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ヘラブナの生態は?
ヘラブナは大型のフナで、最初は小さな魚だとしても育てていくとかなり立派に成長するため育て甲斐がある魚です。
釣りなどで捕まえることも多いので、飼育にチャレンジしてみませんか?ヘラブナの飼育方法などについてまとめてみましたので、ご紹介します。
ヘラブナは元々は琵琶湖の固有種として生息していたゲンゴロウブナという魚でした。現在では人的に放流されたことにより、日本各地でその姿を確認することができます。
一般的なフナに比べて体も大きく、成長すると30cmほどにまで大きくなります。また、寿命もやはり他のフナよりも長生きする傾向があり10年くらいは生きるそうです。
春先は繁殖期に当たり、野生下のヘラブナが水面近くを音を立てて泳ぐ「ハタキ」という行動を観察できます。
ヘラブナの飼育方法や必要なものは?
ヘラブナの飼育は比較的簡単ですが、かなり成長するため、飼育用の水槽は大き目なものを用意しましょう。単体であれば45cmくらいの水槽で問題ないでしょう。
可能であれば、水槽のサイズは90cmあると安心です。ヘラブナも泳ぐスペースが広くなるのでストレスが溜まりにくいです。
水質の維持のためにろ過装置を設置してください。ですが、注意点としてヘラブナは水流が苦手であり、ろ過装置の中には水流が発生するものもあります。購入の際は、水流の有無を確認してください。
ヘラブナは23~28℃くらいの水温が適しています。特に高温が苦手で30℃を超えないように水槽用のクーラーなどを使用して水温の上昇を抑えて下さい。また、水槽は直射日光が当たる場所は避けた方が良いでしょう。
水槽内に水草などがあると安心するようです。ただし、かじってしまうこともあるので定期的に植え替えが必要になってしまいます。面倒なようであれば、硬い葉の水草にすると少し手間が省けるかもしれません。
底砂は浄化作用があるものを使用すると良いですよ。ヘラブナは砂に体をこすりつけて汚れを落とすこともあるので、粒は丸いものを選んでください。
ヘラブナの具体的な餌は?
ヘラブナの餌は、川魚用の人工飼料などで問題ないです。また、植物性のものを好みますので、たまに葉野菜などをあげると良いでしょう。
その他にも、うどんや麩なども食べますが、こういった食べ物は水質を悪化させてしまうので、頻繁に与えるのは避けましょう。そして、食べ残しがあれば、速やかに除去してください。
ヘラブナの平均的な寿命や手に入れる方法は?
ヘラブナはペットショップでも販売されていますが、1匹あたり1000円前後で売られている場合が多く、割高です。
釣りで比較的容易に捕獲できますので、沼や池などを当たってみてください。自分で釣ったことで、より愛情が湧くでしょう。
寿命は10年以上生きる個体が多いですが、数十年もの長い間、生きるものもいます。お迎えしたら長い付き合いになるので、責任を持って飼育してくださいね。
ヘラブナを飼育する際の注意点は?
水が合わないために病気になってしまうこともあるので、水槽に入れるときは慎重に水合わせを行ってください。また、急激な水の変化も良くないですので気を付けて下さい。
複数匹同じ水槽にいる場合、体格差があると同じヘラブナ同士でもケンカをしてしまいます。
水槽内には体格差がないものを揃えていれるか、隠れ家になるようなものを水槽内にいれてあげてください。
ヘラブナの混泳
まとめ
ヘラブナの大きくなる様子は飼育の楽しみのひとつでもありますが、それと同時に水槽のサイズの問題も発生します。成長に合わせて水槽を変えるなどして、ゆったりした空間で飼育してあげて下さいね。
飼育は比較的簡単でも、水質が悪ければ病気にもなりますし寿命も短くなります。長く楽しむためにも、ストレスがかからないようにしてあげたり、清潔な環境を維持してあげるなどして長生きさせてあげて下さいね。
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