ワニと聞くと、アマゾンで動物を捕まえて、鋭い歯でがぶりとかぶりつくイメージがあります。
そして、人間もかみ殺す怖いイメージがあります。
しかも大きくて、重くて、そう動物園で見るくらいでちょうどいいくらいです。
でも、チャレンジしたいと思ったことはありますか?
飼うことに・・・
ワニって日本で飼えるのでしょうか?
目次
ワニの飼育に許可は必要?
ワニは、「特定動物」に指定されています。
どういうことかというと、この特定動物に指定されている動物は、家で飼うことができますが、お住まいの都道府県知事、もしくは政令指定都市の市長の許可が必要です。
つまり許可がおりると、ワニでも家で飼うことができるということです。
ただ、ワニのお世話に疲れたから、引越しするからといった理由で簡単にどこかに放置することはできません。
お分かりのように、ワニは危険です。だからこそ、許可が必要であり、責任を持って飼う意思がないといけません。
飼う際にはしっかり、ワニの生態、飼育方法などを情報収集し、自分に合っているか考えて飼う必要があります。
申請料は、各自治体で異なりますが、15000円前後です。
飼う際には近くの動物保護管理センターに連絡しましょう。申請は、ここで行います。
小型のワニはどんな種類がいる?
ワニは大きく分けて2つの大きなグループに分けられます。
アリーゲーター科とクロコダイル科です。
口を閉じたときに下顎の第4歯が見えるのがクロコダイルで見えないのがアリーゲーターです。
最近、ワニの中でも注目を集めているのは小型のワニです。
獰猛ではありますが、大きさが小柄なために場所をとらず飼育できるからでしょうか?
小型のワニの種類では、シャムワニがいます。
シャムワニは、クロコダイル科のワニで、インドネシアやベトナム、ブルネイ、マレーシアなどに生息しています。
小型といっても成体は、全長3メートル以上になりますので、私たちがイメージする小型とは違います。
体は灰色で、性格はおとなしいほうです。ただ、あくまでもワニなので気をつけてください。
シャムワニ飼育の様子♪
ほかにもコビトカイマンがいます。
コロンビアやブラジル、ペルー、ベネズエラなどに生息しているワニで、全長は170センチほどで小型です。
日本でも人気のあるワニです。
メガネカイマンも小型のワニです。
アリーゲーター科でメキシコ、ペルー、ブラジルなどコビトカイマンと生息地域がかぶっています。
全長は250センチと言われていますが、300センチを超えることもあります。小型のワニといっても、トカゲのような大きさではありません笑。
2メートル前後です。
小型のワニの性格は?
では、小型のワニは、性格はどうでしょう?
小型のワニだからといって油断はできません。
シャムワニの性格がおとなしいとお話しましたが、あくまでも一般論です。
小型のワニでも嚙まれたら人は危険です。
飼いならしは可能ですが、油断しては怖いのがワニです。
小型でおとなしいからといってそれを信用して、信頼関係ができていないうちから距離を近づけたり、安易に触ろうとしないでください。
飼育期間も長くなり、しっかりと信頼関係ができてきたら少しづつスキンシップを図るのが良いかと思います。
餌やりでアクシデント!
飼育方法や飼うのに必要なものは?
ワニを飼うには許可が必要ですが、そのためにも重要なのが飼うための準備です。
まずは飼育ケースですが、強化ガラスは絶対条件です。
購入時のワニの大きさにもよりますが、成体ではなく、幼いうちに飼うと考えると、幅120×奥40×高さ60センチの強化ガラスくらいは必要です。
さらに、はちゅう類用の蛍光灯、温度管理のために25度前後をキープできるようにヒーターも大事です。
水槽には水をはりますが、大体15センチくらいです。水をはったら、ろ過装置も準備しましょう。ご説明したサイズも場合は90センチ水槽用のろ過装置を準備します。
ほかには、水から上がれるように木の台も設置するといいでしょう。
ワニは暑い地域の生き物です。温度管理は気をつけてください。さらには紫外線、餌も大事です。
ワニの販売価格や販売場所は?
小型ワニの価格は、メガネカイマンで15万円前後です。
種類や大きさによって異なりますが、10万円以上30万円前後、お考えください。
主にワニの取り扱いを許可されたペットショップでのみの販売です。
もし、ワニを飼う際に申請や飼育準備に分からないことがあると、聞くこともできるようになるべくお住まいの近くでの購入をおすすめします。
ワニの餌や与える頻度は?
では、小型ワニの餌はなんでしょう?
やはり肉食なので、ワニに大きさは関係ありません。
ただ、幼い時期は、冷凍マウスなどが中心で成体になると、鶏やウサギですが、そうそうに準備できるものではありません。
スーパーのお肉でも大丈夫です。ただ、栄養バランスも考えて内臓も与えるようにしましょう。
基本的に1週間でニワトリ、1羽から2羽くらいの量です。
ただ、変温動物です。体温調整を自らできないので、肉食としては、テレビのようにむしゃむしゃ、毎日食べている印象ですが、肉食にしては、餌の量は、比較的少ない量です。
牛肉を食べるワニちゃん♪
ワニの寿命や病気になった場合の対策は?
小型ワニの寿命ですが、10年以上30年から40年と長いです。
だから、飼う際には寿命と向き合えるかどうかも、大事な判断材料です。安易に飼えないのは、危険だからということもありますが、寿命も長いので、それだけ一緒に過ごしてあげる責任があるのです。
しかも、ワニはご存知の通り、硬い体です。傷がぱっくりできても血液が消毒薬なので、病気になりにくいのです。
人間のように傷口から細菌が入っても病気になりにくいのです。免疫力が高いのがワニなのです。
ただ、上記したとおり変温動物ですので、気温が低くなりすぎると対応できずに免疫も落ちてしまうかもしれません。
予防してあげることが大事です。万が一、病気になった時は、診察してもらえる動物病院を調べておきましょう。
飼育時の注意点は?
では、小型ワニを飼うにあたって、気をつけることはなんでしょう?
まずは、申請です。申請にはお金と時間がかかります。その労力を惜しまないことです。
ワニを飼い始めたら、逃げないようにしっかり管理してあげましょう。
さらに、人が餌をあげると認識すると、嚙む可能性は低くなりますが、油断しないようにしてください。いつなんどき、気持ちが変わって噛み付くかもしれません。
小型でもワニです。
そして、なによりも責任を持って途中で投げ出すことなく飼ってあげることです。
まとめ
ワニ・・・飼えるんです。飼えるの!?と思った方もいますが、飼えるんです!!
しかし、興味本位で飼うことはおすすめしません。
申請に時間がかかりますし、ワニも安くはありません。
さらには、飼育準備も費用がかかります。すべてのことを考えても飼いたい!
そう思うワニ好きな方、ワニとすごす憧れをお持ちの方にはおすすめします^^
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