皆さん、マンボウと言う魚をご存じですか?

水族館などでは数は少ないですが、大きくてユニークな姿で泳ぐマンボウを見ていると何故か幸せな気持ちにもなります。


また、時期が来ると居酒屋などでも酢味噌和えとしてメニューに載せている地域もあり癖のない淡泊な味に舌鼓を打つ人も多いようです。

しかし、マンボウはおびただしい量の寄生虫がいる事を知っていますか?


また、皮膚や消化器官が弱い為に小魚やエビなどの骨や殻が刺さって死んでしまうと言われていますが、はたしてそんなに弱い魚なのでしょうか?

今回は、そんなマンボウの寄生虫の有無や刺身でも食べられるのかについて解説したいと思います。

目次

マンボウの生態は?

マンボウは、全世界の熱帯、温帯の海に広く分布する、フグ目・マンボウ科・マンボウ属に分類される世界最大の硬骨魚類の一種であり、もともと岸辺や近海に生息するフグが外洋に出て進化した物をマンボウと呼ばれたようです。

大きな体と独特の体型が特徴的であり、尾ビレがなく背びれと尻ビレの一部が変形した舵ビレ、又は橋尾と呼ばれるものを動かして泳いでいます。


その為、魚でありながら泳ぎは鯉よりも遅く、ヘタだとされています。

また、海面を漂っている事が多いイメージが強いですが、海上で見られる姿は生態の一部に過ぎず、深海600~800mでも確認される事から近年では深海生物とも言われています。


基本的に皮膚や消化器官は弱く、触ると手の跡が皮膚に残り、魚や貝を食べると腸などに骨が刺さって死亡するとも言われているように、史上最弱の生物とも呼ばれています。


しかし、史上最弱は大袈裟とも言えますが、謎の多い生物である事は確かなようです。

マンボウは寄生虫だらけ?

マンボウ 寄生虫 食べれる



マンボウに限らず鯖やサンマなど海の生き物には寄生虫がついている事は多く、鯨やイルカなどにもついているものです。

その中でも、謎が多いとされているマンボウの体には寄生虫は多く、約40種類もの寄生虫が皮膚だけでなく腸の中にまですみ付いていると言われています。

また、寄生虫の数はマンボウの体の大きさに比例しており、マンボウが大きくなれば大きくなるほど寄生虫の数も多くなるとされています。

なぜ寄生虫がいるの?

マンボウは他の魚のような尾鰭がなく泳ぐ速度が遅い事が原因となって寄生されやすいとされています。

また、鱗がなく皮膚も弱いと言う事も原因にもなっています。

マンボウの寄生虫の種類は?

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魚に付く寄生虫には様々な種類が有りますが、鯖やイカについているアニサキスなどは有名であり、マンボウにもすみ付いています。

人間の体内に入ると腹痛や吐き気などの症状があらわれ、アレルギーをおこす場合もあります。

また、寄生虫の種類はアニサキス以外にも約40種以上確認されていますが、中でも主な寄生虫は以下のようなものがあげられています。

・ウオノコバン

マンボウの体表面に寄生する昆虫を思わせる小判状のような形をした寄生虫であり、人間には寄生しません。

・アニサキス

筋肉や内臓に渦巻き状に寄生しており人間に寄生すると腹痛や吐き気を伴いアレルギーをおこす事もあります。

・マンボウウオジラミ

マンボウの口内に寄生します。

・シュードテラノーバ

茶褐色でアニサキスに似た糸状の寄生虫ですが、アニサキスのような渦巻き状にはなりません。

しかし、人間の体内に入るとアニサキスと同じように害を及ぼしますが、マイナス20℃の冷凍で死滅します。

・ペンネラ

頭部をマンボウの筋肉に食い込ませて寄生しますが、寄生するのは主にメスだけで、人間には寄生しません。



これらの他にも様々な種類が寄生している為、マンボウに限らず魚を生で食べるときは注意が必要です。

出来れば生食は避け火を通した物が良いですが、生で食べる場合は、マイナス20℃で24時間以上冷凍した物が安全です。

寄生虫の駆除方法は?

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マンボウは、時々海面に体を横たえて浮いている事があり、まるで日光浴をしているようにも見えますよね。

しかし、これは体表についたおびただしい寄生虫を小型の魚や海鳥に駆除してもらうための行動だと言われています。


また、大きくジャンプして海面に体を打ち付ける仕草もしますが、これは同じように体に寄生した寄生虫を払い落とす為の行動だとされています。

しかし、これだけでは内臓にすみついている寄生虫は駆除できない為、人間がマンボウを食べるときは、マイナス20℃で一日以上冷凍した物を調理するか、火を通すなどして食べる事が安全です。

マンボウは刺身で食べても大丈夫?

マンボウの肉は、淡泊で癖がない為、刺身以外にも酢味噌和えや肝和えなどのように生で食べる人も多いですが、アニサキスやシュードテラノートのように人間に害を及ぼすような寄生虫がついている為、生食の場合は注意が必要です。

その為、マイナス20℃の冷凍で24時間以上経ったものを調理することが良く、出来れば加熱調理した物の方が安全です。

まとめ

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大きな体で海面を優雅に漂うマンボウは、特に害がなく可愛らしいイメージさえありますが、体表や内臓にはおびただしいほどの寄生虫がついているようです。

その為、海面に体を横たえて日光浴をしているように見えるのは、実は体についた寄生虫を他の魚や海鳥に取ってもらうための行動であり、時々海面をジャンプして体を打ち付けているのは同じように体についた寄生虫を払い落としている為だとされています。


しかし諸説いろいろありますが、確かな生態については謎が多いとされています。

そんなマンボウの肉は淡泊で癖がない事から地域によっては刺身や酢味噌和え、又は肝和えと生で食べるところもあり、メニューに出ているほど多くの人に食されています。


ただ、寄生虫が多い魚である事は確かなようなので生食の場合は注意が必要であり、上記しましたがマイナス20℃の冷凍を24時間以上経ったものか加熱調理をした物を食べるようにすることが安全だと言えます。

以上、マンボウは寄生虫だらけ?人間が食べても大丈夫?についての解説でした。


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