハヘラオヤモリの平均寿命はどのくらいでしょうか?
はっきりした記載はありませんが、ヤモリが大体10年以上生きるといわれています。
生き物の中では、かなり長生きの可能性があります。
一緒に過ごすうちにエダハヘラオヤモリもあなたのことを覚えてくれるかもしれませんね。
しかし、病気になったら?
代表的な病気としてはヤモリ全般にペットで起こりうる病気がくる病です。
くる病とは?カルシウムやビタミンB、ビタミンDが不足することからおこる病気で骨が溶け出す怖い病気です。
くる病の兆候としては木登りができなくなったり脱皮が一人でできなくなったり餌を食べなくなったりすることです。
もしくる病になったら?カルシウム剤を与えたり、不足がちな栄養が入った餌を与えましょう。このとき弱っているので固体であげるより液体にして食べやすくしてあげましょう。
エダハヘラオヤモリは擬態する?
擬態とは、まわりの環境に合わせて色や形を変えることです。
エダハヘラオヤモリは、先にご紹介しましたが、この擬態ができるヤモリです。ネットでも写真が掲載されていますが、その腕はかなりなもので枝や枯葉への変身は見事です。
これは飼ったときのお楽しみですね。
まるでカメレオンです。
ただ、脱走には気をつけてください。擬態しているので蓋を開けたら逃げてしまう可能性があります。
エダハヘラオヤモリの動き
飼育時の注意点は?
エダハヘラオヤモリは、まず温度管理と餌を気をつけて上げましょう。
温度は、マダガスカルに合わせてあげるのが一番です。冬は冷やさないように気をつけてください。
給水は必要ありませんが、霧吹きでケージを湿らせることはしてあげましょう。
えさも、先に話しているように生きたものが中心です。
餌の調達は、専門ショップで聞きながら検討することもできますので相談してみましょう。
そして、エダハヘラオヤモリの飼育方法などの情報はかなり少ないです。
わからないことも起こると思いますが、そんなときもヤモリの専門の店員さんに聞くなどしてください。
まとめ
エダハヘラオヤモリは、日本の固有のヤモリと違ってトカゲに近いイメージです。体は10センチと小柄ですが、10年以上一緒に過ごせます。
擬態があなたをひきつけてくれます。
厳しい自然界から生まれた擬態を身近で見ることはなんとも貴重な体験になることでしょう。
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