ヨーロッパコノハズクというフクロウをご存知でしょうか。
じわじわと人気が右肩上がりのフクロウ、昨今はそんなフクロウを間近で見ることのできるフクロウカフェなども人気スポットになっていますね。
実際に見てしまうと飼ってみたいと思う方も少なからずいることでしょう。
とくにヨーロッパコノハズクは小型のフクロウで、ふわっとした羽が魅力的です。
しかし、飼うといってもお迎えするまでの支度や、お迎えしたあとのことなど気になることも多々あります。
今回ははじめてヨーロッパコノハズクを飼ってみたいと思われている方に、わかりやすくまとめてみたいと思います。
目次
生態は?
ヨーロッパ地中海近辺に生息しています。
だからヨーロッパコノハズクと名称されているのかもしれませんね。
主食は昆虫、羽の模様が木の表面に似ているため、野生のヨーロッパコノハズクはなかなか見つけ難いのだそうです。
ヨーロッパコノハズクの体長は約15センチ~20センチほどです。
野生の大きいフクロウを想像すると、かなり小さいことがわかりますね。
体重も100グラム前後とかなり軽いです。
性格は温厚で、鋭そうな嘴を持っていますが、人に慣れると甘噛をするなど愛嬌もバッチリです。
セキセイインコなどのように肩に乗せることも可能のようです。
鳴き声はどう聞こえたか、個人差がでそうですが、おおむね【ぴっ、ぴぃ】というような鳴き声を発しているように感じます。
飼育方法や必要なものは?
自由に飛び回れるくらい広さのあるケージ
実はヨーロッパコノハズク、大自然を自由に飛び回るという性質を持っていますので、可能な限りその性質を発揮できる空間を提供しましょう。
好ましいのは庭などに広い小屋を設置することですが、ヨーロッパコノハズクは小型なためカラスなどの外的からは守りたいものです。
――となると室内になりますよね。
可能なら放し飼い(ヨーロッパコノハズク専用の部屋を用意できるのならそれがベスト)、無理ならある程度の広さがあるケージを用意します。
ケージで飼育する場合は、1日のうち数時間ケージから出し部屋の中を自由に飛ばしてあげたり遊んであげたりしてストレスをためないようにしてあげましょう。
放し飼いやケージ飼育であっても必要なものがあります。それが止まり木です。
皮手袋
鋭い爪などに引っかかれた時などから肌を守るために必要です。
フクロウと触れ合うときは装着するようにしましょう。
爪切り
爪の伸びすぎは爪が引っかかった時にヨーロッパコノハズクの方がケガをしてしまい化膿してしまうなどを控えるため、伸びたら切ってあげましょう。
人間用の爪切りよりは、犬や猫用の爪切りをお勧めします。
水場
こちらは飲み水用と水浴び用を置いてあげるとよいでしょう。
ピンセット
こちらは餌を与えるときに使用します。
糞ですが、フクロウに犬や猫などのようなトイレ躾はできません。
ケージ飼育であるなら定期的に掃除を、放し飼いの場合はそこら中に糞が落ちてしまうことを覚悟しましょう。
急激な温度差がある空間での飼育を避ければ大丈夫です。
具体的な餌や与える頻度は?
餌は1日に1~2回。
できれば、1度に与えるのではなく2回にわけて与えた方がよいです。
ヨーロッパコノハズクは肉食系なので人工餌は補食とし、冷凍のウズラ・マウス・ヒヨコなどを主食して与えましょう。
販売価格や販売場所は?
猛禽類を取り扱っているペットショップ、鳥専門のショップや生体販売も行っているフクロウカフェなどで販売しているようです。
フクロウは人気ですので、もしかしたら繁殖に成功した方が里親を募っている場合もあるでしょうから、そういうところも当たってみるのもよいでしょう。
販売価格は20万円前後。
ほかのフクロウの平均価格と比べると、お手頃な価格設定になっているようです。
なんか不思議な感じ!?
平均寿命や病気になった時の対策は?
ヨーロッパコノハズクの平均寿命は、飼育下で10年~15年ほどのようです。
ただ、体が小さいので細心の注意をはらって飼育した場合ですので、大切に育ててあげましょう。
体調に異変を感じたら、室温をあげたり餌の量や種類を変えてみましょう。
それでも改善されないときは、適切な場所で適切な指示を受けましょう。
飼育時の注意点は?
小型なため、場所もとらずに飼育しやすいというプラス面もありますが、小型だからこそ大型のフクロウと比べ体調を崩しやすいというマイナス面もあります。
とくに寒さに弱く、冬場などは部屋を暖めてあげるとともに、日々の体調管理を怠ることがないようにしましょう。
与える餌の量や温度で体調が変化しやすいヨーロッパコノハズクですので、少しでもおかしいと感じたら、室温が適切か、餌を与えすぎていないか、きにかけてあげましょう。
大型の猛禽類と同じ空間での飼育は控えた方がよいでしょう。
まとめ
フクロウはとある映画に真っ白なフクロウが出ていたことで人気がでましたね。
フクロウといえば、大型という印象が根強いですが、ヨーロッパコノハズクのように小型のフクロウがいるのなら、お迎えできる可能性がとても身近に感じた方もいるのではないでしょうか。
しかし小型だからこそのリスクも当然ありますので、やはりお迎えには十分な検討も必要かもしれません。
以上、ヨーロッパコノハズクの飼育方法などについてでした。
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