最近では猫カフェやフクロウカフェなどの普及によって、猫を飼う人が増えていると共にフクロウなどのような猛禽類にも人気が高まり、ペットとして飼育する愛好家も増えているようです。

特に、フクロウの中でも顔がメガネをかけたように見えるユニークな表情からメガネフクロウと呼ばれる種類もおり、人によく懐くことから人気急上昇中のようです。

しかし、フクロウは古くから「不苦労」で「苦労知らず」と言われ、幸運を呼ぶ縁起物のグッズとして使われる事が多いでしたが、果して猫などのように猛禽類も飼育ができるのだろうかと疑問にも感じてしまいます。

今回は、そんなメガネフクロウの販売価格や飼育方法、寿命について解説したいと思います。

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目次

生態は?

メガネフクロウは、フクロウ科に分類される猛禽類であり、肉食の鳥類になります。

主にメキシコ南部、中南米、南米などに分布し、森林地帯や木の多い林や河川の周囲にある林などに生息しており、大きさはフクロウの中でも中型種で体長が40~50cm、体重が500~900gほどに成長します。

夜行性である事から日中のほとんどは樹の上でやすみ、夜になると小さな哺乳類や昆虫などを捕食しています。

羽色は雌雄ともほぼ同じですが、目の周りの白い縁取りがまるでメガネをかけたように見える事からメガネフクロウの名が付いたとされています。

また、成長に合わせて姿が様変わりすることも特徴的であり、幼鳥のうちは全体的に白い羽毛に覆われており額から目の周りだけが黒色をしており、成鳥になるにつれて全体が黒っぽくなり、目のまわりにメガネの縁取りのような白い模様があらわれるユニークな羽色になります。

性格的には好奇心が旺盛で人にもよく懐くことから、ペットとしての人気も高まっています。

雛から育てることもできる?

動物を育てるときは、小さなうちから育てると人にも良く懐くと言われていますが、フクロウの場合も、雛から育てた場合は人間に懐くと言われています。

しかし、インコやオウムのような鳥類とは違い餌の問題や温度管理なども難しく、そう簡単ではないようです。

しかも、ペットショップで販売されている物は許可がなくても飼育は出来ますが、野性を拾ったものに対しては許可が必要だと言う事です。

また、フクロウは他の鳥と違い、群れを作らず単独か番いで過ごす事が多い為、雛から育てても家族の中の一人だけにしか懐かないと言う事にもなります。

更に栄養などは生肉の血からビタミンやミネラルを摂る為、生肉を絶えず与える必要がある事からフクロウを飼育する場合は、生肉を処理できる事が条件になります。

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飼育方法や必要なものは?

メガネフクロウは比較的扱いやすい種類である為、人気も高いですが、犬や猫のように完全にペット化されている訳ではなく飼育方法なども一般のペットほど確立されている訳ではない為、簡単とは言えません。

また、猛禽類の場合は触れ合いを楽しむよりも観賞型になる為、ゲージ内で飼育することが望ましく、ときどき屋外で飛ばす事も必要です。

飼育に必要なものは以下の通りです。

・ゲージ

メガネフクロウはフクロウの中でも中型である為、飼育用ゲージは90cm程の大きさ必要であり、ゲージの中には止まり木を数箇所取り付けます。

また、神経質なところもある為、覆いを被せて外から見えない場所を作る事も必要です。

・ヒーター

冬の寒さには弱い為、5℃以下を下回る場合はヒーターを設置する必要があります。

・水入れ

フクロウは綺麗好きである為、水浴びを良くします。

また、夏の暑い時季もよく水浴びをしてクールダウンを行う事から、中型のフクロウが入れるくらいの水入れを設置します。



これら以外に、猛禽類特有の飼育用品として必要な物は以下のようなものになります。

・ファルコングローブ

ゲージ内だけではストレスになる為、時々屋外に連れ出す必要もあります。

その為、鋭い爪などから腕を守る為にもグローブは必須です。

フクロウは脚力が強い為、爪が腕に食い込まないように革製の物が良く、フクロウを繋ぐためのリングもついているのでロスト防止にもなります。

・パーチ

パーチとは猛禽類の止まり木の事であり、止まり木の上で過ごす事の多いフクロウにとっては必須アイテムです。

・アンクレット

フクロウの脚首に装着するものでロスト防止にも必要です。

脚首のサイズに合ったものを選び、年に一度取り替えるようにします。

また、アンクレットに通して使用するジュスはフクロウを係留する為に大切な道具になります。

・リーシュ

リスト防止用の紐です。

猛禽類を飼育する際は、これらの道具は必須になります。

具体的な餌や与える頻度は?

メガネフクロウ 飼育



基本的にメガネフクロウの食性は肉食であり、生きたマウスか、小さな哺乳類、鳥類、カエル、昆虫、蟹など様々な物を食べており、他のペットのようなペットフードはありません。

飼育下では、冷凍のマウスを解凍し、細かく処理して与えるようにする為、その処理に慣れる必要があります。

与える量は、体重の10%程度と言われておりメガネフクロウが1kgの場合、約100gの餌が必要になります。

頻度は、幼鳥の場合は1日2回の給餌がベストであり、成鳥の場合は1日1回で十分です。

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販売価格や販売場所は?

ショップに並ぶフクロウのほとんどは輸入されてくる種類が多い為、その時の相場変動によって価格も毎年変わります。

また、国内での繁殖も増えてはいますがまだまだ数は少なく輸入に比べて値段もかなり高めになります。

その為、大変希少種になる事から全体的には高めの値段であり、安いものだと25万円~あり、メガネフクロウの場合だと70万円~となっています。
中には数千万円もする種類もいるようです。

そんな事からショップによっても値段が未確定である場合が多い為、購入する際は猛禽類を取り扱っているペットショップを数件回ってよく見定めたうえで決める事が大切です。


撫でられて可愛いメガネフクロウ

平均寿命や病気になった時の対策は?

フクロウの寿命は、飼育下では20年~30年以上と言われており、鳥類の中でも大変長寿になりますが、ダニ、細菌、ウイルス、カビなどの病原体によるものやストレス、又は食餌などの様々な原因によって病気になる可能性があります。

その為、毎日の体調管理、又は温度・湿度管理は大切な事であり普段との違いを良く観察して掃除も細目に行う事が大切です。

また、飼育を決める際には猛禽類を診てくれる動物病院もチェックしておくと良いでしょう。

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飼育時の注意点は?

猛禽類はペットとして飼育してもインコやオウムと違う為、ゲージの中だけではストレスが溜まります。

その為、時々屋外に連れ出す必要がありますが、猛禽類用のグッズをしっかり装着してロストの危険性がないように注意することが大切です。

また、不衛生な環境下では病気の原因にもなる為、衛生管理はしっかり行ってあげましょう。

まとめ

メガネフクロウ 飼育



メガネフクロウは、フクロウの中でも中型種になり、全長約46cm程に成鳥します。

その為、飼育する際には大きめのゲージが必要であり、時々屋外で飛ばすようなフリーフライトも必要になる事から猛禽類特有の飼育用品を準備する事が大切です。

価格的には輸入されてくる物がほとんどである為、希少種になる事から少々高めになりメガネフクロウの場合では70万円から取引される事が多いようです。

また、種類によっても変動がありますが高い物では数千万円もするものもいるようです。

その為、一度飼育を始めたら生涯を共にする覚悟も必要であり、寿命も他の鳥類に比べて長寿である為、病気をしないように体調や飼育環境の管理はしっかり行ってあげましょう。

以上、メガネフクロウの販売価格や飼育方法、寿命についての解説でした。

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