タニシ、見たことありますか?

田植えの時期にいつの間にか、田んぼに現れますね。

もちろん、川でもみることができます。

「タニシ長者」という昔話があるくらい、日本の古くから生活に関わっている巻貝です。

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目次

タニシの生態

タニシは、種類もさまざまで、生息地も世界に広がります。ユーラシア大陸、アフリカ大陸、北米大陸、オーストラリアに分布しています。

湖、田んぼ、川や用水路などの淡水に生息して、大きさは1センチから大きくて8センチほどです。

タニシは、水槽の掃除やさんとしても有名で魚を飼うときに一緒に住まわせる方も多いです。

水草や生物がいない、枯葉などの場所でも生息しています。

水中の沈殿物、藻など食べるので、別名:刈り取り食者(グレイザー)とも言われています。

食用としても食べられていますが、寄生虫もいるので充分熱して食べる必要があります。

殻に包まれていますが、派手な模様の殻ではなく、黒っぽい、緑っぽい褐色の色が多いです。

頭部をよく観察すると触角が1つあり、その下に目があります。オスは右触角は先端まで輪精管というものがあり、少し変形しているので見分け方に便利です。

タニシと言えば、水槽にぴたっと張りついているイメージがありますね。あでやかさはなく、素朴ですが、なんか不思議な愛着感がありますね。

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タニシの種類

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では、タニシにはどんな種類があるのでしょう?

日本には主に

マルタニシ
オオタニシ
ナガタニシ
ヒメタニシ

などの種類がいます。実際の種類は300以上と言われていますが、食用にできるのはこの4種類だそうです。


ナガタニシは、琵琶湖だけに生息している固有種です。

マルタニシは、全国に分布しており、大きさは4.5センチから6センチでオオタニシに似ています。

オオタニシは、大きさは名前の通り大きくて、6センチ以上あります。本州北部から北海道など比較的寒いところに生息しています。

ヒメタニシは、3.5センチほどのタニシで、私たちが目にするタニシは一般的にヒメタニシです。

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タニシの飼育方法

では、タニシはどうやって飼うことができるのでしょう?

タニシは、生命力が強いといえます。

淡水の環境なら飼育可能です。

なぜなら、日本にいるタニシなので温度管理など特別なことをしなくても生きていけます。

ただ、カルキを抜いた水を使用して、砂や砂利を水槽に敷き詰めてください。

水槽は、ふたつきの水槽を買って脱走防止して、水は、フィルターなど使用しない場合は一週間くらいで交換してあげましょう。

タニシの飼育の場合、単体で飼う方より熱帯魚や金魚と混泳させて、タニシに水質悪化しないように不要物を食べてもらって水槽の掃除係として飼う方が多いです。

もし、単体で飼育するときは、水草も入れてあげて餌に困らないようにしてあげましょう。水温が15度以下になると、動きが鈍くなります。

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タニシの餌は?

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タニシは、小石に付いた藻や水底の泥や堆積物、水中の浮遊物など食べます。

特に餌を準備する必要はありません。

水草と水槽の下に砂利や砂を敷いておくと、大丈夫ですが、カルシウム不足にならないようにエビのえさなどたまに、水槽に入れて様子を見てあげましょう。

混泳の際、特に餌は必要ありません。低コストで飼いやすいのがタニシのいいところです。

タニシの寿命

生命力が高いタニシですが、寿命って、大体どのくらいなのでしょう?

タニシの寿命は、5年から6年です。

長生きな貝です。場合によっては、混泳した魚は死んでしまったのに、タニシだけ生き残っている・・・なんて経験するかもしれません。

タニシは、運動で体力を消耗することも少なく、少量の餌、どこにでも手に入りやすい餌を食べることで自然界で生命を長く保っているのですね。

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タニシは繁殖できる?

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では、家で飼うとき、タニシは繁殖できるのでしょうか?

繁殖させる際に、まずは単独で飼いましょう。

ちなみに、タニシは卵を産むのでしょうか?

答えはノーです。

実はタニシは卵ではなく、稚貝を生みます。これを卵胎生といい、非常に珍しいです。


タニシがどんどん増えていく!



繁殖条件は、水温が25度以上30度以内が活発に稚貝を増やします。

特別なことは必要ありませんが、熱帯魚などと混泳して、ヒーターなど付いた水槽だと、活動が活発化して繁殖しやすい状態になります。

ただ、水質だけは、汚れないように腐らないように管理してあげましょう。繁殖に、特別な何かがない・・・のは、ありがたいですね。

自然の中では、6月から8月が繁殖時期になっています。小さいタニシ、可愛いですね。

まとめ

タニシの世界は、いかがだったでしょうか?タニシって日本で残っている数少ない自然ではないでしょうか?

しかも、水槽の掃除をしてくれるタニシ、飼う際には、ほんとうに特別な準備がなくても飼えるのが気軽にありがたいですね。

日本の古くから食用としても歴史があるタニシ、ぜひ川などのぞいて、タニシを見つけてみてはいかがでしょうか?

ちょっとした日本の自然に触れることができますね。


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