ヤモリと聞くと、家の近くをススッと通る茶色っぽい、黒っぽいヤモリを想像しますね。
ヤモリは日本では家守(ヤモリ)と呼ばれています。
家を老朽化させる原因の害虫を食べてくれるからです。
ヤモリに出会うと縁起がいいとも言われていました。
そんなヤモリですが、ヤモリは世界中でさまざまな種類が存在します。
色もあでやかでカメレオンのようなヤモリもいます。
最近ではペットとして飼われているヤモリも増えました。
では、ナメハダタマオヤモリはご存知ですか?
目次
ナメハダタマオヤモリの特徴
日本には生息していない外来のヤモリです。オーストラリア中部に生息しており、体長は12センチ、ナメハダというように、皮膚はなめらかで、尻尾は短く、色も赤褐色のような茶褐色のような色です。
目がくるっとしていてかわいい顔で人気があります。虹彩が灰色で背中に縦縞が入っています。
オーストラリアでも乾燥した砂漠などで深く巣穴を掘って生活しています。
基本夜行性で昼間は巣穴で暑さや乾燥から身を守っています。
性格は神経質で臆病です。
飼う際はストレスがたまらないように静かな環境がおすすめです。
飼育方法や必要なものは?
では、ナメハダタマオヤモリを飼う際に何を準備したらいいでしょう?
まずは、ケージですが、60センチ×30センチ×38センチのケージであれば十分です。
先に話しましたが、巣穴にもぐる習性があるので、床材として細かめの砂を敷いてあげましょう。10センチから20センチほど敷きます。
さらに隠れ家のようなシェルターも準備しましょう。
乾燥地域に住むので基本乾燥に強いですが、シェルターや砂はちょっと湿っているくらいがベストです。湿度の目安は、30%から40%です。
温度は20度から25度くらいが適温です。
冬は寒く、夏は温度が上がりすぎるのでエアコンで温度管理をするか、バスキングライトやパネルヒーターで温度管理をしましょう。
霧吹きや加湿器、水入れ、温湿温度計も準備しましょう。
ナメハダタマオヤモリは、昼間は巣穴で過ごすのでほとんど日中見ることはありません。
ゆっくり休ませるためにも静かな環境も重要です。
具体的な餌や与える頻度は?
では、餌ですが、ナメハダタマオヤモリは何を食べるのでしょうか?
餌はコオロギやミルワーム、デュビアなどです。成体だったら週3回ほどの餌やりで十分です。
ピンセットで与えましょう。夜行性なので夜にナメハダタマオヤモリで出てきたら餌を与えますが、生きたコオロギを餌としてあげるときは気をつけてください。
しっかり見てあげないとコオロギがナメハダタマオヤモリに噛み付きます。
餌は、食べ残しのないようにするか、残った餌をケージから取り除いてあげましょう。
可愛い給餌のシーン♪
販売価格や購入場所は?
では、どこでナメハダタマオヤモリは購入できるのでしょうか?
実はナメハダタマオヤモリは、原産国のオーストラリアで輸出禁止になっています。希少価値の高い生き物です。
成体のオスが3万円前後、メスだと6万円から8万円と言われています。
専門のショップ、ペットショップ、ネットで購入できますが、決して安いものではありません。
飼う際はしっかり見て飼うことをおすすめします。
平均寿命や病気になったときの対策は?
平均寿命はどのくらいでしょう?
ナメハダタマオヤモリの平均寿命は5年ほどです。
長く一緒に過ごすには、環境が大事です。
夜行性の生態環境を崩さず、音に敏感なので静かな場所でストレスを溜めないように飼ってあげましょう。
さらにカルシウム不足に気をつけてください。
ナメハダタマオヤモリに限らず、ヤモリはカルシウム不足になるとクル病になります。
クル病は、骨の障害で足や体の骨が変形して放置すると死に至ります。
初期症状は、尻尾の骨がぎざぎさになることです。
おかしいなと思ったら、カルシウムを餌やサプリメントでとって、紫外線もしっかり浴びせて皮膚から吸収を促しましょう。
もちろん、度々話していますが、ストレスもよくありません。
昼間、巣穴に隠れています。私たち同様、体を休めているときは静かにするのが一番です。
うるさいとしっかり休むことも寝ることもできません。
ナメハダタマオヤモリは、それでなくとも神経質なので音に気をつけてください。
性別の見分け方や繁殖方法は?
ナメハダタマオヤモリの雄雌の見分け方は、まずオスは尾の付け根にふくらみがあり、メスはふくらみがありません。
ただ、幼いときは区別が難しいです。
繁殖は、成長して1年以上経ってると問題ありません。
11月くらいから4月が繁殖時期と言われています。オスが尾を振って求愛します。
1回で2つの卵を産みます。産卵中は2から5回繰り返して産卵します。卵は60日から100日で孵化します。
孵化するまでバスキングライトなどで温かくしてあげましょう。
飼育する際の注意点は?
ナメハダタマオヤモリを飼う際に気をつけることは、夜行性である環境を尊重してあげること、湿度と温度管理、静かな環境です。
他に餌に生きた昆虫をあげる際は、餌のコオロギなどがナメハダタマオヤモリを嚙まないように、餌を与えたら、しっかりケージから取ってあげましょう。
私たちと逆の生活なので大変かもしれませんが、共存するために大事なことです。
まとめ
ナメハダタマオヤモリ、かわいいです。
しかし、かわいいだけではなく、希少価値の高いヤモリです。金額も存在も高い価値があります。
長く過ごすために、管理は少々大変かもしれませんが、ナメハダタマオヤモリとの時間を大事に過ごしましょう。
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