クラゲ
と聞くと、夏にお盆過ぎると、海で刺されて痛い思いをした記憶を思い出す方もいらっしゃると思います。
透明で海を漂う姿は癒し系なのですが、刺されると腫れたり、毒があったり、危険なのがクラゲです。
目次
クラゲの種類
クラゲは、種類は、なんと3100種類以上!世界に存在します。
日本でも200種類はいると言われているのでびっくりですね。私たちが水族館などで見るクラゲは、ミズクラゲなど5種類ほどです。
大きさもさまざまで小さなクラゲは、5mmほどのベニクラゲから、大きいものでは2.5mにも及ぶキタユウレイクラゲなどがいます。
では、クラゲの種類、どんなクラゲがいるのでしょう?
ミズクラゲは一般的な私たちがイメージする、傘を持って閉じたり開いたりしながら泳ぐクラゲです。
95%水でできているオワンクラゲもいます。体が透明で無数の線が見えています。
ほかにもタコクラゲ。その名の通り、タコのような丸い傘で水玉模様になっています。
ハナガサクラゲは、色彩鮮やかなクラゲで触手が2種類あります。
危険なクラゲとしては、先にご紹介したミズクラゲに刺されると赤く腫れたり、神経が麻痺したりします。
ほかにもアマクサクラゲこちらは名前の通り、熊本県は天草地方で見られるクラゲですが、毒が強いので気をつけましょう。アマクサクラゲは、触手だけでなく傘にも刺胞があります。
アカクラゲは80センチほどのクラゲで全体的に赤褐色になっています。
アマクサクラゲ同様、毒が強いのがカツオノエボシです。別名電気クラゲと言われています。
透明に水色の傘の色で見た目は、きれいで思わず手に触れたくなりますが、電気クラゲの異名を持つクラゲです。安易に近寄ることはやめましょう。
クラゲの展示種類数でギネス世界記録!!
クラゲはプランクトンの仲間ってホント?
では、クラゲは海の中で何の仲間になるのでしょう?
クラゲは刺胞動物です。刺胞動物とは、くらげの中でも傘を持ってその傘が閉じたり開いたりして、海を漂い、触手を持つクラゲを指します。
ほかにはイソギンチャクやサンゴもこの仲間です。
では、プランクトンとは?水の動きのままに生活する水生動物のことでクラゲもプランクトンの仲間といえます。
なんだかイメージ湧きにくいですね。
プランクトンというと、小さいミカズキモやゾウリムシやミジンコを想像しますが、クラゲもプランクトンの仲間です。
何を食べるの?
では、クラゲの食べ物はなんでしょうか?
クラゲは、夜の海に浮上して水面のプランクトンやオキアミ類を食べています。たっぷり食べて海の中に深く入り、食べ物を消化するクラゲもいます。
ただ、カツオノエボシなどは魚を餌にしています。
あの大きな越前クラゲもプランクトンを食べています。
これは大きい・・・
さらに最近の研究では、クラゲは植物のように餌がなくても自ら栄養を生み出し、海水栄養分がたくさん含まれていたら餌がなくとも生きることが可能だそうです。
真水で生きられるクラゲもいる?
クラゲは海水で生きています。プランクトンのいる海で生息していますが、真水で生きられるクラゲはいるのでしょうか?
真水とは、淡水です。淡水で生きるのは、マミズクラゲです。
湖や貯水池や川に生息しています。
弱アルカリ性の硬水を好み、塩素に弱いのが特徴です。
クラゲを飼うときに真水でも飼えるとなると、マミズクラゲです。
ただ、クラゲ自体、飼育は難しい部分もありますので、一応参考までに海水ではないところにもクラゲが存在すると思っていてください^^;
なぜクラゲは心臓がないのに生きられるの?
クラゲは心臓がありますか?血管がありますか?
答えは心臓はありません。どんな生き物も、生きる中心に心臓があります。心臓が止まって生命の期間が終わります。
なのに、クラゲは、生きているのに心臓がないなんて、まるで幽霊ですよね?どうやって生命を維持して生きているのでしょう?
まずクラゲには血管のかわりに水管があります。この水管が体中に栄養や酸素を運びます。
では、この水管を動かすために必要な心臓の役割は?
どうなっているのかというと、それはクラゲ自身。クラゲの傘の開閉が心臓の役割をして水管を通して栄養や酸素を運ぶのです。
おそるべし、自然界の仕組みですね。クラゲは、不思議な生命体ですね。
クラゲの構造はどうなっているの?
では、そんな不思議な生命体のクラゲ。
どんな構造なのでしょう?
まずクラゲは、餌を口から食べて、口から糞を出します。
これは先に話したイソギンチャクと同じです。
クラゲの体は、傘の部分、口、生殖巣の部分、触手に分かれています。
クラゲの体には小さな小さな短い毛があり、これが餌を口まで運びます。
そして、胃腔という場所で細かくされて、先にお話していた水管が体中に栄養を送ります。老廃物は胃腔に戻って口から糞として排出されます。
さらにクラゲは有性生殖と無性生殖とに分かれます。この2つが交互に起こるのです。
有性生殖の時期はオスとメスで繁殖して受精します。特に海上で浮遊生活時期は、有性生殖の時期です。
無性生殖に入ると、雄雌の区別がなくなり、海底生活をします。
他の生き物や動物とちょっと変わっていますね。
オス時々両性?みたいな、時に親になり、時に性別がなくなる?イメージしにくいですが、これがクラゲの神秘です。
まとめ
クラゲは、お盆になると私たちの海水浴の天敵になります。しかも毒を持っていたりして厄介です。
しかし、水族館で見るクラゲはほわっとして、ゆっくり波に身を任せる姿は、毎日外部刺激でイライラしたり落ち込んだりしてしまう私たちも真似したい姿ですね。
クラゲの世界は、不思議と神秘と謎でいっぱいです。クラゲの独特の世界観がそこにあります。
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