多くの昆虫の中でもゴキブリは苦手と言う人は多いようです。
長い触角にツヤツヤの羽、動きも素早く、危険を感じると飛びます!
また、嫌われる原因は外見だけでなく不衛生な場所を好む事から様々な病原菌の運び屋的存在でもある為、ただただ不潔、不快・・・その事につきるわけです!
しかし、ゴキブリの歴史は深く、恐竜よりも先に繁栄していたと言われており、生きた化石とも呼ばれています。
そんなゴキブリは世界に約4000種いるとされており、中でもワモンゴキブリは日本家屋に浸入するゴキブリの中では最大種とも言われています。
こんなゴキブリが出現したらどうしますか?
もちろん、駆除でしょ!
でも古生代から生き延びてきた生物である為、そう簡単に駆除できるのかは疑問ですが、駆除の方法などが気になるところです!
今回は、そんなワモンゴキブリの大きさは?幼虫・卵の駆除や生態について解説したいと思います。
目次
ワモンゴキブリの生態・生息地
ワモンゴキブリは、ゴキブリ目・ゴキブリ科に属する昆虫の一種で、体長が40mm~50mmとゴキブリの中でも大型種になります。
触角が長く体は褐色で艶があり、名前の通り胸部に黄白色の輪紋がある事が特徴的です。
原産国はアフリカで、主に南国・熱帯の湿った暖かい場所に分布し、以前は日本でも外来種として北海道を除く広い範囲に生息していましたが、近年では温暖化現象や暖房設備の普及などにより北海道でも生息が確認されており、現在では沖縄から北海道まで広い範囲に生息しています。
食性は、家屋侵入性のゴキブリ類のほとんどが雑食性になる為、何でも食べます。
特にでんぷんや油脂、肉、チーズなどは好物で水もよく飲む事から、家の台所周辺や排水口などには集まりやすく、又下水道のマンホールやゴミ置き場、更には水洗トイレの腐敗層などにも集まる傾向があります。
その為、不衛生な場所を好む事から、食中毒の原因にもなる病原菌の運び屋的存在として害虫扱いになり駆除される事が多いです。
しかし、どんなに駆除しても後から後から湧き出るように出現するのもゴキブリならでは・・・
ゴキブリは、紀元前、約3億2500万年前には既に存在しており恐竜や人間よりも古く長い歴史があり、凄まじい繁殖力で生きぬいてきたとも言われています。
余談になりますが、ゴキブリを潰すと白い液体が飛び散る事は経験した人ならお分かりですが、これは窒素や脂肪の塊でありゴキブリの栄養源になっていると言う事です。
その栄養源のおかげで飲まず食わずの生活が続いても生き続けてこられたとも言えます。
現にワモンゴキブリは水だけでも90日間生き、飲まず食わずでも40日間も生きられ、更には酸素が無くても数時間は生きていたと言う研究結果が報告されています。恐るべしですね・・・
他のゴキブリに比べて大きい?
ワモンゴキブリの大きさは、初めに紹介してしまいましたが、全長が40mm~50mmと日本の家屋で普通に見られるクロゴキブリよりも大きいです。
その為、ゴキブリの中でも最大種と言われており、繁殖力・食欲共に旺盛であり、動きも素早い事からなかなか駆除することが難しいようです。
ワモンゴキブリの卵や幼虫も大きい?
ゴキブリの卵の大きさや幼虫の大きさは、そのゴキブリの種類によって違いがあると言われていますが、ワモンゴキブリの場合は、40mm~50mmとクロゴキ
ブリよりも大きい為、当然卵や幼虫も大きいと言えそうですが、実は卵は他と比べるとやや小さめであり長さ8mm、幅5mmと短めです。
しかし、これは卵と言うよりも卵鞘と呼ばれるもので硬い殻のような物の中に平均14個の卵が入っており、これを4~10日間隔で50回~80回ほど産むと言われています。
産み付ける場所は、温かくて湿り気があり、暗い所が多く、段ボールや木などの凹のあるところを噛みちぎり紙片や木くずなどを唾液で固めて覆い隠します。
まさに小さく生んで大きく(沢山)育てよう・・・とも言えますが、この卵鞘の表面は硬く殺虫剤も通しにくい事から出来るだけ多くの子孫を残そうとする工夫も見られますよね。
古生代から生き延びてきたわけが分かるようでもあります。
また、夏季であれば30日前後、冬季であれば80日ほどで孵化し、幼虫の大きさは大体3mm~5mmほどです。
幼虫時期は200日で、成虫の寿命は200日~700日とばらつきがあります。
卵、さよなら
ワモンゴキブリは単為生殖する?
多くのゴキブリは、オスとメスによる有性生殖が一般的ですが、中にはワモンゴキブリのような単為生殖をおこなう種もいます。
北海道大の研究チームでは、ワモンゴキブリのメス3匹以上が集まると、オス抜きでも子孫を残す事ができ、またそのコロニーを長期間維持することができると13日発表したようです。
その為、害虫駆除を目的とした場合、オスだけを駆除しても効果がなく、メスも一緒に駆除する必要があるとされています。
ワモンゴキブリの駆除方法は?
ワモンゴキブリは単為生殖である為、オスだけでなくメスも駆除の対象になり、その方法には様々にありますが、基本的には、清潔を心がける事が一番です。
その為、台所周辺の生ごみ入れなどは蓋付きにするか常に片づける習慣が必要になります。
また、ゴキブリは糞から放つフェロモンに集まりやすい為、通り道などに殺虫剤をスプレイするなどの処置をします。
更に駆除剤などを使っても駆除することができますが、耐性するゴキブリも出現することから何度も繰り返し現れる場合は駆除会社に相談することも必要です。
ゴキファイターがすごい!!
その他の駆除方法をわかり易く解説!!
ワモンゴキブリは脱皮する?
ワモンゴキブリは、孵化してから脱皮を繰り返し、栄養源となる殻を食べながら成虫になります。
その脱皮の回数は11回ほど行われて完了すると言われています。
また、脱皮のする時に負傷した足や口、又は触角などを再生することができるようです。
繁殖力が高いだけでなく生命力にも富んだゴキブリには脱帽ですね。
どれだけ子孫繁栄に努めているのだろうかと考えさせられます。
まとめ
如何でしたか?
ワモンゴキブリに限らず、ゴキブリと言う生き物の生命力、そして繁殖力の凄さが改めて思い知らされたようでもありますよね。
自分達の子孫を残す為に懸命に努力しているゴキブリをみて少し考え方も変わりそうですが、人間にとってはあくまでも害虫であることは事実です!
駆除も必要ですが、出来れば寄せ付けない工夫も必要だと思います。
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