目次
イリエワニの生態
ワニと聞くとどんなイメージをしますか?
怖い、何でも食べる、大きいなど考えますが、共通のイメージは恐怖ではないでしょうか?
確かに小さくてかわいいワニはいますが肉食に変わりはありません。
一昔前にはやった人食いサメの映画と同じく、人食いワニのイメージも強いですね。そんなワニの中でもイリエワニをご存知ですか?
共通の恐怖のイメージがある、ワニといえばこのイリエワニかもしれません。
イリエワニは、インド南東部からベトナム、アジア大陸、オーストラリア北岸やスンダ列島などに生息しています。
日本でも発見例があり、奄美大島や八丈島などで発見されています。
ワニの中でも大きく、全長は5メートル、体重は450kgともいわれています。口はやや長く、鋭い歯を持っています。淡水や海水に生息しており、海流の流れで移動します。
餌は、肉食で魚、両生類、甲殻類、爬虫類などなんでも食べます。
性格も攻撃的な性格をしており、大型ワニです。時として人を食べた、もしくは襲ったというニュースもあります。
私たちが思い描く怖いワニの代表でもあるのが、イリエワニです。本当に大きく、人間が小さく見えるくらいの迫力です。
イリエワニの最大サイズは?
では、イリエワニの最大の大きさはどのくらいなのでしょうか?
先にお話しましたが、一般的な大きさは5メートルです。
しかし、発見された大きなイリエワニは、全長8.5メートル以上と言われています。
イリエワニが人食いってホント?
イリエワニは人食いワニとして有名です。
イリエワニは空腹時に人間を襲うとも考えられており、近くに住んでいる人間は、イリエワニに気をつけて生活する必要があります。
遭遇すると、命の危険があるイリエワニです。
有名なお話が、フィリピンで発見された巨大イリエワニです。
2011年、地元のワニのハンターの名前を元につけられた「ロロン」は、全長6.17mで体重1.075トンという重さでした。12歳の少女と農民2人を捕食して2年かけて捕まえられたイリエワニです。
世界最大のワニの捕獲にギネス認定されたほどですが、この話だけでなく、生息する地域で人を襲った例が何例も報告されています。
日本兵も襲われたことある?
実は、イリエワニにまつわるお話で日本兵が食べられた!という話もあります。
太平洋戦争中、ミャンマーのラムリーの戦いにおいて、撤退中の日本兵がワニに襲われたとのことです。その数、数百から数千といわれていますが、戦死した兵もいるのではっきりした数字が把握できていません。
しかし、この話は日本だけでなく、海外でも広く知られている話として有名です。
イリエワニとナイルワニの違いは?
ちょっと怖いイリエワニのお話が続きましたが、よく比べられるのがナイルワニです。
ナイルワニはその名の通りナイル川近く、アフリカ大陸に生息しています。イリエワニは海流を移動しますが、ナイルワニは移動距離は少ないです。
イリエワニは喉から目にかけて凸凹していますが、ナイルワニはシャープにしゅっとした顔立ちです。頭の大きさもナイルワニはイリエワニより小さく平べったいです。
ナイルワニは体長は4メートルから5メートル、体重が220から550kgです。
こんな姿も動物園では見られます
自分の目の前にいるものなら何でも食べるナイルワニ。イリエワニ同様に人食いのワニとして有名です。
ただ、イリエワニとナイルワニが戦ったらどちらが強いかというとイリエワニが強いといわれています。
それは顎の力がナイルワニより強いからでしょう。
コウモリの捕食
イリエワニは飼育できる?
イリエワニは飼育可能ですが、飼う際は危険な生き物なので責任を持ってしっかり育てることが前提で都道府県知事の許可をもらう必要があります。
さらに全長5メートルになることをお話しましたが、そのための飼育スペースやしっかりしたケージの確保、餌の確保など準備も大変重要です。
逃げないようにしっかりしたところで飼育しなくてはなりません。
飼うからには、飼育困難と思って、勝手に川や池に放すことは許されません。すべてを考えても、飼育したい!一緒に過ごしたい!と思う方のみ飼育しましょう。
憧れや衝動的な気持ちで飼う事は避けましょう。
イリエワニの天敵は?
では、こんな大きくて強いイリエワニに天敵なんて存在するのでしょうか?
イリエワニの天敵としてトラやカバ?ともいわれていますが、頂点捕食者ではないでしょうか?
ジョーズのサメと一緒ですね。
あの口、歯、顎の力に勝てる動物はほぼいないでしょう。そのくらい強いワニです。
しかし、イリエワニの皮は、上質なため、皮目的で捕獲されてイリエワニの数も減りました。もしかしたら、天敵は人かもしれません。
まとめ
イリエワニ、怖いですね。
日本にも昔生息していたのではないか?と言われています。
しかし、皮目的で乱獲されて生息地では保護されている現実があります。
襲われたくないし、できるなら近くに生息していてほしくない生き物ですが、生態系を壊すような乱獲は避けるべきでしょう。
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