水田地帯などで白鷺に混じってアオサギもときどき目にする事がありますが、大型でツルにも似た容姿は凛として恰好が良いですよね。
また、一夫一妻制で毎年同じつがいで、同じ巣を使って子育てをすると言われているアオサギの生き方には感動をおぼえ、その生態などが気になるところです。
今回は、そんなアオサギの寿命!生態・鳴き声・餌などについて解説したいと思います。
目次
アオサギの生態
アオサギは、ペリカン目・サギ科・アオサギ属に分類される鳥の仲間であり、主に河川や沼地、湖、湿原地帯、更には干潟や水田などに生息し、食性は肉食である為、魚類や両生類、昆虫、更には他の鳥のヒナや小型哺乳類を捕食して生きています。
そんなアオサギは、繁殖する時期はユーラシア大陸の中緯度地方などの涼しい所で過ごし、越冬する時期は東南アジアやアフリカ大陸中部などの暖かい場所に南下する為、周年みられる所と繁殖期のみ見られる所、又越冬期に見られる所と様々です。
日本では、繁殖期が北海道になり、北海道を除く本州全土では周年見られます。
繁殖形態は卵生で、松林などに本種のみで集団でコロニーを成す事もあれば、同科他種のコロニーに混じる場合もあり、主に樹上、又はアシの生えた地などに皿状の巣をつくります。
アオサギは、一夫一妻制であり毎年同じペアで同じ巣を使いオスとメスの共同で子育てをすると言われています。
雛は孵化してから50日~55日ほどで飛べるようになり生後2年で成鳥します。
一夫多妻制や多妻多夫制もある中で、一夫一妻制を貫いている生き物は種を問わず数多く存在すると言われています。
特に鳥類などは多く、アオサギなどもその一種であり鳴き方が不気味であっても、一途であるところは魅力的ですよね。
そして自分たちの純粋なDNAだけを残そうとする生き方に感動さえおぼえます。
アオサギの鳴き声が怖い?
ツルにも似ているアオサギですが、鳴き声は「ツルの一声」とまでは行かず、「ガー、ガー」、又は「ギャーァア、ギャーァア」と言うように何処か不気味な感じもします。
古代エジプトではアオサギを聖なる鳥として崇拝されていましたが、日本では全く逆で、縁起が悪く忌々しい存在として扱われていたようです。
実際、枕草子では「見た目が醜く、目つきは不気味で可愛い所などない・・・」とあり、江戸時代には妖怪絵の一つに登場したほどです。
鳴き声を聞けば、何か恐ろしい事でも起きそうな予兆も感じられ、不気味な感じを受ける事は確かなようです。興味のある方は一度聞いてみてはいかがでしょうか!
どうでしょう?
アオサギの寿命は?
アオサギの寿命についての報告があまりに少なく、特に野生下では正確な寿命は分かっていないようです。
幼鳥の多くは天敵に捕食されることもあり、成長するまで2年はかかると言われるほど生き抜くことが難しいとされています。
その為、ほとんどのアオサギは巣だってまもなく死んでしまう場合が多く、過酷な1年目を生き抜いてこそ20年、更には30年と生き続ける事ができるようです。
因みに35年1ヵ月生きたアオサギの最長記録があり、1年を乗り越えたら生存率が高くなる事が分かっています。
アオサギの餌は?
アオサギの食性は肉食である為、魚類や両生類、又は小型哺乳類などを捕食しますが、最近では街中にも現れる事があり、人なれしたアオサギなどはパンくずや釣った魚などを人からもらっている個体も確認されています。
アオサギは駆除対象になる?
アオサギの食性は肉食である為、養殖用の魚も食べてしまう事から害獣扱いとなっています。
その為、駆除などによって生息数も減少している地域もありますが、日本では害獣に指定されていない為、勝手に駆除した場合は鳥獣保護法違反にあたるので罰せられます。
ただこれは都道府県によって違いもある為、被害でお困りの場合は自治体に相談するようにしましょう。
アオサギの天敵は?
アオサギの大きさはメスよりもオスの方が大きく、全長88cm~100cm、翼開長155cm~200cm、高さ1m、重さ1~2kgと大型の鳥であり賢い事もあって捕獲する場合も簡単ではないと言われています。
その為、天敵はいないと考えがちですが、卵や幼鳥はハシブトカラスや猛禽類などによって捕食される事が多く、この他にもアライグマやクマ、イタチ、野良猫、又は犬などが天敵になります。
まとめ
アオサギは、サギ類の中でも大型種であり、羽の色が青灰色をしている事から名前の由来にもなっています。
繁殖期と越冬期では生息する場所が違い、日本では繁殖期に北海道で生息し、その他は周年見られると言われています。
そんな、アオサギは普段は単独で過ごす事が多いですが繁殖期になると数羽、もしくは同じ種に混じってコロニーを形成し、カラスや大型猛禽類に狙われない為に樹上に皿状の巣をつくり、オスとメス共同で子育てをします。
その生態は、鳥類に多いと言われる一夫一妻制をとり毎年同じペアで、同じ巣を使う事で知られています。
古くから日本では妖怪絵の一つに登場するほど不気味がられてきたアオサギですが、そんな一途な一面もある事に少し安堵した思いがします。
以上、アオサギの寿命!生態・鳴き声・餌についての解説でした。
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