タランチュラはご存知ですか?
ジョーズ、ピラニアについで毒のイメージがあるのはタランチュラではないでしょうか?
タランチュラは、毒グモの代表格ですね。
しかし、毒があるほど魅力がある・・・そんな魅力がタランチュラにはあるのでしょう。
では、タランチュラとはどんな生き物でしょうか?
目次
タランチュラの毒はどのくらい強いの?
毒蜘蛛として名高いタランチュラですから、毒はかなりの猛毒に違いないと思っている方も少なくないと思いますが、実はそれほど猛毒でもないのです。一瞬にして死んでしまうなんてことはなく、実は死亡した事例は世界でも知られていません。
え? 死んだりしないの? と思われることでしょう。
それには理由があるのです。
確かにタランチュラには毒がありますが、その毒は人に効果があるものではないからです。
噛まれればかなりの激痛を感じますし、体毛に刺されると激しい痒みに襲われます。どちらかといえば毒より直接的なこちらの方が人にとっては厄介なのです。
特に腹部にある刺激毛が目に入ると失明してしまうこともあるようです。人にとってはタランチュラの持つ毒よりも体毛に要注意です!
大きさや成長速度は?
成体の大きさは約19cm~27cmです。
クモとしては大きいですが、先にお話した毒を持つクモとしての毒は、そんなに恐れるレベルではありません。毒を受けて炎症は起こりますが、死亡例はほとんどありません。ただ、アナフィラキシーショックには気をつける必要があります。
ほかにもっと危険な毒を持ったクモはいます。
タランチュラは、外見は毛のようなものに覆われて黒と黄色褐色の体は、毒をイメージさせてしまう、他のクモにない存在感です。
成長速度は、脱皮でわかりますが、オスとメスでは寿命の違いから成長も若干変わります。
なぜならオスの寿命は2年前後です。そのため、成体になるのも早いです。
メスは10年以上と言われていますので、寿命に5倍差があり、飼う際には寿命の違いを理解して飼ってあげましょう。
タランチュラのおもな種類と特徴は?
種類① メキシカン・レッドニー
「生息地」メキシコ
「大きさ」5~8センチ
「販売価格」16800円
「特徴」
・タランチュラといえばメキシカンというくらいメジャーな種類です。
・小型で毒が弱いこともあり、初心者向けにも適しています。
種類② グーティーサファイアオーナメンタル
「生息地」インドの一部に生息
「大きさ」12センチ前後
「販売価格」18000円
「特徴」
・とても鮮やかな青色をしているタランチュラです。
・タランチュラ愛好の中でも人気がありますが、とても攻撃性の高い種類のため、飼育にはかにりの注意が必要とされています。
・ほかのタランチュラより色合いに惹きつけられます。
種類③ ゼブラレッグスパン
「生息地」コスタリカなどの中米
「大きさ」7~8センチ程度
「販売価格」平均7800円
「特徴」
・足にスカルのような模様があるのが特徴と言えます。
・おそらくそのスカル模様がゼブラの由来になっていると思われます。
・大人しい性格をしているので、初心者向きともいえるタランチュラです。
種類④ メキシカンレッドレッグ
「生息地」メキシコ
「大きさ」6~7センチ
「販売価格」16800円
「特徴」
・オレンジ色が黒い体色に映え、とても鮮やかな種類です。
・乾燥に強い種類ですが、やや湿った環境下の方が綺麗な色合いを出し成長も早いそうです。
・大人しい性格のため、初心者でも飼育がしやすい種類ともいえます。
種類⑤ ウサンバラオレンジ
「生息地」中央・東・南アフリカに広く分布
「大きさ」4~6センチ
「販売価格」6000円~7000円前後
「特徴」
・全身がオレンジ色のとても鮮やかな種類です。
・小型であるため、飼育場所を選ばないなどの利点がありますが、動きが素早く気性が荒いという厄介な面もあります。
・小型だからと慣れない初心者が安易に飼育できる種類ではなさそうです。
飼育方法や必要なものは?
では、タランチュラを飼う際に必要なものはなんでしょう?
実はタランチュラは脱走の常習犯です。飼う際に1番気をつけるのは、逃げ出さないことです。
飼育ケースにはプラケースで充分ですが、開け閉めがしっかりしていて簡単に開かないものにしましょう。
さらにケースの大きさは、タランチュラの体の3倍以上のケースを買いましょう。
ケースを購入したら床材を敷きます。細かいヤシガラと腐葉土を混ぜたものがおすすめです。
昆虫マットなど保湿性があるものもおすすめです。ただし、農薬など含まれないものにしましょう。
あとは、隠れるシェルターです。昆虫用のシャルターや石など利用可能ですが隠れる際はかなり窮屈さを好みます。
意外なのは、タランチュラは水をたくさん飲むということです。水をひっくり返さないほど良い重さのある皿に水を入れましょう。昆虫用のお皿でも大丈夫です。
ヒーターも必要です。タランチュラの適温は25度から28度です。湿度は70%から90%です。
日本の冬は寒いです。ある一定の気温が望ましいです。パネルヒーターなどを準備してあげましょう。
具体的な餌や与える頻度は?
では、タランチュラはどんなものを食べるのでしょう?
餌は、コオロギや餌用ゴキブリや冷凍マウスなど基本肉食です。
専門店やペットショップで購入しましょう。
餌の頻度ですが、あまり食べさせると、突然死するのでだいたい1週間に1回から2回ほど数匹の餌をあげましょう。
残ったら、こまめにケースから出して食べすぎを防ぎましょう。
タランチュラの飼育の様子
販売価格や販売場所は?
タランチュラはどこで手に入るのでしょう?
ネットや専門ショップで購入できます。
上記した種類はけっこう高価なものを紹介しましたが、安いもので1000円から購入できます。中には10万円以上する希少価値のタランチュラも存在します。
タランチュラは成体を購入というより、幼いタランチュラを購入して飼う方が多いです。
平均寿命や病気になった時の対策は?
では、タランチュラの平均寿命ですが、初めに説明したようにオスが2年から3年あまりでメスは10年以上とかなりの差があります。
理由は、メスが交尾の後にオスを食べてしまうからです。寿命が尽きるのではなく、相手に命を与えるという行為は、まさに自然の摂理をあらわしています。
しかし、メスは長生きします。クモで10年以上はなかなかいません。しっかり寿命を全うさせてあげたいですね。
では、寿命を全うさせるには、温度や湿度に気をつけましょう。タランチュラは、繊細です。ちょっとした変化で体調を崩しますので気をつけましょう。
幼いタランチュラを飼う際に、成長段階で脱皮をしますが、このときに食事を摂らなくなります。
脱皮のときは3週間水のみので生きることもあるようなので様子を見ましょう。拒食の場合もあります。そのときは、しばらく餌をやめて様子をみて体調が良くなってきたら少しずづ餌を再開してみましょう。
水はタランチュラにとって大事です。水皿を準備してしっかり水をあげましょう。まれに脱水を起こします。命の危険もありますので、気をつけてみてあげましょう。
飼育の際の注意点は?
ではタランチュラを飼う際に気をつけることはなんでしょう?
まずは、落とさないようにしましょう。餌を変えたり、掃除したりするときに手に持っていたりすると落下する可能性があります。
脱走も気をつけてください。捕まえるのに、タランチュラを傷つけないようにしましょう。
さらには、先に話した水を切らさないでこまめにあげること、脱皮は静かに見守ることです。
毒をもっていますが、性格は温厚です。無理に何かをしない限り攻撃をすることはほとんどありません。
タランチュラへの接し方は気をつけましょう。
タランチュラ酒があるってホント!?
飼育方法ですがここでちょっと変わった情報を。
タランチュラ酒というものをご存知ですか?タランチュラが酒につけられてる!?と思われるかもしれませんがハブ酒やサソリ酒のようにその単体をお酒につけたものではありません。
タランチュラという名前が入ったテキーラがあり、海外ではかなりポピュラーなお酒で、とても飲みやすいことから女性にも人気のようです。
日本国内で購入するには店頭よりはネット通販の方が手に入れやすいと思います。
飲み方としてはストレートがお勧めのようです。また味や香りを楽しむには常温で飲む方がより楽しめるとのこと。
ロックでも楽しめることもあり、自分にあった飲み方を見つけられそうですね。
タランチュラのお酒をはじめて体験するならタランチュラアズールのようです。色合いも綺麗なブルーで、カクテルのブルーハワイのような色合いです。
テキーラに馴染みがない方でも飲みやすいとのことです。笑
まとめ
タランチュラ、意外と普通に飼える事がわかりました。
タランチュラといってもかなりの種類が存在し、体色も個性があり、性格も種類によって様々なのですね!
一度タランチュラの魅力を知ってしまったら、いろんな種類を飼育したくなるでしょう。
販売店によっては未成年への販売を禁止しているなど、誰にでも販売しているわけではないようです。
それはやはりタランチュラへのイメージや、毒を持っているからでしょう。しかしバラもとげがあるから美しい、タランチュラも毒があるから美しいのかもしれません。笑 なかには、タランチュラの魅力に惹かれてコレクターになるかも・・・
ただ、飼育の際には周りの理解も大切かもしれませんね。
以上、タランチュラの飼育方法まとめ!種類や販売価格、寿命や毒の強さについての解説でした。
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