ミナミヌマエビは、水槽内の苔などを食べてくれるため水槽内のお掃除役として活用したり、肉食性の魚の生き餌用としてなどの理由で飼育されている方や、メインで飼育しているという人もたくさんいます。

決して派手ではありませんが素朴な美しさがあり、また魚と違うエビの動きは新鮮です。


これからミナミヌマエビを飼育してみようと考えているならば、水の管理などはどのように行うかなどは知っておくべきです。

そして、ミナミヌマエビは飼育が容易ではありますが寿命が短く、ちょっと寂しい一面もありますが、繁殖を行うことにより長く飼育することができます。


飼育が簡単なので、ちょっと物足りなく感じる方も繁殖をすれば稚エビの飼育にチャレンジできますし、面白そうだと思いませんか?

繁殖自体は難しいことはありませんので、チャレンジしたいと考えているのでしたら、これから飼育に必要な情報に加えて、繁殖についてご紹介しますので、参考にしてみてください。

スポンサーリンク

目次

ミナミヌマエビの生態は?

ミナミヌマエビは日本の固有種であるヌマエビの亜種となっており、固有亜種として静岡県の沼津市周辺や琵琶湖、淀川水系から九州にかけて生息しています。

ですが、朝鮮半島や台湾、中国にも亜種が存在しており、これらの近縁種が釣り餌として日本に輸入されて、固有亜種のミナミヌマエビと交雑してしまい遺伝子汚染にを引き起こすのではという懸念もされている。


終生淡水で過ごすエビで、流れの弱い川や池などの水草が生い茂る場所を好み、生物の死骸や藻類などを主に食べています。生物の死骸も食べるというのは若干驚きですね!

大きさは約3cmで、同じようなエビであるヤマトヌマエビよりも断然小さいです。若い個体やオスは半透明の見た目をしており、他の種類のエビと非常に似ており区別しづらくなっています。

一方メスは、生体となると体の色が変化し茶色や黒っぽい緑色になる個体もいます。


日本の野生下で生息しているということもあり、飼育の際は常温飼育可能であり、更に水面が凍ってしまうほど水温が下がっても生きることが可能で、過酷な環境に耐えることができます。

スポンサーリンク

飼育方法や必要なものは?

ミナミヌマエビ 飼育 繁殖 寿命



ミナミヌマエビを飼育する水槽は狭すぎなければ、どのような水槽でも飼育は可能ですが、奥行きが狭い水槽ですと奥に隠れてしまうこともなく、観察しやすいのでオススメです。

水質に関しては、魚などの生物を飼育している水があればそちらを混ぜて使用すると良いです。


何も飼育していない、バクテリアなどがいない新規の水だとミナミヌマエビが死んでしまうこともあるので、もともと生活していた水を混ぜるなどして水質の調整をすると良いでしょう。

また、水が汚れてしまうのを防ぐためにもろ過装置は設置した方が良いでしょう。

合わせてエアーレーションも行い、酸欠を防ぐようにしてください。ミナミヌマエビは水に含まれている酸素濃度が減ってしまうと弱ってしまうので、必ず設置しましょう。


水温は常温で問題ないですが、夏場で直射日光を水槽に当ててしまうと水温が著しく上昇してしまうため、日影や風通しの良い場所におくなどの処置が必要です。

ですが、それさえ注意すれば特にヒーターやクーラーといった水温を調整する装置は必要ありません。


ただし、あまりに急激な変化は、他の水棲生物と同じように病気になったり、死んでしまう確率が高くなるため、水換えの際や季節の変わり目などは十分注意しましょう。


水槽の底には砂利などを底に敷いて、ミナミヌマエビが移動しやすくしたり、バクテリアの繁殖を促してください。

水槽にはエアーレーションを行なったり、ろ過装置を設置することにより水流が発生し、ミナミヌマエビは水流で流されてしまいます。


しかし、砂利があれば捕まることができ、流されずに移動が可能になるので、底には何か必ず敷いてくださいね。

水草を入れてある環境が好ましいので、アヌアビアスやウイローモスや浮き草などを入れてあげると良いでしょう。


水草は水質の悪化を抑えたり、光合成によって酸素を放出したりする効果がありますが、その他にも、隠れ家としても機能するため、非常に優秀なアイテムです。

さらにオブジェとして鑑賞性もあげてくれるので、逆に設置しないともったいないですよ。

ミナミヌマエビの水槽の様子♪

スポンサーリンク

具体的な餌や与える頻度は?

ミナミヌマエビの餌はアカムシなどですが、専用の人工飼料も販売されております。何を餌として与えるかは、飼育理由により異なります。

お掃除役として飼育している場合、人工飼料を与えてしまうと苔や藻などを食べてくれなくなりますので、基本的に餌は必要ありません。水草がある環境でしたら、藻や苔がなくても1ヶ月くらいは生きることが可能です。


その他にも、メインに飼育している魚がいれば、水槽の底にある餌の食べ残しを食べるので、食べ物に困ることは無いでしょう。

ミナミヌマエビだけで特に掃除を期待しているわけでなく、観賞や生き餌用として飼育している場合、人工飼料を与えても問題ありません。

また、頻度や回数も特になく自由に与えても大丈夫ですが、与え過ぎには注意しましょう。


回数を多くして、一度に与える量を少なくすると品質が上がる効果もあるので、1日に何回も餌を与えることができるのであれば、試してみてはいかがでしょうか。

スポンサーリンク

販売価格や購入場所は?

ミナミヌマエビ 飼育 繁殖 寿命 餌 販売価格



熱帯魚などの生き餌としてもミナミヌマエビは利用されているということもあり、ペットショップでの取り扱いも多いですし、インターネット通販などでも購入が可能です。

価格は1匹30〜100円くらいで、観賞用として販売されている個体はさらに割高になります。


安く入手したいのでしたら生き餌用の個体がかなり安価となっていますが、体の弱い個体が多いので寿命は短くなる傾向があるようです。

オスとメスの見分け方は?

ミナミヌマエビの性別の見分け方としては、成熟した個体のメス頭から背中、そして尻尾へと白い線のようなものがあらわれてきます。

その他にも頭付近に脳のように見える胃袋が固まりのように見え目立つようになります。


一方オスの方には特に目立つ特徴は現れず、半透明の体をしております。

このようなことからミナミヌマエビの判別は判断可能ではありますが、実際に繁殖する場合は複数匹を同時に飼育することとなります。


性別がどちらかのみに偏るというのは非常に稀ですので、それほど気にする必要もないでしょう。


オス、メスの見分け方〜繁殖の様子をわかりやすく解説♪

スポンサーリンク

同種の混泳で気をつけることは?

ミナミヌマエビ 繁殖 販売価格 飼育



基本的にミナミヌマエビは複数匹を同時に飼育するのが一般的ですので特に混泳については問題はありませんが、水槽内のスペースに対してミナミヌマエビが多ければ水が汚れやすくなりますし、健康的ではありません。

30cmほどの水槽でしたら30匹くらいの混泳は問題ないのですが、どんどん繁殖して個体数が増えてしまうので、その場合は捕食させるためにメダカなどと混泳させた方が良いでしょう。

適切な水温はどのくらい?

温度管理は特にしなくても繁殖は可能ですが、その場合は春から秋までしか繁殖しません。ヒーターで水温を下がらないようにしてあげれば、季節を問わず一年中繁殖可能となります。


常温でも繁殖できる期間は長く、十分に繁殖をすることができますので、水温はそれほどこだわらなくても大丈夫です。

ただ、冬場に購入して、すぐに繁殖させたいのであればヒーターを使い20〜25℃くらいに水温を上げて飼育すれば問題なく繁殖するでしょう。

スポンサーリンク

繁殖方法と必要な物は?

繁殖用に特別なことは必要ありませんので、水槽内に成熟したオスとメスがいれば自然と繁殖し、気づけば稚エビが誕生していたなんてことも多いようです。

稚エビは非常に小さいためろ過装置に吸い込まれてしまうこともあるので、吸い込みを防ぐためにもスポンジで覆ったり、設置場所を変えるなどして調整してあげましょう。


また、メダカなどと混泳している場合は稚エビを捕食されてしまうため、上記の動画のように、別の水槽に移して飼育した方が無難です。

水草や流木などの隠れ家となる場所が多いと無事に成長することもありますが、まとまった数を育てていきたいのであれば隔離した方が良いでしょう。

繁殖する際に気をつけることは?

ミナミヌマエビ 繁殖 飼育 販売価格 寿命



ミナミヌマエビはどんどん繁殖してしまうので、最初は水槽に数匹しかいなかったが、気づけば水槽いっぱいに増えてしまう、という状況になりがちですので、繁殖数を抑えるためにもメダカなどの小魚と混泳させて飼育するのが安心です。

ちなみに1000匹の稚エビがいたとしても捕食する魚などがいる場合は、数匹程度しか生き残ることはできません。

また、ミナミヌマエビの寿命は1年ほどなので、新しく生まれたエビが繁殖する頃には親となったエビが死んでしまうので、ちょうど良いサイクルとなるでしょう。

スポンサーリンク

他の種類の魚と混泳可能?

ミナミヌマエビが捕食対象でない魚であれば混泳は可能性です。しかし、あまり大きな魚ですと、物陰に隠れてしまい出てこなくなってしまいます。

せっかく飼育しているのに姿が見れないのは悲しいので、メダカくらいのサイズのものなら隠れることもなく活動してくれるので、混泳を楽しむのでしたら大きな魚は避けましょう。

飼育する際の注意点は?

ミナミヌマエビは驚くと飛び跳ねる習性があるため水槽には必ず蓋をするようにしましょう。

実は、ミナミヌマエビには足力がないため陸に出てしまうと歩くことができません。

何かの拍子に外に出てしまった場合は高確率で死んでしまうので、蓋をして予防しましょう。

まとめ

ミナミヌマエビ 販売価格 繁殖 飼育



ミナミヌマエビは飼育も淡水ですので非常に手間がかからず、しかも寿命が1年という短さであるため、気軽に飼育を始めることが可能です。

1年が短く感じるのであれば、繁殖していけば個体がいなくなることはありません。

アクアリウムに興味があるけど、魚の飼育は大変そうだからと今まで手を出さずにいたのであれば、ミナミヌマエビを飼育してみませんか?きっと、毎日の癒しとなるでしょう。


よかったらこちらの記事もオススメです♪
ヤマトヌマエビの寿命は?病気・混泳・繁殖の注意点について解説
レッドビーシュリンプの飼育方法!寿命・繁殖・病気・混泳について解説

スポンサーリンク



「自分だけのブログ」を作って月に5万円ほど稼ぐための
「健全すぎる」教科書はこちら↓