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ホッキョクグマとヒグマの大きさの違い
ホッキョクグマと聞くと、白熊をイメージしますね。
体長(大きさ)はオスで2メートルから2.5メートル、メスで1.8メートルから2メートル、体重はそれぞれ400kgから600kg、200kgから350kgあります。
ただ、近年のデータによると平均体重がオスで45kg、メスで31kg減少して環境破壊の影響か、小型化が進んでいるといわれています。
一般的なクマと比べて頭部は、小さいですが、長い頸部を持っています。
対して、ヒグマです。
ヒグマというと、襲ってくる大きなクマ、凶暴なクマ、漫画で出てくるような迫力のクマをイメージしますね。
クマの中でもホッキョクグマと肩を並べて大きいのがヒグマです。
大きさは、オスで2.5メートルから3メートル、メスで1.8メートルから2.5メートルあり、体重もそれぞれ250kgから500kg、100kgから300kgと大柄です。
ヒグマは、頭骨が大きく、方もがっしりとしています。
ホッキョクグマとヒグマと比べたら、若干ですが、ヒグマが大きいですね。
大きさもさることながら、ヒグマのほうが見た目のクマの怖さを表現している気がします。
見た目の違い
では、ホッキョクグマとヒグマの見た目はどうでしょう?
ホッキョクグマは、先にもお話したように頭部が小さく、長い頸部ですが、ヒグマのようながっしりと盛り上がった肩ではなく、つめも小さいです。
ホッキョクというくらいです。生息地も寒い地域なので体のほとんどは、厚い体毛に覆われています。
しかも体毛は、光を通す透明な体毛です。これは日光の光を体まで通して熱を体内に入れるためです。
ヒグマは、体全体ががっしりしています。肩は、がっしりと盛り上がっており、体格もがっしりしています。
私たちがイメージするサケを川で捕まえるクマは、ヒグマです。ツメもがっしりしており、日本では、北海道にエゾヒグマがいます。
食べ物の違い
では、ホッキョクグマの食べ物はなんでしょう?
ホッキョクグマは、白くて神聖なイメージで凶暴性を感じることが私たちの中では、ありませんが、クマです。肉食です。
さらにホッキョクグマは、ヒグマに比べて歯が特殊で、あの大きなアザラシを主食としており、アザラシやイッカク、シロイルカも食べます。反面、氷が解ける時期には、昆布やイチゴなどの植物を食べる一面があります。
意外ですね。ホッキョククマが食べる動物は、大型です。イメージとちょっとかけ離れていますね。
対して、ヒグマは雑食ですが、やはりクマです。肉食が強いです。
シカやイノシシ、ネズミやサケ、マスなどの魚類、果実を食べます。ちょっと怖いですが、人も対象になることがあり、1回襲ったヒグマは、その後も人を襲う可能性が高いそうです。
その他の違い
ちなみにホッキョクグマは、北アメリカ大陸北部やユーラシア大陸北部、北極圏に生息しています。
まさに寒く、流氷が流れて氷の世界があるところです。
先にちょっと触れましたが、体毛は白く透明です。
ただ、クマの中には、他の種類でも白熊が生まれることはあります。
ホッキョクグマとの違いは、体毛が白いですが、光を通さないことです。これは、まさに環境に適応するためにできたホッキョクグマの白い体毛だったのです。
ヒグマは、ヨーロッパからアジア、北アメリカ大陸と幅広く、世界中に生息しています。温帯から北極沿岸のツンドラ気候まで生息が確認されているからすごいです。
ヒグマの走りは、速く、時速50kmと言われています。体が大きい上に足が速いのです。
ホッキョクグマは南極にもいる?
素朴な疑問ですね。
ホッキョクグマ、と言われているからには、北極には生息していますが、南極には生息しているのでしょうか?
答えは、南極にはいません。
南極大陸は、餌も不十分です。さらに南極は、何かえさになるものがある場所でも生まれる場所でもありません。
北極は、北極海があり、ホッキョクグマの餌が豊富にあります。
犬と仲良しなホッキョクグマ
ホッキョクグマは絶滅危惧種?
では、ほっきょくグマは、絶滅危惧種でしょうか?
はい、絶滅危惧種です。
レッドデータブックカテゴリー「絶滅危惧I B類」です。
これは、近い将来地球上から姿を消すことを意味しています。
環境の変化がホッキョクグマの生態系に影響を及ぼしています。流氷の上で生活しているホッキョクグマですが、近年、流氷は解けてきています。
その中で、泳ぐことを余儀なくされ、餌も減り、天敵シャチに襲われたり、共食いなどさまざまなことが起こっているのです。
残念ですね。人間の文化でホッキョクグマがいなくなるかもしれないとは・・・・
日本でホッキョクグマを見ることができる?
絶滅危惧種のホッキョクグマ、日本で見れたら嬉しいですね。
そんな日本で見れるスポットがあります。
北海道 旭山動物園や釧路市動物園
秋田県 男鹿水族館GAO
東京 上野動物園
神奈川 八景島シーパラダイス
愛知県 東山動物園
和歌山 アドベンチャーワールド
愛媛県 とべ動物園
です。
ぜひ、近くに行った際は見てみたいですね。
まとめ
ホッキョクグマは、私たちが守らなくてはいけないクマですね。
日本で見るところは限られていますが、どの動物園もかわいらしい名前をつけて可愛がっています。
ホッキョクグマの生態を知ることで、環境の大事さを考えさせられますね。
ホッキョクグマだけでなく、多くの動物が今や絶滅危惧種となっていることが多いです。
動物園で見られるから・・・ではなく、動物園を通して世界の生態系を考えていきたいですね。
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