違う生き物なのに、パッと見た感じ似ていると思うことがよくある、もしくは稀にあるという経験をした方はそれなりにいらっしゃると思います。
例えばを出してしまうと余計に混乱させてしまうと思うので、今回取り上げる生き物でご説明しますと、リカオンとハイエナとジャッカルになります。
それぞれ身近な生き物というものでもないので、とくに生き物に興味がなければ姿すら思い浮かばないのではないでしょうか。
筆者でいえば、ハイエナはなんとなく姿形を思い浮かべることができますが、リカオンとジャッカルの名前は知っていても、どんな姿だっただろうかとすぐに思い浮かべることができませんでした。
似ているとされているので、もしかしたら思い浮かんだハイエナの姿も間違って記憶しているかもしれませんね。
3種がミックスされたような感じで記憶してしまっている可能性もあります。
きっと、そのように記憶してしまっている方も少なくないのではないでしょうか。
そこで、今回はこの似ているとされているリカオンとハイエナとジャッカルの違いなどをわかりやすくまとめていきたいと思います!
最後まで読み終えたらスッキリすること間違いなし!
目次
リカオンの生態
リカオンはサハラ砂漠以南アフリカ大陸に生息しているイヌ科に属する生き物です。
イヌ科というだけあって、見た目は誰もが知るイヌに似ています。
とはいえ、愛玩動物としてのイヌよりはもっとイヌらしく、警察犬などでよく見かけるシェパードとよく似ています。
体長は76から112センチメートル、尻尾は30から40センチ、体重は36キロくらいにまでなります。
イヌでいえば中型から大型くらいのサイズではないでしょうか。
体毛の色は茶系や黒、白などが不規則に配色されています。
歯は42本で、肉を食べるのに適しているとされています。
獲物を探すため1日に10キロ移動することもあり、それで捕食できない時は時速9キロメートルで走り2・3日移動することもあります。
狩りのときは時速45から65キロにも達することがあるようです。
生活形成は家族単位で、かなりの頭数(40頭以上)になることもあります。
オスは生まれた群れに残りますが、メスは一定期間過ぎると生まれたメスなどを連れ群れから出ていきます。
平均寿命は10から12年くらいとされています。
リカオンは絶滅危惧種?
現在、リカオンは世界的にみても減少し続けています。
アフリカ大陸の北部と西部ではほぼ絶滅したとされているようです。
リカオンが絶滅危惧種かどうかについてですが、はっきりとその指定を受けていると証明できるものを見つけることができませんでした。
どうも正しくは、減少し続けているので危険である、という保全状況のようです。
すでに6000頭未満とも言われているので、もしかしたら近い将来、絶滅危惧種に指定されるかもしれませんね。
リカオンとハイエナの違いは?
パッと見た感じ似てるかな……とか、ハイエナの方が知名度あって一緒になってしまっているとか、ありますよね。
しかし、リカオンとハイエナは根本的なところが違うのです。
すでにリカオンはイヌ科であると説明済みですが、ハイエナも同じイヌ科と思ってしまっては大間違いです。
それこそが根本的な違いで、ハイエナはネコが進化したものとされ、ジャコウネコ科に近いとされています。(上記写真)
たしかによく見れば顔が平たいというか……体型もイヌにしてはボテッとしたような……それでいうとネコの体型にも似ておらず、なかなか不思議な生き物のような気がしてきます。
リカオンと比べると明らかに違い、似ているとか混同してしまって大変申し訳ない気持ちになります。
ここでしっかり記憶しておきましょう。
リカオンはイヌ科、ハイエナはジャコウネコ科の近縁であるので、根本的に違う生き物である。
リカオンとジャッカルも似ている?
ジャッカルはイヌ科イヌ属になるので、リカオンと似ていると感じても致し方ないところがあります。(上記写真)
しかし全体的に見ればジャッカルの方が明るい体色をした毛で覆われていたり、耳が大きくオオカミよりだったりと、比べていけば違いはどんどん出てきます。
流れ的にもリカオンはイヌに近いのに対し、ジャッカルはオオカミに近い種族のようです。
ちなみに、エジプト神話に出てくるアヌビスの頭部は、ジャッカル(ただしくはエジプトジャッカル)の頭部とされていたのですが、近年ではオオカミの頭部であったと説が変わってきていることから、ジャッカルはよりオオカミに似ていたということなのだと思います。
まとめ
リカオンとジャッカルはイヌ科、しかしジャッカルはオオカミよりである。
ハイエナはジャコウネコ科の近縁で、そもそもイヌ科のリカオンとジャッカルとは根本的な違いがあった……ということですね。
納得です、きっとこれからは間違えたり一緒にしてしまったりはしないと思います。
しかし、リカオンが減少し続けているというのは悲しいものがあります。
こうやって違いをしっかり覚えたのですから、いつまでも生息し続けてほしいものです。
機会があれば動物園で直接それぞれを見比べてみたいと思いました。
その前に日本国内でそれぞれを見ることができる動物園が存在するのかが疑問ですが・・・
以上、リカオンとハイエナ、ジャッカルの違いについてでした。
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