ニホントカゲは、日本全国で姿を見ることができるトカゲです。
トカゲといえば、尻尾を捕まえてもツルッと尻尾だけ置いて逃げてしまいますね。尻尾は切れてもまた生えてくる、トカゲの特徴です。
ニホントカゲは、160mmから250mmほどの小さなトカゲです。しゅっとしたシャープな顔立ち、かっこいいですね。
そんなニホントカゲ、卵から育てるには、どうしたらいいでしょう?
目次
ニホントカゲの卵はどこで手に入る?
ニホントカゲの繁殖期は4月から6月くらいです。土手や斜面の土に穴をほり、1回に3から6個の卵を産みます。
大きな石の裏の湿り気があるところや涼しいところに産卵します。さらにニホントカゲは、卵が孵化するまでメスは卵を守ります。
卵は、1cmも満たない小さな卵ですが、見つけたからといって簡単に採取することはやめましょう。
なぜなら、メスが守っているのですが、少しでも動いたりしたら孵化しなくなるリスクがあるからです。卵から育てる!ということは、メスと卵を育てる、見守ることが大事です。
お母さんトカゲの行動が感動的・・・
孵化させるための注意点
先にお話しましたが、卵を持ち帰って育てるというより、メスが守っている卵を見守ることをおすすめします。
メスは、卵を守りながら孵化するのを待ちます。
土に埋めたり出したりして温度調整をして孵化を促すのか?メスは卵を守ります。しかも孵化するまで餌を食べずにニホントカゲのメスは卵の近くにいます。
1ヵ月前後、食べないといわれていますが、もし飼う際は、巣穴からニホントカゲのメスが地上に出てきたときようにミルワームやバッタを置いてあげましょう。
孵化するまでは見守る、が重要です。
幼体の飼育方法
必要なもの
では、孵化した幼体に必要なものはなにでしょう?
まずは飼育ケースです。飼育ケースはプラスチックなど安価なものでも大丈夫です。さらに底に敷き詰めるものは腐葉土などです。
ほかには、石や水飲み場も作ってあげましょう。
寒さ体策にヒーターなども準備することもおすすめします。
ライトですが、日光浴が頻繁にできるのなら基本必要ありませんが、時間的に厳しい方は専用ライトを持っているほうが便利です。
餌
餌は、ミルワームやイコエです。
イコエは、飼育ケースに全体的に広げて置いて、ミルワームはピンセットで与えます。
ほかにはモリチャバネゴキブリです。ゴキブリと聞くと抵抗ある方も多いですが、小型のゴキブリで幼体の餌としてはおすすめです。ただ、ゴキブリが逃げてしまうので気をつけましょう。
ミミズやコオロギもあります。
ニホントカゲは小さな生き物です。餌は与える際は切ったりして食べやすくしてあげましょう。
餌を与える回数は週に2回~3回が目安です。ニホントカゲは、餌の好き嫌いもありますので様子を見ながら与えましょう。
コオロギも食べます♪
飼育時の注意点
ニホントカゲの幼体は、基本的に生きている虫しか食べません。果物や野菜は食べないので、与える必要はありません。
そして、湿度や温度の管理が重要です。
この管理がうまくいかないと、餌を食べなくなったり調子が悪くなるので様子を見てあげましょう。
トカゲ全般にいえますが、尻尾の付け根がやせてきたら餌不足です。目安にしてください。
ニホントカゲは冬眠する?
野生のニホントカゲは冬眠します。
成体の場合、冬眠することで長生きするといわれています。冬眠の際は直射日光を避け、土が乾燥しないように管理することも大事です。
冬眠の前には9月から10月にかけて餌を多めに与えて、さらに腐葉土も15センチから20センチほどにして厚めにしてあげましょう。
ニホントカゲに毒はない?
ニホントカゲに毒があるという報告はありません。
トカゲでは、北アメリカ北部や中央アメリカにいるアメリカドクトカゲやメキシコドクトカゲが危険です。
ただ、トカゲ全般のリスクとしては嚙まれたときに雑菌、細菌が傷口から入ってしまうことはあります。
サルモネラ菌を持っている可能性があるので、ニホントカゲに限らず、嚙まれた際はしっかり患部を洗って消毒しましょう。
まとめ
ニホントカゲは、私たちが身近で見ることができるトカゲです。
しかし、卵を孵化するまでメスが守る、とても愛に満ちた行動します。もしニホントカゲを育てたいときは、この生命の力を理解した上でニホントカゲの負担にならないようにしましょう。
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