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フォーラーネグレリアは脳を溶かす?
フォーラーネグレリアをご存知ですか?
聞いたことがない名前でよく分からないという方も多いと思います。
フォーラーネグレリアは、ヘテロロボサに属する自由生活性のアメーバです。
温水の水温25度から35度の淡水に生息しており、普通のアメーバと違って人間の生活環境の中で生息しています。
アメーバなんて小さな細胞体と思うかもしれませんが、大変怖いアメーバです。
冒頭に書きましたように脳を溶かす?細胞といわれており、感染すると死に至るのがフォーラーネグレリアの特徴です。
私たちの生活に生息するため、いつの間にか感染する可能性がある怖い生き物といえるでしょう。
フォーラーネグレアが、体内に侵入すると原発性アメーバ性髄膜脳炎という症状を引き起こします。
免疫の低い方が水温に潜むフォーラーネグレリアに侵入されます。主に鼻から入ってきて鼻粘膜や鼻腔組織を通過して出血を引き起こし、神経中枢まで侵入して脳に達します。
亡くなった方の脳は半球状態で軟化していることから、脳を溶かす危険なアメーバ細胞として名前をはせているのです。
フォーラーネグレリアの潜伏期間
では、フォーラーネグレリアは、体内に入ってどのくらいで体の不調や出血など影響を及ぼすのでしょうか?
潜伏期間はどのくらいなのでしょう?
まず、フォーラーネグレリアは淡水、例えば、河川や湖、池や水たまりなど、私たちの身近に生息しています。
感染して1、2週間で味覚や嗅覚がかわります。
さらに頭痛や吐き気、嘔吐などの症状が出て、劇症髄膜脳炎を引き起こすとされています。
感染して3日から7日が潜伏期間、発症してから死に至るまでが1週間から10日、死亡率、なんと98%と、1回かかったほぼ死に至る恐ろしいアメーバなのです。
日本でも事例があります。ただ、基本淡水で水温が高いが条件です。
日本ではあまり例のない話でした。しかし、近年、温暖化による水温上昇により、残念ながらフォーラーネグレリアの名前が日本でも広がるかもしれません。
フォーラーネグレリアは日本の水道水にいる?
では、日本の水道水にフォーラーネグレリアは存在するのでしょうか?
先にお話しましたが、実際に日本でも佐賀で女性がフォーラーネグレリアにより死亡したことが報告されています。
しかし、感染経路は不明です。
さらに日本の水道水はどうかというと、はっきりわかっていません。ただ、日本の水道水は塩素処理されており、フォーラーネグレリアの発生は確認されていません。
フォーラーネグレリアが生息している湖は?
では、湖は大丈夫なのでしょうか?
淡水に生息しているとお話しました。
湖は、淡水ですし、夏になると気温があがり、フォーラーネグレリアの住みやすい環境になることは確かです。
ただ、日本の湖でフォーラーネグレリアの生息確認の情報は確認できておらず、解明できていません。しかし、100%安心ともいえません。
もし、気になる方は、湖で泳ぐときは、顔をつけないようにしたり、鼻クリップしたりして侵入を防ぐ対策をすることで感染を防ぐことが大事です。
海外の情報
フォーラーネグレアは温泉にいる?
では、温水で淡水の温泉はどうでしょう?
実は温泉の国立感染症研究所の水質検査により、全国200あまりの温泉施設を検査したところ、人害になりそうな原発生アメーバが6割(フォーラーネグレリアを含む)確認されています。
つまり、フォーラーネグレリアは身近に存在する殺人アメーバなのです。
ちょっと怖くなりましたね。温泉に入ることが怖くなった方、すみません。
それだけ身近に存在するということです。
フォーラーネグレリアは塩素で除去できる?
フォーラーネグレリアは、ろ過したり塩素処理や消毒をしたところでみつかっていません。
そのため、安全に泳ぐ、泳ぎたい方はフォーラーネグレリア予防に塩素の効いた施設での泳ぎをおすすめします。
アメリカでは、死亡例が数年で4件から5件の推移で報告されています。
淡水で温かい水温の多い場所が存在するのでフォーラーネグレリアも生息しやすいのかもしれません。
しかし、温暖化で地球全体に広がる可能性も秘めています。映画のような話が現実になるかもしれません。
まとめ
フォーラーネグレリアについてお話しましたが、本当に怖いアメーバですね。
神経質になってもらいたくは、ありませんが、死亡率98%、しかも一週間で死に至るかもしれない怖い生物です。身を守るために予防や対策が大事です。
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